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紙の本
盤上の敵 (講談社ノベルス)
著者 北村 薫 (著)
自宅に殺人犯が籠城、妻が人質に!? 警察が取り巻き、ワイドショーのカメラが中継する中、末永純一は唯一人、犯人との取引に挑む。盤上の敵との争いは緊迫のうちに進み、そして取引...
盤上の敵 (講談社ノベルス)
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商品説明
自宅に殺人犯が籠城、妻が人質に!? 警察が取り巻き、ワイドショーのカメラが中継する中、末永純一は唯一人、犯人との取引に挑む。盤上の敵との争いは緊迫のうちに進み、そして取引は震驚の終盤を迎える…。99年刊の再刊。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
北村 薫
- 略歴
- 〈北村薫〉1949年埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。覆面作家として「空飛ぶ馬」でデビュー。「夜の蟬」で第44回日本推理作家協会賞を受賞。著書に「リセット」など。
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スピーディな展開が、スリリング。
2001/11/21 12:55
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:セツナ - この投稿者のレビュー一覧を見る
散弾銃に興味を示す、怪しげな青年の登場から始まり、スリリングな雰囲気が高まったところで、いきなり平穏な書店員の失敗談に話が移り、テレビディレクターの話に変る。じらしにじらされて、冒頭の50ページはもどかしくて仕方がない。
しかし、黒のキング、白のキング、白のクイーンと、時系列がバラバラなら統一性もない個別の話ですが、徐々に一つの事件へとまとまって行く。そして、それは各章の題名が示しています。が、第二章に入るまでまったく気が付かなかった(アホ)。
けど、その後、白のキングとなる末永が帰宅することで、遂に話が一つになって、凄い緊迫感を持って物語りが展開する。報道に携わる者としてのマスメディアとしての信念。妻を人質に取られた夫として、妻を助ける為に警察を欺こうとする熱意。この錯綜する緊張感が溜まりません。
≪ミステリのあるタイプ≫に対するオマージュとして書いたという当作品。が、それが、どんなタイプなのか良くわからなかった。それについては、ご自身の目で確かめて頂きたい。