- 出版社:文芸春秋
- サイズ:16cm/429p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-16-715717-9
東方見便録 「もの出す人々」から見たアジア考現学 (文春文庫)
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- 税込価格:630円(18pt)
- 発行年月:2001.4
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- 本
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ユーザーレビュー- 「東方見便録 「もの出す人々」から見たアジア考現学」
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2002/07/31 02:02
トイレでアジアを考察!
投稿者:marikun(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
テーマを持って旅をすると、きっとその旅はいつもより二倍三倍楽
しむことが出来るはず。国内で色々面白い旅を実践した来た斉藤さ
んが、今度は「トイレ」をテーマにアジアを旅します。
訪問したのは、中国、サハリン、インドネシア、ネパール、インド、
タイ、イラン、韓国。日本以外の国ではトイレットペーパーをあま
り使わないことは知られていると思いますが、それにしてもものす
ごいトイレを訪ねています。何しろ各国のトイレを極めるために、
女性イラストレーターの内澤さんを伴い(斉藤氏だけでは、男子ト
イレしかチェックできないですからね)自分の排泄物を魚に食べさ
せ(そういうトイレがあるのだ!)さらにその魚を食べて、食物連
鎖を完成させてみたり、マハラジャのトイレをためしてみたり…。
ちなみに、くだんの魚を食べた後はものすごい下痢になったそうで
すが…(笑)。同じアジアなのに、ここまでトイレが違うのは、いや
いやまったくすごいとしか言いようがありませんね。
とにかくすごいなあと思ったのは、イスラム圏の国々。なんとトイ
レを設置する向きまでが決められていて(メッカに対して頭と尻を
向けない方向に作らなくてはいけない)みんながそれを守っている
ということです。その他にもトイレの中での細かい決まりがびっち
り。イスラム教徒は、簡単にトイレに行くというわけにも行かない
ようです(^ ^; なかなか普段まとめてその状況を知ることがない各
国のトイレ事情を知ることが出来て面白い本でした。
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2001/06/07 19:21
5月13日今日のおすすめ
投稿者:bk1(不明|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
迫力満点、臭いぷんぷんの本である。電車のなかで読み耽ったが、本の中からにおい立つものがあった(笑)。臭くて臭くて、ついに気持ちわるくなってしまった。一気に読んでしまうことは私には到底不可能で休み休みようやく読了。
これは「秘められた排泄行為についてスポットをあててアジアを見聞する旅だ」と前書きで斉藤氏は書いているが、中国、サハリン、ネパール、インド、タイ、イラン、韓国のトイレをつぶさに見て回り、トイレのみならず、モノ出す人々をも観察して、微に入り細にわたりレポートしている。ユーモラスな文章と懇切丁寧なイラストが救いではあるけれど、排泄というもっとも恥ずかしい行為を深く考えさせられる。
国によって排泄という行為に対する恥の概念も違っている、というのも驚きである。
まず最初に登場する中国。エリート集団の復旦大学で、シェルパ斉藤(著者)が最初に体験するトイレは、仕切りなしで他人からは丸見え。3人一緒にできるのだが、はたして人の目を気にせずに出せるものなのか。慣れれば平気・・・とは言えない気がする。中国のバス旅行のところは抱腹絶倒。おなかが捩れる(トイレ休憩に出現する便所は一つの穴を五人が取り囲みまるで焚き火にあたっているように見えるらしい)。
チベットではダライ・ラマのウンコが聖遺ブツのように貴重で、人々はお守りのようにしているようだ。しかし、どんなに好きな人であっても、その人のウンコをお守りのように大切にできるか、自問自答してみると答えは・・・。唸ることばかりの本である。
この本を読み終わり感じたのは、著者の二人は偉大な変人だ!ということ。よほどの覚悟と人間的なスケールの大きさがなければこの体験には耐えられない。イラストを担当した内澤旬子さんは細い体ではあるがエネルギッシュな人である。よくぞシェルパ斉藤に付き従い、その役割を全うしたものだと思わず拍手。本文以上にイラストが雄弁に物語っている部分が多かった。未読のかたは是非読んでみてほしい。人間の営み、人間の存在が限りなく愛しく思うハズ?!
(文庫・新書サイトエディター、國岡克知子)







