- 出版社:作品社
- サイズ:21cm/165p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-87893-370-4
葉書でドナルド・エヴァンズに
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- 税込価格:2,940円(84pt)
- 発行年月:2001.4
- 発送可能日:購入できません
- 本
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商品説明- 「葉書でドナルド・エヴァンズに」
架空の国の切手を作品とした夭折の画家ドナルド・エヴァンズに「死後の友人」として詩人・平出隆が彼の生涯と作品に込められた思いを共振する言葉で綴る書簡体エッセイ。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介- 「葉書でドナルド・エヴァンズに」
平出 隆
- 略歴
- 〈平出隆〉1950年福岡県生まれ。詩人。詩集「胡桃の戦意のために」で芸術選奨新人賞、散文作品「左手日記例言」で読売文学賞を受賞。歌集「弔父百首」など形式のあわいを汲む作品多数。
ユーザーレビュー- 「葉書でドナルド・エヴァンズに」
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2002/01/19 18:34
大切な人を遠くから想う時間
投稿者:ハナ (女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
友人に「ぼくの人生の中で、かなり上位に入る名著です」と紹介され、次の日に買いました。
紙の質感、表紙の後の手紙、ここには、私自身が旅をしていたときに世界中から送り続けた葉書が本になったような不思議な感覚があります。切手を貼り、その人を想いながら葉書を書くという喜びが、静かに流れていきます。
丁寧に、時間をかけて作られた本は、手にすることで深い満足を与えてくれるもの。実に、幸せな気分になります。
ドナルド・エヴァンズ、どこかであなたの作品に出逢っていたかもしれません。
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2001/05/31 01:41
架空の国々への旅
投稿者:あきら(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
ドナルド・エヴァンスは、1945年に生まれ、架空の国々を造り、そこが発行する切手を、1977年に火事で死ぬまで描きつづけた画家。架空の切手には、架空の国に住む、架空の住人達、植物、湖、動物などが、繊細な筆致とやさしいトーンで描かれている。1985年から1988年までの平出さんから、この世を去ったドナルド・エヴァンズへの手紙を集めたのがこの美しい本。
エヴァンズは自分の造った国々に、名前をつけていくのだけれど、それはエヴァンズ自身に親しい友人やカフェや地名を少し変えたもの。手紙を一葉一葉読み進めて行くうち、何度もほろほろとした。もしかしたらこの国々は、すぐ隣にあるのかもしれない。郵便という制度の不思議な側面を思う。これらの手紙にはドナルド・エヴァンズが描いた切手が貼られていて、たぶん彼の国々に届いている。
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2001/04/29 00:07
【編集担当より】
投稿者:担当者(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
本文からの抜粋や、ドナルド・エヴァンズの画集の紹介、造本タネアカシなどをご覧いただける「葉書でドナルド・エヴァンズに」サイトつくりました。よろしく!
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2001/08/08 17:00
bk1連載コラムより
投稿者:まきのなお(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
とても上品で、瀟洒なつくりの本である。デジカメで撮ったらオーバー気味で真っ白になってしまって、その良さを伝えられないのが残念。
ドナルド・エヴァンズ(1945-1977)とは、オランダのアムステルダムで火事にまきこまれて31歳の若さで早逝したという、空想の国々の架空の切手ばかりを描いた実在の米国人画家。その想像の産物である国々のネーミング、国旗、紋章、通貨、貨幣…といった創作の一端をみると、画家というより詩人かファンタジー作家と言った方が相応しい面もありそうだ。
本書は、ニュージャージーの生地から、画家を志して渡ったアムステルダム、恋人と行くはずだったイギリスの小さな島まで、エヴァンズの足跡を訪ね歩いた詩人の平出隆氏(1950-)が、旅の途上から故人に宛てて発信したという葉書をまとめた、書簡体エッセイ。80年代後半にポーラ文化研究所の「iS」という雑誌に連載されたものを再編集、推敲を繰り返して単行本化したということで、思わぬ制作時間がかかっているようだ。
どこまで現実でどこから架空の話なのかややこしくて区別がつきにくいのだが、本書にも登場する日本で始めてエヴァンズを紹介したという「東京の海岸地区にある倉庫風ギャラリー」のオーナーこそが、この装丁を手掛けた横田茂さん本人らしい。白いカバーにはエヴァンズの切手絵1点と、シルバー箔押のタイトルが入っているのみのシンプルさ。本表紙、見返し、各章扉は淡い黄緑色でまとめられていて、とくに透かしの入ったレターペーパーの片面に薄く色をひいた章扉は泣かせる。本文は微妙な濃度のグレーで刷られている。このように目立たない部分に手間とコストをかけるアイディアは、なかなか受け入れられにくい。こういうことをさせてくれる出版社にも拍手、なのだ。
連載コラム ジャケ買い一直線 より







