- 出版社:講談社
- サイズ:20cm/363p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-06-209695-1
二人のガスコン 上
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- 税込価格:1,890円(54pt)
- 発行年月:2001.1
- 発送可能日:購入できません
- 本
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商品説明- 「二人のガスコン 上」
フランス王ルイ13世の御世に、ガスコーニュ人ダルタニャンとシラノが決然と挑む、ブルボン王朝の最高機密。全く新しい冒険と恋が詰まった、迫力の歴史文学小説。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介- 「二人のガスコン 上」
佐藤 賢一
- 略歴
- 〈佐藤賢一〉1968年山形県生まれ。東北大学大学院にてヨーロッパの中世史を学ぶ。「ジャガーになった男」で小説すばる新人賞受賞。著書に「傭兵ピエール」「赤目」「カエザルを撃て」など。
ユーザーレビュー- 「二人のガスコン 上」
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2002/06/10 17:50
愉快痛快な西洋時代小説
投稿者:ピエロ(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公は実在・架空どちらでも、舞台は日本か中国、という歴史小説は、どれから読んだらいいのかわからないぐらいにたくさんあるのですが、西洋が舞台の歴史小説は、翻訳される数も含めて少ないような気がします。「世界史」とひとくくりにされ、各国の歴史を上辺だけザザッと教えるだけの学校での授業のため、興味が持てない人が多いせいなのかなあ? そんな興味を持てない人でも、このフランスが舞台の歴史小説をぜひ読んでみてください。西洋の歴史もおもしろいかも? と思えるかもしれませんよ。なにせ、主人公があのダルタニャンとシラノ・ドゥ・ベルジュラックなんですから。
小説(戯曲)を読んだことがなくとも、この二人の名前を知っているという人も多いことでしょう。かたや大デュマの筆の下、アトス、ポルトス、アラミスの三銃士とともに、英仏二カ国に渡って冒険を繰り広げた快男児、かたやロスタンの筆の下、辛く悲しい恋に苦しみながらも、作家・詩人・科学者、何よりも無双の剣客として名をあげた無頼漢。この二人が、反発・協力しあいながら、時には友情に熱い血をたぎらせ、時には恋に苦しみながら、フランス宮廷に蠢く大陰謀を暴き立てる!
なんて、どうでもいいような説明は不要です。とにかく読んでみてください。おもしろいですよ。
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2002/04/30 22:22
やっぱりこういう小説がいいな。
投稿者:大鳥啓介(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近話題になる小説って内容が重くて読後感がズッシリしたものが多かった気がする。それはそれで「あり」なんだろうけど、やっぱり小説は読んでて楽しいものが一番だ。
この人の小説は『王妃の離婚』でもそうだったけど、時代背景を知らなくても話の流れだけで楽しめるところがすごいところだなぁ。次から次へと事件やら謎が起こって飽きさせない。マンガが好きな人なら嵌まるのではないかな?といった感じの、一言で言えば気持ちのいい小説なのだ。
特に上巻最後に登場してくる元銃士隊長が哀愁を感じさせていい感じです。
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2001/02/24 20:08
抜群に面白い!が…。
投稿者:なか山(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
佐藤賢一作で、主人公があのダルタニャンとシラノドベルジュラックとくれば、もう文句なく面白いだろうと思っていましたが、読んでみたらこれが面白いのなんの。間違いなく買いです。
が、しかし、上中下巻と3冊にして出すほどの字数でしょうか?他社から出版された同著者の「双頭の鷲」は2段組600ページ以上の内容で¥2400。
こちらの「二人のガスコン」は同量程度でありながらの¥1800×3の¥5400。
せめて上下巻の2冊で出して欲しかった。
でも内容は文句ナシです。残りの2冊も買ってしまうでしょう。
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2005/12/21 18:47
痛快無比の冒険活劇
投稿者:tujigiri(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
アレクサンドル・デュマ作「三銃士」でアトス・ポルトス・アラミスらとともに活躍し、ドーバー海峡を股にかけてフランス宮廷政治の暗闘をかいくぐった快男児ダルタニャンの後日譚。
栄光の銃士隊が解散の憂き目にあってより数年後、ダルタニャンは大宰相リシュリューの後継者マザラン枢機卿の密偵として、鬱々とした日々を送っている。
正義感に燃える若き銃士の面影はすっかり影をひそめ、まだ30になったばかりというのに彼は骨の髄まで非情な裏の世界の住人となっていた。
かつてフランス中に馳せたその勇名も、今ではイタリア人宰相の犬と嘲られるばかり。なまじ有能なばかりに重用され、それでも粛々と任務を果たしていくダルタニャンの心はすっかり荒みきっていた。
そんなある日、戦場視察から舞い戻ったダルタニャンは、怪傑マザランから奇妙な指令を受ける。
かつてダルタニャンら国王付き銃士隊とことあるごとに反目し合っていた宰相付き銃士隊を率い、数年前に前線で没していたフランソワ・ドゥ・カヴォワの遺児・マリーを監視せよ、というのだ。
反骨の文人剣士シラノ・ドゥ・ベルジュラックを相棒に迎え、互いに不協和音を奏でながら謎の使命を遂行していくさなか、二人のガスコン(ガスコーニュ人)はフランスの王位継承をめぐる壮大な陰謀の事実に気づかされる。
カヴォワの不可解な死を糸口にして独自の秘密調査を重ねるうちに、少年王ルイ13世の出生の秘密にかかわるリシュリューならびにマザランの暗躍を突き止め、にわかに色めき立つダルタニャンとシラノ。
先王の弟にして王位継承を狙うオルレアン公ガストンの執拗な介入や、マリー・ドゥ・カヴォワ自身の思惑に振り回されていくダルタニャンらは、やがてマザラン、オルレアン公の両陣営から命を狙われるまでにいたってしまう。
無頼漢シラノの心意気に触発され、熱くたぎる血を復活させたダルタニャンは、有能な実務家である弁護士ル・ブレや正義感に燃える新聞記者ピエール・クルパンらの協力を得ながら、己の信じる道を貫くことを決意するのだった———。
冒険につぐ冒険、活劇につぐ活劇。
喧嘩にゃ強いが女にゃめっぽう弱い二人の曲者が、フランスの闇を疾走する!
史実をもとに縦横無尽に筆を走らせた、質・量ともに読み応えじゅうぶんの長編歴史小説。
決闘沙汰に始まって最後には強い尊敬を抱きあうようになるダルタニャンとシラノの、無骨で熱い交流が読ませる。
男の友情とは、こういうことだ。
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2003/08/08 16:39
絢爛・華麗・痛快!!!波乱万丈の時代絵巻
投稿者:よっちゃん(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
17世紀、フランス絶対王政確立期を舞台にブルボン王朝の一大お家騒動に身を投じる二人の熱血漢の大活劇ロマンであります。ガスコンとは日本で言えば薩摩隼人。
三銃士・ダルタニアンと聞けば、とにもかくにも少年時代に親しんだ講談社「少年少女世界文学全集」だ。ウーン、大人になってデュマは読んだことないな。そう言えば「三銃士」の筋書きすら忘れちまった。なぜかダルタニアンという田舎者が花のパリで大活躍することだけはしっかりと記憶がある。田舎の小学生にとっては「血沸き肉躍った」冒険活劇であったのです。
シラノ・ド・ベルジュラック、これは当時、柳亭痴楽の落語「ラブレター」で知った名前だ。
その頃はくだらない駄洒落とばかにしていたが、最近の芸人が自分で笑っている「お笑い」と比べればあの落語は傑作だった。「あぁ、貴女は私の太陽です。月です。星です。シャンデリア。テールランプかカンテラか。原爆、ピカドン、ハゲアタマ」痴楽綴り方教室!「私は貴女をアイウエオ、そして手紙をカキクケコ、嫌ならナイフでサイスセソ、そして命をタチツテト」なんてのもあった。どうしてこんなもの覚えているのだろう。
この小説はそれだけ少年期のあの感激・感動をを思い出させてくれるのだ。
講釈師、見てきたような嘘をつきとはよく言ったものだが、佐藤賢一、この才人は語るも語ったり、17世紀のパリの隅々、宮殿内を目を瞑っても歩けるのではないかと考えてしまうくらい、よそのお国に通じ、とにかく、本物らしくこさえてあります。お恥ずかしい話、ダルタニアンもシラノも元々デュマ、ロクサンの手によるフィクション上の人物ではないかとの知識レベルなのですから、百科辞典を繰ってストーリーの虚実を小当たりしますと、これはもう間違いなく史実に違いないと思い至りました。
剣戟シーンも女性を口説くシーンもこれはオペかミュージック、はたまた宝塚歌劇のようで、豪華・絢爛・流麗でオジサマ、オバサマ族を興奮させてくれます。殺陣もほんとに懐かしい。あれはおそらく黒澤の「椿三十郎」以降、すべてリアルで肉を断つ効果音入りになってしまいましたが、昔はそうじゃなかった。一種の舞踊でしたね。市川歌右衛門ご存知「旗本退屈男」、坂東妻三郎「丹下左膳」などいちいち見栄を切ったりセリフをつけたりして剣を振るったものです。
そう、この場面の運びは歌舞伎というにふさわしい。「かぶく」=突っ張っています。長唄、義太夫の情景・心理描写と役者の科白が渾然一体化し艶やかな空間を構成しているって感じ。
最近の小説に見られなくなった、「女性にはめっぽう弱い男純情快男児」の恋とロマンと胸がすく活劇。健康的でいいよ。それに古典「三銃士」「シラノ・ド・ベルジュラック」のあらすじも理解できるから、3倍楽しめます。
書評集「よっちゃんの書斎」はこちらです
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2001/07/10 12:36
騎士と自由人の凸凹大活劇
投稿者:がんりょ(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
3冊に及ぶ大冒険活劇.
三銃士のダルタニャンとシラノ・ド・ベルジュラックのコンビが,先王の弟と現宰相の政治紛争に巻き込まれて大暴れする.騎士道を重んじる厳格なダルタニャンと自由人シラノの掛け合いが面白い.
最近復刻されたダルタニャン物語を読んでみたくなった.







