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月長石の魔犬(講談社ノベルス)

月長石の魔犬 (講談社ノベルス)

秋月 涼介 (著)

  • 全体の評価 32件のユーザーレビュー
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  • 税込価格:79822pt
  • 発行年月:2001.6
  • 発送可能日:7~21日
  • 新書

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商品説明- 「月長石の魔犬」

【メフィスト賞(第20回)】右眼は藍玉、左眼は紫水晶のような瞳を持つ石細工屋店主・風桜青紫。彼を慕う女子大生静流、彼に殺されたいと願う17歳の悠璃。異常と正常。欲望と退屈。犬首屍体と救い。究極のボーダーミステリ。第20回メフィスト賞受賞。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介- 「月長石の魔犬」

秋月 涼介

略歴
〈秋月涼介〉1971年生まれ。

ユーザーレビュー- 「月長石の魔犬」

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3.0
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2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2008/03/01 10:18

月の魔力

投稿者:redhelink(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 今回もタイトルをぱっとみて、気になったので読んでみたメフィスト賞の一つです。表紙のイラストはゲームのキャラを連想しますよ。某FF○で500年くらい生きている種族の若造とか。そこは自分にツッコミを入れましたが・・・。

 この小説は、猟奇的殺人を通して見えてくる真相や、各人物視点からの想うことが小題になった、28の章から成り立っているところに特徴があります。それの利点として、読みやすい。かなり読みやすいです。登場人物が何を考えて小説世界で生きているのかが如実に書かれていることで、人間の臭いが残った小説になっています。これは今までの小説とは違う新しい発見でした。

 一応推理小説に分類できるのでしょうか。しっかりと考察し続ければ、真犯人はわかる良心的な小説です。ただし、先入観を巧みに利用し、読者のイメージを悪用しようとしているので(言葉は悪いですが、決して小説を悪く言っているわけではないです。)、さまざまな可能性についての考察がキーポイントではないでしょうか。

 ところで、この『月長石の魔犬』ってタイトル、とても気になりませんか?私はいったい、何がなんなんだ???という印象でした。実はFFを想像したのはあながち間違いではないことが、読み進めていくうちにわかったりわからなかったり。そもそも自己完結だったり(汗っ)。このタイトルは登場人物によります。個人的に、著者のユーモアと捉えているので、読んで実際に笑っていただければ幸いです。

 一呼吸おいたところで、更なる考察。著者が小説を通して言いたいことは(個人的に読みとったのは)、ずばり先入観ではないでしょうか。与えられた情報が全て真なのか、本当に書かれていることが真なのか、固定概念からの連想は真なのか、そのようなことに疑問を持つことを思い出させてくれる点が良い点ではないでしょうか。

 私は固定概念に囚われないように生活をしているつもりですが、私自身の根幹で固定概念がはびこっているのか、ふとその事実に気づかされる場面があります。たとえば、学歴、人種、性別。今の教育を受けてきた人は、外的要因から差別をすることは頭からいけませんよと言われているのでしょうか。私もそうでした。勿論差別を是認するわけではないです。しかし、本当の根っこの部分で、そのような部分が残っているのも事実ではないですか?私は恥ずかしながらあります。だから想うだけで終わります。思考を変えることは少し長期的な目で見て、修正をしていこうと考えたからです。また、外的要因を根拠にした行動はしないように心がけています。そして行動を振り返り、より平等な接し方に気をつけています。

 この小説を読むことで、本質とは何かを考える時間を取ることが多少なりとも取れると思います。うわべだけの行動ではなく、本気で自分を見つめなおし、変えていくことを思っている人には勧めたい一冊となりました。

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0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2002/12/10 14:47

オーソドックスなミステリ

投稿者:死せる詩人(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 かなりオーソドックスな本格推理小説です。読んでいて一昔前の綾辻行人氏、法月倫太郎氏の作品を思い出しました。展開が変に強引なところがあり、違和感を感じたりしますが語り口は滑らかなのでしつこい文体が苦手な人も気軽に読めます。秋月涼介という人はどうもミステリのガジェットよりもそれ以外の部分を書くことが好きなようで、書籍の題名にもなっている様々な石や或いは料理に関する描写が豊富です。また、読者の想像をかき立てるのが上手いのか人物に関しても情景に関しても、読んでいるだけでスッと頭の中にはいってくるような感じがあります。取り扱われている事件の内容に反して清廉な雰囲気をたたえた登場人物が特徴的といえるでしょう。メフィスト賞でデビューした作者は本書が一作目ということですが、手堅くまとめたこの作品、奇抜なミステリ小説が多い中古式床しい探偵小説が読みたいという人にお勧めです。

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