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シュルレアリスムとは何か(ちくま学芸文庫)

  • 発行年月:2002.3
  • 出版社:筑摩書房
  • レーベル:ちくま学芸文庫
  • サイズ:15cm/297p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-480-08678-1

文庫

  • 国内送料無料

シュルレアリスムとは何か (ちくま学芸文庫)

巌谷 国士 (著)

紙書籍

1,296 ポイント:12pt

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ユーザーレビュー

全体の評価 3.8
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評価内訳 全て(27件)
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シュルレアリスムに人があこがれる理由が見えて来た気がする

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2011/07/17 06:29

評価4 投稿者:yukkiebeer - この投稿者のレビュー一覧を見る


 1993年から94年にかけて著者が都内でおこなった3回の講演が96年にまとめられ、それをさらに2002年に文庫化した一冊です。
 もともと本にする予定がなかった講演で、著者自身が「即興」と形容する語りがもとになっているため、話は思いつくままといった趣でかなり自在に横へそれることもあるように思います。
 それでも私は幾度も頷きながら頁を繰りました。

 著者はシュルレアリスムを、現実に内在した「超現実」=「現実を超えているというよりも現実の度合いを増したもの」と捉えるべきだといいます。
 世間一般が考えるような、「芸術家の主観による自由な表象を描くもの」というイメージとはむしろ正反対のものであることを、著者はブルトンの自動記述実験の様子を引き合いに出して分かりやすく説明していきます。「現実と超現実の連続性」とうのがシュルレアリスムの基本であるという点がまず目を引きます。

 著者はさらに話を「メルヘン」そして「ユートピア」へと進めます。
 メルヘンもまたこの現実世界と隔絶したものではなく、ときに重なり、ときにつながるものであること。それは「童話」という近代の発明品とも異なるし、ましてや運命と闘う自我を見つめる「近代小説」からは遠いところにあるものであるとするくだりは、一読二読ではなかなか理解が及ばないもどかしさもありましたが、次のユートピアの章に至ると著者の言わんとするところがより鮮明に見えてくる思いがします。

 そのユートピアとは、日本人がとらえがちの「桃源郷」とか「楽園」といった自然あふれる世界ではなく、ヨーロッパのそれは法が整備された理想都市のようなものを指し、プラトンのイデアの世界が構想されるというのです。しかしそのように考えられるユートピアは、決して人間が豊かに暮らせる場所ではなく、むしろ「個性」が欠如し、人間が機能に還元される世界が広がることになるというのです。
 まさにそれは現代の日本社会の姿です。
 であるならば、ユートピアとは本当に<理想の世界>なのか。

 著者が最後に語るのは、だからこそ、闇や無秩序、迷路や非合理性といったシュルレアリスムの世界の感覚を復活させるべきではないかということです。

 シュルレアリスムに対して自分が持っていた捉え方に一石を投じてくれる、大変示唆に富んだ一冊でした。

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評価5 投稿元:ブクログ

2004/12/11 23:24

「シュルレアリスム」「メルヘン」「ユートピア」についての認識を正してくれた。講議をまとめたものなので非常にわかりやすい。

評価4 投稿元:ブクログ

2005/02/17 00:45

(笑)が良く出る(笑)解りやすく理解できた、と思う。「シュルレアリスム」のイメージの誤解の訂正も出来た。

評価4 投稿元:ブクログ

2006/02/14 12:36

みんな、「シュール」をもっと正しく理解してあげてください。
ついでにユートピアについても詳しくなった。

評価4 投稿元:ブクログ

2006/05/25 23:48

分かりやすさと網羅性。「シュルレアリスムって何だよ?」という疑問にストレートに答えてくれる本。入門書としてはこれが最良だと思います。
特に、前半の自動筆記に関する記述は目から鱗が落ちるよう。辞書でシュルレアリスム、と引いたときの偏見があれよあれよと落ちていく。

評価2 投稿元:ブクログ

2011/04/19 15:20

シュルレアリズム展で購入。「シュルレアリスム」、「メルヘン」、「ユートピア」をテーマにした3回の「講演」録。『シュルレアリスムとは何か』と題しつつも、3つのテーマを包括した説明がいまいち尻切れトンボ。が、1つ目の「シュルレアリスム」は、入門的概説としては、それなりに理解しやすい。とは言え、文庫でお値段1200円。決してコストパフォーマンスがよいとは言えない。

評価5 投稿元:ブクログ

2006/06/10 11:22

「シュルレアリスム」「メルヘン」「ユートピア」について、認識を正しくできる良書。面白い。これからはもう、「シュール・リアリズム」なんて言えなくなる。「ユートピア」は桃源郷ではなくて、現代日本なのですね。

評価1 投稿元:ブクログ

2007/11/21 23:18

シュルレアリスム解説書だと思ったら途中からまったく違う方向へ進んで帰結点がまったく不明!メルヘンとかユートピアとかシュルレアリスムから分離した部分だよ!

評価4 投稿元:ブクログ

2006/09/11 14:28

自動記述ってこの本で初めて知った。あとシュールっていうところでは区切っちゃだめなんだそうだ。ふーん。後半ちょっとぐだぐだ感あるけど面白い。

評価4 投稿元:ブクログ

2009/12/07 21:52

シュルレアリスムの入門書。
講演がもとになっているので、小難しくもなく読みやすく、分量も軽いのが長所であり短所。

自分みたいに「シュルレアリスムってよく聞くけど、実はあんまり知らないなあ」ぐらいの興味の人間が読むにはちょうど良かった。シュルレアリスムに絡めて、メルヘン、ユートピアについても語っており、そちらも興味をもって読めた。

というよりも、個人的にはユートピアの項が一番面白かった。そういう意味では、シュルレアリスムの入門書としては失敗してるかもしれない(笑)
シュルレアリスム、メルヘン、ユートピア、この3つの用語全てにある程度興味がある人になら間違いなくお勧めできるが、真剣にシュルレアリスムを学びたい人は別の本を選ぶべきかな。

評価4 投稿元:ブクログ

2008/10/22 09:28

講義形式で、とても分かりやすい。ただ、シュルレアリスムとは何か、その歴史や本質をしっかり知ろうというばあい、本書では物足りない。でも興味深い話題が随所にあるから、リラックスして楽しく読める超・入門。メルヘン、ユートピアといった周辺のテーマを扱っているから、幅広く視野を広げてシュルレアリスム芸術とは何かを考えることができる。そんな意味ではお得か。

評価5 投稿元:ブクログ

2007/06/04 19:49

http://ameblo.jp/norun3sisters/entry-10025764466.html

評価5 投稿元:ブクログ

2008/04/25 20:32

シュルレアリスム=超現実。現実世界からふいに越えたすきまの異世界。
昔々のおとぎばなし、メルヒェンとは違う。
とてもわかりやすく書かれている!
まちがってもシュル・レアリスムではありません。

評価0 投稿元:ブクログ

2011/09/04 00:22

シュルレアリスム。メルヘン。ユートピア。
この三つの単語をそれぞれに調べ、外縁だけはわかったような気でいましたが、この三つを繋げる作業をしていなかったなあ、と思うに至りました。歴史的観点から、そして民族的観点から、多彩な方面から色々なことを見ることが必要かな・・・とも。

入門編としては良い本だと思います。
この三つを繋げられれば更に。

(2011.09.04)

評価3 投稿元:ブクログ

2010/06/15 03:05

 とりあえずラーメンズでもふかわりょうでもないらしい。


【目次】
Ⅰ シュルレアリスムとは何か
Ⅱ メルヘンとは何か
Ⅲ ユートピアとは何か
あとがき
解説にかえて

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