- 出版社:河出書房新社
- サイズ:20cm/346p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-309-01415-1
蜷川幸雄伝説 (人間ドキュメント)
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- 税込価格:2,310円(66pt)
- 発行年月:2001.7
- 発送可能日:1~3日
- 本
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商品説明- 「蜷川幸雄伝説」
「王女メディア」「NINAGAWA・マクベス」など海外公演で高い評価を得た演出で知られる蜷川幸雄。1969年の演出家デビュー以来、抒情性で観客を魅了する舞台を創り続ける彼の半生を追う。演出作品年譜を付す。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介- 「蜷川幸雄伝説」
高橋 豊
- 略歴
- 〈高橋豊〉1945年山形県生まれ。東京外国語大学フランス語科卒業。毎日新聞社学芸部編集委員。著書に「幻を追って−仲代達矢の役者半世紀」など。
関連キーワード- 「蜷川幸雄伝説」
ユーザーレビュー- 「蜷川幸雄伝説」
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2001/10/19 22:15
「世界のニナガワ」の伝説的舞台を追った興味尽きないドキュメント
投稿者:平岡敦(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
蜷川幸雄の芝居には、一度観たら忘れがたい強烈な印象を残す仕掛けが施されている。「唐版 滝の白糸」で見せた、映画撮影用の大クレーンによる宙づりシーン、「NINAGAWA・マクベス」の、巨大な仏壇をかたどった舞台美術、「女王メディア」の絢爛な衣装。蜷川ファンを自認できるほどたくさんの舞台に触れているわけではないけれど、今まで観た作品の場面は、どれもくっきりと脳裏に焼きついている。本書は世界的な演出家として活躍する蜷川幸雄の、40年以上におよぶ演劇人としての軌跡を追った興味尽きないドキュメントである。
冒頭には、2000年にシェイクスピアの本場イギリスで「リア王」を舞台にかけた蜷川が、エイヴォン川のほとりにたたずむ場面が置かれている。そこから一転、28年前にさかのぼり、当時新進の演出家だった蜷川が、見知らぬ青年に新宿の喫茶店でジャックナイフを突きつけられたエピソードは、まるで蜷川自身の芝居の一場面でもあるかのようにスリリングだ。あとはぐいぐいと引き込まれるがまま、あとは一気呵成に読んでしまう。もしかしたら蜷川伝説のひとつ「開幕直後の3分間」を意識したのかと思うくらい、なかなかうまい「演出」だ。
蜷川伝説といえば、欠かせないのが「灰皿投げ」。今や気難しい演出家のステレオタイプ像になってしまったかと思われるほど有名だが、「下谷万年町物語」でヒロインを演じた李礼仙の、「稽古場がだれた時に、役者の身体ではなく、足元に投げてました。ちゃんと気をつかっている」という言葉も紹介されている。
ほかにも、蜷川演出による伝説的な舞台にまつわる裏話の数々は興味深いものばかりだが、そうした自らの伝説を常に打ち破ろうとする蜷川幸雄の真摯な姿こそが、本書の最大の読みどころと言うべきだろう。 (bk1ブックナビゲーター:平岡敦/大学講師・翻訳家 2001.10.20)




