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十三妹(中公文庫)

  • 発行年月:2002.5
  • 出版社:中央公論新社
  • レーベル:中公文庫
  • サイズ:16cm/341p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-12-204020-5

文庫

  • 国内送料無料

十三妹 (中公文庫)

武田 泰淳 (著)

紙書籍

843 ポイント:7pt

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ユーザーレビュー

全体の評価 3.4
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隆慶一郎、山田風太郎に先立つ1960年代半ばに、戦後文学の巨塁がこんな面白いエンタメを書いていたんですね。しかも、中国三大古典のパスティーシュで武侠ものの伝奇ロマンとは!

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2003/11/01 01:20

評価4 投稿者:中村びわ(JPIC読書アドバイザー) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 最初に「解せないなあ」と思ったのは、ライトノベルもどきの表紙である。戦後日本文学最高峰のひとつと評価される『富士』(いずれ読むつもりで積んでいます)と同じ中公文庫だというのに、どうしてこういう造りなのだろう。中央公論も新社になってから読売色が濃くなったのかな…などと嫌らしいことを考えていたのであるが、一読して「この表紙で正解だよ」と納得できた。
 とびっきり上質で楽しめるエンタメ小説に仕上がっている。これを「文学」という囲いに入れて、それらしい重厚な表紙をつけていたのではもったいなさすぎる。新しい読者、若い読者にどんどん手に取ってもらえる造りにすべきだと思えた。

 私は長ったらしいロシア小説の人物の名前より中国の漢字の名前が苦手ということもあり、『三国志』『金瓶梅』『水滸伝』『西遊記』など中国古典にはなかなか挑戦できずにいるが、この伝奇的なロマンは、そういった有名どころに比して読まれる機会の少ない三大古典が元になっているそうである。以下、田中芳樹氏の解説に沿ってパスティーシュの種明かしを書き出してみる。
『三侠五義』という宋代後期を舞台にした冒険小説から「白玉堂」という勇者の名を拝借し、ヒロインの周りにちらつかせている。仁宗の名臣だった包公を出して勢力図を作り、白玉堂のライバルに展昭を配している。
 美貌と豪腕、内助の功を兼ね備えたヒロイン「十三妹」は『児女英雄伝』という清代後期を舞台とした仇討ち小説からのキャラクターである。安公子という彼女の夫君の名も、ここから来ている。
 科挙という官吏登用試験の制度をめぐる知識人たちのあさましいエピソードの数々は、やはり清代後期を描いた『儒林外史』の批判精神に満ちた叙述からの発想だという。

 物語は、安家の第二夫人におさまっている伝説の女侠・十三妹が、夫や義父の立身出世、つまり嫁ぎ先のお家のために、身についた忍術や武術を使って暗躍するというものだが、賊の首をかっ切るヒロインの丈夫ぶりが痛快である。これぐらいかっこいい女性というと、恋しい忠臣を自ら押し倒して思いを遂げる富士正晴の『豪姫』ぐらいか、対抗できるのは…と思いついたが、どうであろうか。
 もっとも内助の功ゆえ手を汚して働くというだけでは面白くなくて、そこには新しい恋の萌芽が用意されている。自分でもまだ恋とは認められない曖昧な思いを抱え、相手と真っ向から戦う羽目になるのだが、そのやるせなさにずっと引きずられて読み進めていくことになる。

 新聞の連載小説だったためなのか、知に走ることなくイキのいい描写で、ぐんぐん前に進んでいける文体が魅力である。そして泰淳という作家のふところの深さというのか、ユーモア精神からくるサービスも旺盛で、ときどき書き手が顔をのぞかせて説明を加えていく点が読み易さにつながっている。
 清代の事情で分かりにくいと思われる箇所では、日本の事情に置き換えるとさしずめ何に当たるかというような語りが挿入されている。それが癖になっている場合はウザいということになろうが、さすがにこのクラスの作家ともなれば、引くべきところで引き、物語の運びを損なうような真似はしない。
 続編の企画もあったようだが、時代はまだこの手のジャンルの小説を受け容れる準備ができていなかった由である。実にもったいない話ではないか。
 

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武闘派少女の活劇、と言うよりは……

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2002/08/02 01:08

評価3 投稿者:三鏡 智史 - この投稿者のレビュー一覧を見る

中国の「忍者」とも言える少女、十三妹を主人公とした小説。
さぞ痛快な活劇を繰り広げてくれる……と思いきや、
実はその旦那である書生青年の登場の方が遥かに長い。
この旦那は無罪の罪で苦しむ身内のために長旅に出かけるのだが、
慣れない旅をするばかりにあちこちで苦難に襲われる。
そして十三妹はそれを陰から手助けするというのが大まかな粗筋である。

「忍者」的な主人公だけに派手な活躍をしないのは理に適っているかもしれないが、
しかしあまりに彼女の印象は薄い。
彼女に密かに恋焦がれながらも敵対するライバルといった登場人物はいるが、
どうもその設定を生かしきれていない気がしてならない。
一読した限りでは青白い書生青年の成長物語といった感を受ける。
「切れる妻を持った情けない旦那の憂鬱」といったものが根底に流れる
テーマとしてあるようで、その辺りの描写は見事である。

受験勉強ばかりしてきた男が世間の荒波に揉まれつつ、
切れものの妻を持った事で思い悩む小説と言うべきか。
少なくとも扉絵の少女の物語と思って読むと肩透かしをくらうだろう。
この小説の主人公は彼女ではなく、その旦那の方である。

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評価1 投稿元:ブクログ

2008/07/04 00:12

田中芳樹の解説によれば、中国の傑作古典文学「児女英雄伝」と「三侠五義」をミックスしたパスティーシュ。武侠小説というから金庸のような出来を期待したのだが、案に相違、筋も新聞連載小説らしく散漫で、迫力もなく、キャラクター造詣も一貫しない。日本における中国武侠小説の先駆であったという点を考慮に入れても、現代の観賞に絶える作品ではない。はっきり言って、田中芳樹の解説が一番の読み所だった。児女英雄伝と西廂記は読みたくなったぞ。

評価3 投稿元:ブクログ

2010/03/07 15:36

武田泰淳による中国古典文学のパスティーシュ・・・言うなればホームズVSルパンみたいな作品で、時代の異なる別々の古典の有名登場人物達がお互いにかすかな恋心を抱いたり闘ったり、当然の如くキャラが立っていて楽しい作品。
表紙のイラストも漫画っぽいが、内容もそのままアニメにしてもよさそうな感じ。続編の構想があったらしいが、結局書かれなかったそうで残念。

評価3 投稿元:ブクログ

2010/02/12 14:10

キャラクターはまぁ良いとして。
なんか物足りないんだよなぁ。。。

それぞれ元となっている「児女英雄伝」「三侠五義」を読んでいればまた違った面白さが出てくるのでしょうね。

というわけで、上記2作品を読みたくなった、その足掛かりとしては良かったかな?と。

評価0 投稿元:ブクログ

2013/07/19 22:39

武芸百般に通じ頭脳明晰、しかも美貌の持ち主という文句の付けどころが無い女性、何玉鳳。
その実態は、過去に何個もの男の首を落としてきた伝説の忍者十三妹。
今では科挙合格を目指す美男の坊ちゃん安公子の第二夫人。
平凡な人妻の生活を満喫する…間もなく、方々で厄介ごとに巻き込まれる夫を毎回影から甲斐甲斐しく助ける日々。
更には彼女と浅からぬ因縁を持つ好敵手・白玉堂も登場し、風雲まさに急を告ぐ!!

アクション、のち時々昼メロ(未遂?)。
中国の古典小説に取材しつつも独自の世界が展開される、1966年に刊行された中国武侠小説の先駆的作品。

評価3 投稿元:ブクログ

2014/07/22 23:37

中国の武侠小説を題材に取って、自由にリライトした作品です。

主人公は、「十三妹」(シーサンメイ)こと何玉鳳。彼女は中国全土に名前の知られた女忍者ですが、現在は科挙試験の合格をめざす安公子の第二夫人の座についています。そんな彼女たちの暮らす家に、「錦毛鼠」こと白玉堂という賊が忍び入り、十三妹にメッセージを残していきます。十三妹と錦毛鼠との間には、何やら過去にいきさつがあった模様。十三妹は、少し頼りない夫の安公子を影から見守りつつ、錦毛鼠と渡り合っていきます。

解説は、『銀河英雄伝説』シリーズの田中芳樹が執筆しており、本作が新聞連載されていた小学生時代、熱心に読みふけった思い出が語られています。現在のライトノベルにまで連なる戦うヒロインものの小説の系譜を、ここにたどることができるのではないかというような想像をしたくなります。

評価5 投稿元:ブクログ

2012/03/30 00:23

強い女性というのは魅力的であるが、本作も、その魅力が存分に発揮されていたと思う。
十三妹に魅せられて、すぐに読んでしまった。

評価3 投稿元:ブクログ

2011/07/05 21:19

武田泰淳の十三妹を読みました。中国の女傑十三妹(シイサンメイ)の物語を講談のような語り口で語った小説でした。美人の忍者十三妹と富豪の息子のぼんぼん安公子、忍者の白玉堂こと錦毛鼠が登場する清の時代の中国の物語でした。手に汗握る物語なのかも知れませんが、講談調で語られるのであまり感情移入は出来ませんでした。やはり40年以上前の小説だからでしょうか。

評価3 投稿元:ブクログ

2011/07/14 06:05

面白かった。
でも「もう一回読みたい!」と思わなかったと言えば嘘になる。
元ネタの古典知識があれば面白いんだろうなぁ。

評価4 投稿元:ブクログ

2012/07/31 15:58

盆暮れ正月誕生日が一緒に来たような面白さ!と書かれた、書店員さんお薦めの帯につられて購入。不思議な面白さです。昭和41年に書かれた事に驚きです。今読んでも面白い。本文中の、例えが「太陽族」だったり笑えるのです。十三妹ちゃんツンデレ?で安公子ダメ夫?十三妹ちゃんの活躍がいいね!私的には白玉堂が好きですねけど(^^)

評価4 投稿元:ブクログ

2014/12/26 10:14

中国の女剣士が主人公。中国古典のキャラを使って日本人が書いたものらしい。主人公の十三妹が何を考えてるのかイマイチわからない・・・というのは夫である安公子と読者が共有するところか。そんな夫ですら理解しない十三妹の理解者なのか敵なのかよくわからない白玉堂がいい。女性憎悪を拗らせて若干ホモだけど。昭和41年作だそうでちょっと驚く表現があった。続きを書くつもりだったようだが作者はもうなくなっているのが残念。今だったらもっとウケただろうに。そして薄い本が出まくったろうなー。

評価0 投稿元:ブクログ

2013/03/31 23:12

本場の武侠小説が読みたくなってきた!
三侠五義、児女英雄伝も。
図書館と本棚探って読み返そう。

ちなみに、この本、後半の一部ページが文字ポイント小さいんだけど何でかな?
田中芳樹の注釈も味がありました。

評価0 投稿元:ブクログ

2013/10/12 17:53

約50年前に、中国の3つの古典をミックスして書かれたラノベの先駆的な?作品。
十三妹という美少女女傑(人の首を刎ねるの楽勝)が、夫である安公子という頼りない坊ちゃんを陰ながら助け、ひいては国家の闇に暗躍するストーリー。
十三妹の能力ならば華々しいアクションが多々あってもいいはずが、それ程見せ場がないのは惜しい。一応話は完結してるっぽいが、闇の世界のライバル白玉堂と十三妹、安公子の三角関係や第1夫人と第2夫人(十三妹)との関係とか、もっと膨らませられる余地はありそうなのに、続きがないとか色々残念だが面白かった。

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