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虹の解体 いかにして科学は驚異への扉を開いたか
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この著者の新着情報

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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2001.3
  • 出版社: 早川書房
  • サイズ:20cm/430p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-15-208341-7
  • 国内送料無料

紙の本

虹の解体 いかにして科学は驚異への扉を開いたか

著者 リチャード・ドーキンス (著),福岡 伸一 (訳)

科学とは、限りない驚きと美に満ちた世界である。「利己的な遺伝子」で科学界を震撼させた著者が、専門領域である生物学、進化学から脳科学、ゲノムサイエンス、認知心理学、物理学、...

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虹の解体 いかにして科学は驚異への扉を開いたか

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商品説明

科学とは、限りない驚きと美に満ちた世界である。「利己的な遺伝子」で科学界を震撼させた著者が、専門領域である生物学、進化学から脳科学、ゲノムサイエンス、認知心理学、物理学、宇宙論まで縦横に援用して語る、啓蒙の書。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

リチャード・ドーキンス

略歴
〈ドーキンス〉1941年ナイロビ生まれ。オックスフォード大学にてノーベル賞学者ニコ・ティンバーゲンのもとで学ぶ。著書に「利己的な遺伝子」「延長された表現型」などがある。

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みんなのレビュー12件

みんなの評価4.1

評価内訳

楽しい科学

2001/06/23 13:00

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:花梨 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 「利己的な遺伝子」や「ブラインド・ウォッチメイカー」など、遺伝子に関する研究で知られるドーキンス先生が、科学の楽しさを教えてくれます。
 タイトルは、ある詩人が虹の構成を分析したことについて、科学者を夢が壊れると非難したエピソードに基づいています。もちろん、先生は、それがいかに間違った考え方であるか、科学には科学の想像を書き立てる力があることを、力を込めて説明してくれます。そして、世間にあふれるエセ科学には、そうした魅力がないと遠慮なく叩きます。単に間違っているとか言うよりよっぽど説得力あります。難しい本ですけど、読む価値のある本です。

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人間は遺伝子たちの築いた砂上の城

2001/09/21 20:21

3人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:森岡正博 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 人間は遺伝子の乗り物である、と言い出して大いに話題をさらったリチャード・ドーキンスの最新刊である。遺伝子の目的は自分をどこまでも生き延びさせることだ。だから、「利己的な遺伝子」だとドーキンスは言う。
 この理論を、本書『虹の解体』では、さらに先まで押し進めている。ドーキンスによれば、遺伝子は、他の遺伝子と、つねに争っている。すきあれば他の遺伝子を出し抜いて、自分の勢力圏を広げようとする。だが、そのような利己的な遺伝子の取る戦略は、他の遺伝子を攻撃することばかりではない。
 むしろ、他の遺伝子と相互的な協力関係にはいることによって、自分自身を安定して生き延びさせようとすることが、たくさんあるのだと言う。ドーキンスは、これを「相互協力的な同盟」と表現する。そして、これらの同盟関係を結んだ多数の遺伝子たちが、協力して人間という個体の身体を作り上げるのである。
 だから、人間という生物個体は、お互いに同盟関係にはいった利己的な遺伝子たちが、いまここで仮に作り上げた砂の城のようなものなのだ。遺伝子たちは、人間という個体を作り上げたほうが、自分たちの生存に有利だからそうしているにすぎない。ドーキンスは、生物個体に対しては冷ややかだ。そのかわり、遺伝子に対しては偏愛すら感じさせる書き方をしている。
 ドーキンスにかかれば、生物たちの共生の象徴である熱帯林ですら、「森林は利己的な遺伝子たちのアナーキーな連盟である」ということになる。遺伝子は、自分自身が生き延びるために、打算的に敵と講和条約を結んでいるのだが、その打算的同盟の巨大なネットワークこそが、熱帯林だというのだ。
 われわれの細胞(真核細胞)は、二種類の細菌が共生したものだという学説が有力であるが、ドーキンスによれば、それは愛ある共生ではなくて、利己的に生き延びようとする二つの細菌が、打算的に手を組んだものである。ドーキンスは言う。「遺伝子レベルではすべてが利己的である」「協力や友好は副次的な結果にすぎない」。彼をここまで突っ走らせる動因は、いったい何なのだろうか。 (2001.05.29)

初出:信濃毎日新聞

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2004/11/07 01:55

投稿元:ブクログ

 私が2004年の春に読んだ、お厚い科学の啓蒙書。

 ニュートンがプリズムを使って白色光を7色に分光したとき、今日の科学の基礎はつくられた。しかし、彼の同時代人であったジョン・キーツをはじめとするロマン派詩人は、“虹の詩情を破壊した!”と、ニュートンを非難。一方、現代においては、ゲノムサイエンスの医学への応用など、科学の実利的側面ばかりが注目を集めている。実は、そのどちらも科学に対する極端な見かたであり、どちらも間違いである、科学とは、限りない驚きと美に満ちた営みなのだ。というのが筆者の主張である。
 著者の専門分野は生物学・進化学であるが、脳科学・認知心理学・物理学・宇宙論などを縦横に援用し、科学が孕む“センス・オブ・ワンダー”を様々な側面から解剖してみせてくれる。

 とまあ、ここまではほとんどが翻訳書にくっついてる紹介文の引用です。ここだけ読むと分かりやすい本なのですが、私には分かりづらいところもあった。それはなぜか。
 彼の主張は一貫しているし、私自身科学的な知識が全くないわけではないので、科学のお話は楽しく読めたのです。が、実は“詩”についての知識がほぼゼロなので、ジョン・キーツとかロマン派とか言われても?なのです。まあそういう細かいところ(細かくはない、むしろ主題です)はサラッと流しても(ほんとは流しちゃいけないです)、十分楽しめる本だと思います。
 私のように詩についての教養がない方は、この本をもとに、こういう詩人がいてこういう主張をしていたんだね、という具合に、知識をつける“きっかけ”にするのもよいかもしれません。英文科や仏文科の方にっとっては詩の分野はとっつきやすいと思うので、純粋に科学の啓蒙書として楽しまれるとよいと思います。

 話題の中心は、先ほどの紹介文の引用にもあるとおり、「光をプリズムで分解する」という科学的手法が如何に“詩的な美しさ”に満ちているかということと、科学のもたらす“詩的な畏敬の念(センス・オブ・ワンダー)”が如何にすばらしいかということである。光をプリズムで分解するというニュートンの手法から、様々な応用がなされ科学が発展していったということを、丁寧に説明してくれている。
 私がこの本の中で最も惹きつけられたのは、第6章「夢のような空想に ひたすら心を奪われ」、及び第7章「神秘の解体」である。第6章では、迷信とだまされやすさについて、第7章では、超常現象を考えるときの統計的思考法について、それぞれ語られている。私としては、細木○子のようなインチキオバハンがゴールデンタイムでのさばっているような現状を見るにつけ、この第6章と第7章が広く読まれることを期待したい。

 それにしても、ドーキンスという人の教養の広さには、ただただ驚かされる。多種多様な詩、散文、文献から縦横無尽に引用がなされており、まさにそのことが彼の説得力の根源となっている。しかし、よく考えてみると、多くの西欧人はかなり広範な知的教養を有している
(たとえば聖書の引用はお手の物だし、幼い頃からシェイクスピアの詩や戯曲を覚えさせられる)のであり、これぐらいの文章を書く人なんてうじゃうじゃいるのだ。まあ、日本と彼らとでは教養の物差しが違うし、その内容も異なるので一概には言えないのだが、それにしても、彼らと対等にやりあうには、西欧文明の厖大な教養を身に付けなければならないのか(「身に付ける」というのは日々の生活の中で口をついて出るような状態を言う。)と思うと気が遠くなる。二流大学に通う二流法学部生の私には当然のことながら到底無理である(教授はよく語学をしっかり身に付けろと仰るが…)。それでもやってやる、という気概ある中高生には、ぜひとも本書をお薦めする。

2012/08/17 16:25

投稿元:ブクログ

『利己的な遺伝子』は絶賛2回目の挫折中ですが、これはすいすい読み進められました(図書館で借りて期限があったせいかも?)。
なんか分からなくても、これからポピュラ・サイエンス系をどんどん読み進めよう!って気になりました。文学だけでは分からない世界をもっと知りたいなと。
星占いに関するあのジョークは、私もいつか言ってみたい!!

2012/07/19 14:08

投稿元:ブクログ

 読み応えがありすぎる!
 内容としてはタイトルの通り、科学は虹をスペクトルに解体してし、誌的さを奪ってしまった、という詩人の言葉なのだけれど、けれども、これを読む限りは化学ってロマンだと思うんだけどなぁ……。
 世界がどのような精緻な仕組みで作られているか、動いているか、それをしるだけで豊かになれると思うんだけども、科学アレルギーなんだろうか。

 面白く興味深いけれど、内容が多岐にわたるので、ぜんぶを通して読もうとすると辛い。
 とりあえず、面白そうな章だけ読んでみるのもありかなーと。

2010/02/06 11:52

投稿元:ブクログ

序文
第1章 日常性に埋没した感性
第2章 客間にさまよいいった場違いな人間
第3章 星の世界のバーコード
第4章 空気の中のバーコード
第5章 法の世界のバーコード
第6章 夢のような空想に ひたすら心を奪われ
第7章 神秘の解体
第8章 ロマンに満ちた巨大な空虚
第9章 利己的な協力者
第10章 遺伝子版死者の書
第11章 世界の再構成
第12章 脳のなかの風船
訳者あとがき:ドーキンスVSグールド
邦訳引用文献
参考文献
(目次より)

2009/10/17 17:49

投稿元:ブクログ

正直,何が言いたいかよくわからなかった・・・

昔(Nerton以前)は虹は神秘的なモノの代表であったが,Newtonがひとたび物理的な現象に還元してから,その神秘性が失われてしまった.という意見は間違いで,科学はよりいっそう,その神秘性を引き立てる.というのが前半の大意なのであろう.
後半は生物学の特異な例を挙げて・・・何が言いたかったのか?

福岡伸一氏が翻訳だったので,期待しすぎたのかも.

2012/06/07 12:55

投稿元:ブクログ

↓貸出状況確認はこちら↓
http://yamato.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/ctlsrh.do?bibid=BB00091358&maxcnt=1000&listcnt=50

2014/04/24 13:22

投稿元:ブクログ

貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784152083418

2014/05/31 21:21

投稿元:ブクログ

欧米の知識人はほんと碩学。
しかし、話があっちこっちに飛躍するので論旨追うのがタイヘン。

科学は味気ない、詩的ロマンスを壊すという意見に真っ向から挑み、科学こそは自然界にセンスオブワンダーという神秘性を見出すもの、科学万歳を唱える意欲的な逸書。

福岡伸一の訳なので、『利己的な遺伝子』と少々ニュアンスが異なる向きもあるが、あとがきを先に読めば概要が知れる。わかりやすい。

占星術や宗教儀式への戒告は、『神は妄想である』でも伺った論調。全部頭に入れるのは難しそうだ。

2012/10/28 18:26

投稿元:ブクログ

しばしば”神秘”や”奇跡”のような言葉で語られる非科学的な自然現象への解釈を批判し、同時に実際に自然の中に存在する感動的ともいえる驚異の事象を細かくほどいていく、読みごたえのある一冊です。

ドーキンスらしく、宗教やそれを利用したものにはとことん厳しいですが、決して過激さだけではなく、あくまで科学者の書いた科学への関心を呼び起こす本です。

特に興味深いのは動物が認識している世界が脳の働きによってもたらされている、という話。聴覚、視覚がいかに”欺いて”いるのか、という事実には驚かされます。
DNA鑑定を中心にした、「法の世界のバーコード」も、社会と科学を繋げる興味深い話題です。

一人の人間が書いたとは思えないほどの多種多様な話題で、文学にも精通しているのだから、本当にドーキンスは超人だと感じます。

2014/01/13 09:37

投稿元:ブクログ

主にドーキンスの専門の?動物行動学、ダーウィニズムと統計学的な観点から「科学的思考は決してイマジネーションをおとしめるものではなく、むしろその逆」ということを啓蒙する。

「偶然の一致」に神秘性などを感じてしまう人間の傾向も、ダーウィニズムで説明しえる![p237]人間の脳はまだ石器時代ぐらいの設定で、現代社会はそのころに比べて大きな差があるということがそもそもの問題だ。

また、誤ってはいるが聞こえのいい素晴らしい詩的な表現(それが素晴らしいものであればあるほど)が多くの誤りを拡げてしまうことにも冷静に、冷徹に言及している[p275など]。

ドーキンスの脅威的なパラダイムシフトは、自然淘汰の単位を「個体」ではなく「遺伝子」にみたことだった。その軸から「ミーム」という人間の文化的な側面を遺伝子的なアナロジーで捉える概念も考案された。本書では最後にはこのアナロジー、類推が人類の飛躍的な発展要因であったのではないかと結ぶ。詩やアートの価値を進化論的に優位な戦略に寄与するか否かで判断しようとするのは面白いが、あくまでもひとつの側面であろう。

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