デジャ・ビュ (幻冬舎文庫)
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- 税込価格:520円(14pt)
- 発行年月:2001.12
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ユーザーレビュー- 「デジャ・ビュ」
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2002/02/04 10:08
生きる意味って何?
投稿者:楓 (男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
生まれついた階級がすべてを決定する世界。ツバサは「Cマイナス」という出生を呪いつつ、そこを抜け出すために、宇宙飛行士になろうと猛勉強をしている。劣等感を忘れさせてくれるのは、盲目のピアノ調律士とのセックスだけだ。しかしこのところ、ツバサは成績が下降気味で奨学金を受けられなくなる危機に陥っていた。ツバサの家には学費を賄うだけの収入がない。追い詰められたツバサは、主席の右京にカンニングをさせて欲しい、とプライドを捨てて懇願する…。
読みながら長野まゆみの『新世界』を思い出しました。近未来的なSF小説とも言えるし、現実味を残したなファンタジーとも言えるでしょう。主人公の不幸ぶりにはすごいものがありますが、そこから抜け出してやるんだ! というツバサの気合にも度肝を抜かれます。救いを求めしかし結局救われなかった、すべてを持っていたはずの者と、生きる意味を見つけ希望を見出した何も持たなかった者。生きる意味とは何なのか? 何故生きるのか? その問いの著者なりの答えを提示し、物語は幕を閉じます。読者にささやかな希望の光をあたえて…。







