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紙の本
伊予小松藩会所日記 (集英社新書)
〔「小さな藩の奇跡」(角川ソフィア文庫 2016年刊)に改題,加筆修正〕【「TRC MARC」の商品解説】
伊予小松藩会所日記 (集英社新書)
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弱小藩の生き残り術
2002/08/29 21:29
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投稿者:瑠璃 - この投稿者のレビュー一覧を見る
私事ながら、この本に登場する伊予小松藩(現:愛媛県周桑郡小松町)は私の郷里である。
陣屋跡や藩校跡で子どものころよく遊んだし、旧藩主やその家臣の末裔は今でも小松の中で生活している。
私にとって、あまりにも身近な存在についての本なので、少々贔屓目で見てしまうことを、お許し頂きたい。
伊予小松藩は小藩である。しかも外様大名。
今で言うと、すぐにでも倒産しそうな零細企業である。
「会所日記」とは、藩内で起こった様々の事が綴られている覚書です。
例えば参勤交代の度、資金繰りに四苦八苦する様子などである。
大変なことであるが、読んでいるほうにとっては人間くさくておもしろい。
小藩と言えども、事件は起こる。
華々しい話はないが、ひとつひとつのエピソードが現代に通じるものがある。
なぜこのような小藩が明治維新まで残っていたのかが、私には不思議であった。
しかし、この本を読んで得心した。
是非とも、ご自分で読んで確かめて頂きたい。