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紙の本
昔定食屋で時間つぶしに読んで。
2015/08/29 19:18
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投稿者:家トレーニー - この投稿者のレビュー一覧を見る
「寄生獣」などの作品が有名な著者ですが、私は武道・格闘物が好きな事もあり、お気に入りの1冊にあってます。短編としてありますが、どちらのお話も昔の年末時代劇スペシャルや(歳がばれますね・・・。)大作映画としても良いエンターテイメント性のある作品です。
最後にある作者の考察も的を得ていると思います。実際歴史学者で各武術の流れについて述べられていた型と同じことを書いてありました。(その歴史学者が誰だったか失念しました。すみません。)
紙の本
せつない
2002/03/14 11:34
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投稿者:Tuka - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は『寄生獣』の人。どうもマイナーな感が否めないが、この著者はコンスタントに良作を生産している稀有の漫画家である(と思う)。
「雪の峠」、「剣の舞」双方の共通項は、戦乱/戦後の歴史の交代期を扱っている点だろうか。前者では平和の世に順応出来ない不器用な老臣たちの不幸が描かれ、後者では実戦剣術(木刀)からスポーツ剣術(撓)への転換点が描かれる。
●「雪の峠」
関ヶ原後の佐竹家。築城を巡り若手家臣と古参家臣団が対立する。
「狡兎死して走狗烹らる」という諺が思い浮かぶ何ともせつない話。と同時に、人類の歴史はこれの繰り返しであり、今の我々はその上に立脚しているんだな、と感慨深くなる話でもある。古参の家臣団を憎めないキャラクターとして描いたところがポイントか。
●「剣の舞」
戦国時代。兵士に強姦され家族を惨殺された娘が仇討ちのため疋田文吾に弟子入りする。疋田文吾とは剣豪・上泉信綱の高弟。
これもせつない。前半の明るいトーンと後半の暗いトーンのコントラストも素晴らしいが、物語の最高潮であるラストの試合のシーンが秀逸だ。「遊び」の回想から「それは/悪しゅうござる」と気をはいて打ち込むシーンにはゾクゾクさせられた。
Ruins
紙の本
二代目と文官の戦い!
2002/06/06 21:33
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投稿者:岡野義高 - この投稿者のレビュー一覧を見る
二編とも歴史もの。
一つは戦国時代から、江戸時代にかけてが舞台。
戦乱の時代から、政治の世界への過渡期だ。
主人公は、出羽の国の領主、佐竹義宣と、腹心の部下、内膳。
義宣は、いわば二代目。
天下分け目の関が原の合戦で、負けた西軍のほうへつく、という致命的な間違いをおかした。
とうぜん、先代からしたがっている古老からは、風当たりが強い。
領内に城を築城するにあたり、現党首の義宣と、古老たちとのにらみ合いが始まる。
それは、武闘派と文官の争いでもある。
また、敵との戦いから、内部の主導権争いの時代になったともいえる。
地味だけれど、二代目の苦しみと文官の活躍を描いた好作品だ。
もう一つの「剣の舞」も、やはり戦国時代が舞台。
こちらは、「剣」がテーマ。
竹刀を発明し、後に、剣聖とよばれた上泉伊勢守信綱の高弟、疋田文五郎。
文五郎も、後に、柳生新陰流の開祖となる柳生宗厳を一方的に破るほどの腕前だ。
文五郎は、ふとしたことから、女弟子ハルナ
の面倒をみることになるが……。
剣にのめりこみながらも、剣の限界をしってしまう達人の哀しみ。
「けどなァ! しょせん剣術なんざ、たかが知れてるぜ! 何しろ天下一が二人もそろって、城一つ、女一つ守れねえんだからな!」
投げつけられた言葉が痛い。
作者の、岩明さんは、「寄生獣」でブレイクした人だけど、さいきんはマイナーな歴史ものを中心に描いている。
歴史ファンとしては、嬉しいことだ。
すでに、古代ギリシャ・ローマの時代を舞台とした連載も、はじまっているようだ。
次回作では、何時代になって、どこが舞台になるか、楽しみだ。
紙の本
謙信
2023/06/07 05:19
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投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ファンタジーの方が得意と見える作家が上杉謙信の一部エピソードを描いている。珍しい作品といえるのではないか。
紙の本
反暴力の時代劇
2001/11/21 18:14
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投稿者:猫 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『寄生獣』の著者らしい、反暴力を主題とした時代劇二作を収めた中編集。 「雪の峠」は、築城論をモチーフに、戦国時代から江戸時代へと至る道のりの中で、豊かな街づくりを目指す過程が、スリリングに描き出される。また「剣の舞」は、人を生かすための剣術、活人剣のあり方が示唆される。