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映画批評のリテラシー 必読本の読み方/批評の書き方

  • 出版社:フィルムアート社
  • サイズ:21cm/205p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-8459-0123-4

映画批評のリテラシー 必読本の読み方/批評の書き方 (Cine lesson)

石原 陽一郎 (編), 編集部 (編)

  • 全体の評価 未評価2件のユーザーレビュー
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  • 税込価格:2,10060pt
  • 発行年月:2001.9
  • 発送可能日:1~3日

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商品説明- 「映画批評のリテラシー 必読本の読み方/批評の書き方」

映像に対するクリティカル(批評的)な態度は、現代人にとっての倫理のひとつのあり方。ベンヤミン、ドゥルーズ、ゴダール、淀川長治等をサンプルとして提示し、「批評の読み方・書き方」など映画評論のエッセンスを紹介する。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介- 「映画批評のリテラシー 必読本の読み方/批評の書き方」

石原 陽一郎

略歴
〈石原〉1962年生まれ。ディドロ、ボードレールに源を発するゴダールの見解を踏まえたフランスにおける映画批評の包括的な歴史を研究中。

関連キーワード- 「映画批評のリテラシー 必読本の読み方/批評の書き方」

ユーザーレビュー- 「映画批評のリテラシー 必読本の読み方/批評の書き方」

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2002/01/10 01:40

現代映画批評の見取り図

投稿者:メル(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 シネレッスン・シリーズの13冊目は、現代の映画批評の状況を解説したものになっている。第一章では、映画理論書の代表的な本を取り上げ、解説する。続く第二章では、世界の代表的な映画批評家、日本の批評家を紹介する。そして第三章では、「映画批評の書き方11の着想」と題され、実際にどのように批評を書いていくのかということが紹介されている。映画作品に関する本は、数多くあるけれど、映画「批評」に着目し、それを紹介する本というのは、これまでなかったと思うので、そういった意味でも本書は貴重な本だと思う。
 映画を見ることは、ある意味簡単だ。どんな人でも見ることは出来る。しかし、その見た映画を語るというのは、意外に難しいのではないだろうか。映像を言葉で語ることの困難さを私はいつも感じる。映画から受けた印象なり、感想を何とか言葉にしたいと思うのだが、常に不完全にしか出来なくて歯がゆい思いをする。映画を語る方法を身につけたいと思っていた。
 それにしても、本書に登場する映画理論の本や、批評家の批評は一筋縄では理解できないような難解さがある。難解な理論など、映画を語るのに必要かと言えば、必ずしも必要はないのかもしれない。実際、イントロにおいて、石原陽一郎氏は《現代の先端的な議論に切り込んだ本書の内容は、それ相応の難解さを伴っている。そこに拒否反応を起こす読者もいるだろう》と書いている。
 それでも、本書を必要とするのは、映画を語る方法を一つだけに限らずたくさん知っておきたいからだ。映画をいかに語るか、というのは、映画をいかに見るかということにもつながると思う。したがって、映画批評を意識することによって、映画の見方そのものも変化するだろう。映画というものを、様々な方法で見ることができるようになったら、映画をもっと楽しめるようになるのではないか、と思う。
 そんな期待をもって本書に登場する理論や批評家を読んでみたい。

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2001/10/10 18:15

「映画批評のリテラシー」

投稿者:新田隆男(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 そういえば、映画に関する本は多く出版されているが、映画批評に関する本はあまり見当たらない。本書は、その盲点をつき、映画批評のあり方を検証し、さらに映画批評の書き方まで指導する画期的な一冊。

 まずは必読本として、ヴァルター・ベンヤミンの『複製技術時代の芸術』やアド・キルーの『映画のシュルレアリスム』など20冊が紹介され、続いてアンドレ・バザンやポーリン・ケイル、日本の蓮實重彦ら、映画状況や映画批評状況に影響を及ぼした重要批評家の考え方とその立脚する場所、思想が明らかにされる。

 今世紀初頭からの日本の映画批評の流れを総括した後は、いよいよ実践編。これは真剣に映画評の書き方を指導していて、例えば、「原稿用紙には向かうな!(中略)原稿のやり取りはもはやメールが主流だ!」などという具体的なことまで教えてくれる。批評はそもそも誰に向けて書くのか、という根本的な部分から、何をどのように撮っているのか、ショットへの注目の仕方、カメラワークという映画固有のコードの捉え方、さらには書くのに行き詰まった時にそれをどう乗り越えるか、というところまで。

 悪い映画評の例として「映画をローカル色に押し込めること」「ステレオタイプな監督論に押し込めること」などがあげられているが、このあたりは批評家志望者を導くためというより、ちまたの映画ライターたちへの揶揄かも知れない。そうなのだ。本書は、批評にも評論にもなっていない、映画の紹介記事ばかり書くライターたちへの痛烈な批判の一冊なのである。

(新田隆男・エンタテインメント探偵 2001.10.11)

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