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さかしま(河出文庫)

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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2002.6
  • 出版社: 河出書房新社
  • レーベル: 河出文庫
  • サイズ:15cm/387p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-309-46221-9

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文庫

紙の本

さかしま (河出文庫)

著者 J.K.ユイスマンス (著),渋沢 竜彦 (訳)

さかしま (河出文庫)

1,188(税込)

さかしま

823(税込)

さかしま

ポイント :7pt / 紙の本より365おトク

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みんなのレビュー25件

みんなの評価3.8

評価内訳

紙の本

逆説

2002/09/07 12:28

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:矢野まひる - この投稿者のレビュー一覧を見る

 白状するが、ユイスマンスを読むのは根性がいるのだ。退廃主義と言うから退廃してるのかと思ったら、とんでもない。いまどきのワイドショーなどで、なんとなくだらしがない、無気力、ごてごてしている、といった程度の意味で口にされる退廃という言葉とはわけが違うのだ。「さかしま」を読む限り、退廃ってのは、ものすごい生への執着のことを指しているとしか思えない。

 主人公デ・ゼッサントは、宗教にも勉学にも女にもすっかり嫌気がさしている。聖体のパンが、小麦粉ではなくじゃがいもの澱粉で作られるのには納得できない。金銭ずくの価値観しか持っていないのにも関わらず、凋落した貴族や僧侶のつまらぬ虚栄心やうぬぼれには迎合するブルジョワにはうんざり。女にも飽きた。もうとにかく、浮世の事柄全てに嫌気が指している。

 そこで、人里離れた邸宅で、自分を心地よくしてくれるいろんな試みをする(貴族の末裔なのでお金はある)。

 居室をルートヴィヒニ世とマイケル・ジャクソンを足して百倍にしたくらいの執拗さでもって飾り立てる。ギュスターヴ・モローのサロメにはまったり、口中オルガンと称する1種の利き酒にのめりこんだり、ありとあらゆる病的な植物を集めて(お気に入りはカラーとウツボカズラ)植物は梅毒だ! と決め付けたりもする。ディケンズやユーゴーを低俗! と言い放ったかと思うと、気が変わって「この低俗さがいいのだ」などと倒錯的な感情にとらわれたり、貧しい青年を高級娼家に連れて行き、贅沢三昧させたあげくに急に援助を打ち切って犯罪に走らせようと試みたり、幻臭に悩まされて香水の調合にのめりこんだり、とあらゆることをやってみて、その結果、神経症はますます進行していくのである。

 そして、本当はこういうところがこの小説の白眉らしいのだが、ラテン語の文学作品や中世の宗教文学の引用や批評がすごい。私は完璧にお手上げでした(他の箇所だって、きっちりついていくことができたというわけでは全くないのだが)。漠然と、19世紀の終わりに宗教文学を文学的見地から批判するのはとても衝撃的なことだったんだろうな、と思いをめぐらせるが、正直言って、私の生きている時代と私自身の教養のなさから、あまりぴんとはこない。

 それよりも、デ・ゼッサントひいてはユイスマンスのものすごい知識欲に圧倒された。これが、なんとしてでも生延びてやる! という試みでなくてなんでしょう。気がつくと同じところを何べんも読んでしまい(教養がないので意味がわからないところだらけ)、やっと読み終わったらもう疲労困憊してしまいました。それにも関わらず、このあまりにも、屈折してはいるが過剰な、生に執着する魂に触れることで、私はかなり相当励まされ、元気をたくさんもらったのです。

 「さかしま」を読んで、こんな感想を持つこと自体、それこそ退廃というものなんじゃないかしらん、なんて思ってしまったのでした。

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紙の本

引きこもりの聖書

2016/05/04 14:48

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:イズー - この投稿者のレビュー一覧を見る

世の中、美学に通じるすべてをやりつくした男が、すべてに幻滅の末たどり着いた孤高の楽園。
ユイスマンスの博学には感嘆するけど、その博学ぶりゆえに挫折しそうになるけれどもそれさえうまくクリアできればデカダンスの極致を堪能できる。
現実に幻滅して何もやりたくなくなった時にたどり着く一冊。

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紙の本

俺たちゃ畸形思想なのさ

2011/12/11 00:35

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:SlowBird - この投稿者のレビュー一覧を見る

滅びゆく貴族の血筋であるデ・ゼッサントという人物が、その美意識の中にまさに朽ちていこうとする。自分なりの生き方を貫こうとしてはいるのだが、それは誰の目にも世の中に世を向けて破滅へと向かう道でしかなかった。パリを捨て、俗物どもとの交流を絶って、田舎の屋敷に籠って、装飾やら文学やらお気に入りのものばかりを集め、その快楽に耽け続けることを夢見る。
かつては散々放蕩したものの、そうして今や彼の生活自体はさして深く語るほどのものは少なく、その思想、審美眼に基づく古今の芸術作品への思いが強く押し出されている。絵画では例えばギュスターブ・モローや、ルドンを絶賛する。そこには神秘と幻想とエロスへの、執拗でありまた繊細でもあるこだわりが示されている。それから文学、ラテン語からフランス語へと対象は移行していくが、そこでは言語の持つ表現力の進化として捉えられる。広く知られて評価される文学作品も認めながら、彼は作品の作者の思想と表現の関係の中に美を求める。むしろ奇矯、退廃的な思想と、それを見事に表現する文体という組み合わせに喜びを見いだす風でもある。ゾラやスタンダールに敬意を表しつつも、最後にはボードレールとマラルメに行き着く。フランス語でないポーは番外らしい。
頽廃の世界に溺れながらも、彼のキリスト教への無条件な没入は少し意外でもある。どうも神秘の世界という空間を、自分を包む心地よい揺り駕籠とみなしているらしい。神も悪魔も互いに必要としあって存在しているゆえに、同じように求める対象である。戒律があればこそ背徳があり、快楽を一層深めることになる。その歴史に現れるサディズム、マゾヒズムも、すべて肯定してこそ彼にとっての宗教である。
こういった嗜好に耽溺するほどに、世間との隔絶は当然に深まっていく。嗜好の過激さのために孤独となったのか、俗世間に幻滅した末に孤独を求めて嗜好を先鋭化させたのかといえば、その関係は不可分で、どちらが先とも言えないのだろう。彼は悲しみの中にあるのだろうか。生の悦びに溢れているのだろうか。誰の人生だってその両方を満たしているのであって、両極端であったり中間あたりを浮遊しているのだ。この作品が結果的になんらかの文芸思潮をもたらしたとしても、やはり彼の心は孤独に叫んでいたろう。それでも価値観は捨てられない。そんな自分の心も悲しい。また誇りでもある。
澁澤龍彦の訳文は端正で、メリハリとリズムがあり、日本語の表現力の強さをゼッサントに問いかけているようでもある。訳者あとがきも、初版の1962年、それから73年、84年と各版のものが収めてあって、思い入れの深さが伝わる。

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2004/11/07 01:59

投稿元:ブクログ

デカダンスの聖書「さかしま」。
主人公デ・ゼッサントの偏執狂的な人工の理想への情熱は、正直友達にはなりたくないです(笑)
こういうのが好きだとは言いませんが、いろいろと興味深いナー。

2006/11/17 00:24

投稿元:ブクログ

澁澤龍彦!わかんねぇーけどスゴイ!僕の所有している書籍は昭和59年光風社出版発行のモノ。装丁もすばらしい。この写真とは異ります。

2009/01/03 14:59

投稿元:ブクログ

 なんともいいがたい。デ・ゼッサントの孤独と趣味に走った日々の話。各章でそれぞれ主題が決まっていて、文学や宝石、花や酒に対する博学がかき鳴らされる。文句なく面白く、ずいずい読み進んでしまった。文句なく面白いのだが、人に薦められるかといえば、微妙。

2007/01/17 12:22

投稿元:ブクログ

 自然は実際にはグロテスクで不潔で危険極まりないということから、デ・ゼッサントは人工物をこよなく愛する。小説の最後らへんで衰弱して潅腸法による栄養摂取しかできなくなった時も、これぞ人間にしかできない芸当だ、などと考えて満足するしまつ。あらゆることを可能にする空想を第一とし、現実は何とも醜いものだとしてフォントネエの屋敷にひきこもる彼。プロットのない小説だが、デ・ゼッサントの性格、生活が面白い。デカダンスを知りたい人にお勧めの一作。

2007/05/20 14:47

投稿元:ブクログ

ワイルドの「ドリアン・グレイの肖像」に出てくるヘンリー卿が主人公ドリアンに送った「悪書」はこの本だと言われています。
あわせてどうぞ。

2011/06/02 23:10

投稿元:ブクログ

反自然主義、反小説であり、デカダンスの聖書と呼ばれ、ワイルドやブルトンに影響を与えたらしい。人工的な楽園に閉じこもり高度に洗練された収集物を前に奔放な想像力は時間や地理上の制約を受けることなく旅をする。想像力の前では現実は無力であり虚しい幻想である。没落する貴族になりかわり台頭してきたブルジョワへの痛烈な皮肉、カトリシズムの堕落と古き良き中世への憧れが強く感じられた。

2009/09/07 04:47

投稿元:ブクログ

2009/
2009/

990夜

ここには、デカダンスの光学、装飾学、精神病理学などに関する百科全書的な網羅があり、生活を期待せぬ生活、不安に自足した魂、想像力と幻覚のあいだを往復運動する精神が不思議な夜の花の開花のごとくに見いだされる、―埴谷雄高

2010/05/19 01:30

投稿元:ブクログ

2010/5/19

退廃・デカダンス、教養のすごさ、
ギュスターヴ・モロー賛美。
一回の官吏が書いたとは信じられん。
妄想・書物・偏執・神経症。

あ、終わっちゃった、と言う感じ。

2009/03/14 19:50

投稿元:ブクログ

デカダンスの聖書ということだが、要するに元祖ひきこもり小説という趣き。
確かにデカダンを感じさせるんだけど、ヨーロッパのキリスト教事情に明るくないと完全にその思想を理解するのは難しいと思う。
だから少し置き去りにされた部分があるかも。
何だか小説というよりも文芸評論的な章もいくつかあったし(それらの作品に興味を湧かせるところは流石だが)。
でもこういう内省的に沈んでいくタイプの小説は基本的に好きだ。
それは自分がそういう人間だから(笑)。
固い文体なんだけどサクサクと読める。
澁澤龍彦が一番気に入ってる翻訳らしいが、その通りだと思った。

2016/04/26 17:29

投稿元:ブクログ

ひょ、評価に困るなあー!
作品としては、数十年後にまた読みたいような面白さがあるのだけど、個人的な好みからは少し離れているので。

ブルジョワが徹底的に引きこもり、徹底的に自分の好きなものだけ摂取して生きていこうとする話。
文學、音楽、絵画など、それはもう偏愛に次ぐ偏愛を綴ってゆく。それらの作品が分かればこのアイロニーも分かっただろうに、と少し残念。知らないからこそ、偏屈なおっさんが延々と文句や皮肉をひりだしているようにしか見えないからね。
ここに出てくるものを全て知ってからまた読みたいような気がした。
ドリアン・グレイに出てきたので余計にそう思うのかもしれない。彼が影響を受けた世界観として。

2010/06/26 15:06

投稿元:ブクログ

[ 内容 ]
「生産」を至上の価値とする社会に敢然と反旗を翻し、自らの「部屋」に小宇宙を築き上げた主人公デ・ゼッサント。
澁澤龍彦が最も愛した翻訳が今甦る。

[ 目次 ]


[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

2011/05/09 23:30

投稿元:ブクログ

主人公デ・ゼッサントの趣味嗜好が永遠と綴られる、引きこもり小説です。
そして、「デカダンスの聖書」と言われることで有名ですよね。
でもでも、デカダンスの「入門書」と勘違いしてはダメかもです。
あくまで「聖書」。
キリスト教の聖書がキリストの生き方を記した様に、デカダンな人の生き方が描かれた内容なのです。
当然、解説なんてありませんから、何も知らずに読む場合は御覚悟を><

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