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ポストコロニアリズム

  • 出版社:作品社
  • サイズ:21cm/206p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-87893-438-7

ポストコロニアリズム (思想読本)

姜 尚中 (編)

  • 全体の評価 12件のユーザーレビュー
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  • 税込価格:2,10060pt
  • 発行年月:2001.11
  • 発送可能日:7~21日

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商品説明- 「ポストコロニアリズム」

気鋭の執筆陣が、ポストコロニアリズムの思想的・理論的背景を詳説し、激動する世界/日本の危機的状況を歴史的に読み解く、初の本格的入門書。主要なキーワード、論者、著作を解説。ブックガイド付き。【「TRC MARC」の商品解説】

収録作品一覧- 「ポストコロニアリズム」

なぜ今、ポストコロニアリズムなのか? 三谷太一郎 ほか座談 5-28
「ポストコロニアリズム」の思想的現在性 本橋哲也 著 30-36
ポストモダニズム・ポスト構造主義 松葉祥一 著 37-42

著者紹介- 「ポストコロニアリズム」

姜 尚中

略歴
〈姜尚中〉1950年生まれ。東京大学社会情報研究所教授。政治学・政治思想史専攻。著書に「ナショナリズム」「グローバル化の遠近法」「オリエンタリズムの彼方へ」ほか多数。

関連キーワード- 「ポストコロニアリズム」

ユーザーレビュー- 「ポストコロニアリズム」

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4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2004/10/31 15:49

魔法使いサンジュン

投稿者:消印所沢(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 魔法の国から来た魔法使い姜尚中(カン・サンジュン)と,その愉快な仲間達が,何にでも使える便利な魔法ステッキ「ポストコロニアリズム」を使い,あらゆる問題を(自己の妄想の中において)解決していく物語.

 なにしろ,この魔法の道具は,
日本がアメリカの植民地であることに日本人は自覚していないというところから出発して,
日米安保は正しくなくて,自主外交するのが正しいことになるし,
民族学校卒業生が国立大学に入れないのもこれのせい(金正日を崇める学校なんて,普通に考えて問題では?),
戦後日本の経済成長もまたこれのせい,
日中の対立している部分もこれのせい(江沢民の反日政策は?),
さらに沖縄問題や従軍慰安婦問題やジェンダーまで一刀両断できるという便利な優れもの.

 しかし第三者から見ると,本書では自明の大前提としている「日本はアメリカの植民地」からして説得力なし.なにせ,「具体にどこがどのように」という説明が何もない.
 論拠は「お仲間」だったり,
「なっていたんじゃないか」という印象が,次の段落では「事実」に昇格していたり,
「ブルジョア民主主義革命を担っていない.したがってニセ・ブルジョアだ」という,事実と観念が逆転した論理だったり,
「沖縄に基地がある,ではなく,沖縄に基地が押しつけられている,が正しい」と,客観文を否定して主観文を肯定したり.

 随所に出てくる小林よしのり批判も,事実関係のチェックによるものであるならまだしも,印象による批判のみ.

 「思い出ぽろぽろ」対談は鬱陶しく,空疎.自分の体験を勝手に一般論に拡大するな.

 9.11については,呼び込み程度に序文で触れられているだけ.まさに羊頭狗肉.

 そりゃ,「ポスコロ」と馬鹿にされもするよ.【関心率0%:全ページ中,手元に残したいページがどれだけあるかの割合.当方の価値観基準】

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2001/11/26 15:37

ポストコロニアル研究の入門書は本書にとどめをさす

投稿者:小林浩(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 「知の攻略」シリーズから贅沢な入門書が出来上がった。編者はこのところ『ナショナリズム』(岩波書店)、『東北アジア共同の家をめざして』(平凡社)など立て続けに重要作を上梓している姜尚中(かん・さんじゅん 1950-)氏。ポストコロニアリズムをめぐる座談会がまず二本用意(第一部と第三部)されており、三谷太一郎、イ・ヨンスク、小森陽一らヴェテラン各氏によるものと、丸川哲史、村井寛志、洪貴義、島袋まりあ、本山謙二ら若手各氏によるものがある。どちらにも、編者が参加している。特に若手による座談会は彼ら自身の出自や関心領域が生き生きと(あるいは生々しく)語られており、本書の独自性を際立たせている。

 第二部と第四部では、ポストコロニアリズムの思想的・理論的背景と、こんにちの具体的なトピックスが網羅される。臼杵陽氏による特別寄稿「ポストコロニアルから見る『自爆テロ』と『アフガン空爆』」も収録。第五部は、キーワードやキーパーソン、主要研究書を解説し、巻末には文献案内を付す。これまでの入門解説書の中ではダントツに情報量は多く、まさに必携の一冊となった。世界大戦の終焉とともに忘れ去られた「植民地支配以後」という問題意識があらためて教えるのは、私たち日本人が過去に実は解決しえなかった様々な国内外の政治的諸問題が、こんにちますます歪んだかたちで生き延びており、いまなお暗澹たる影響を社会情勢のすみずみにまで及ぼしているという事実である。第一線の研究者と注目の若手が勢ぞろいで取り組んだ労作だ。

※これまでの代表的類書→小森陽一「ポストコロニアル」、ルーンバ「ポストコロニアル理論入門」

→人文・社会・ノンフィクションレジ前コーナー(11/26分)より

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