法月綸太郎の功績 (講談社ノベルス)
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- 税込価格:861円(24pt)
- 発行年月:2002.6
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商品説明- 「法月綸太郎の功績」
殺人事件の被害者が残した「=Y」の文字は果たして何を意味する!? ロジカルかつアクロバットな推理が冴えわたる傑作ミステリ。第55回日本推理作家協会賞受賞作「都市伝説パズル」他全5編を収録。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介- 「法月綸太郎の功績」
法月 綸太郎
- 略歴
- 〈法月綸太郎〉1964年島根県生まれ。京都大学法学部卒業。88年「密閉教室」でデビュー。その他の著書に「パズル崩壊」「謎解きが終わったら」「法月綸太郎の新冒険」など。
ユーザーレビュー- 「法月綸太郎の功績」
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2005/11/03 00:05
本格ミステリをカジュアルに楽しみたい人に贈りたい
投稿者:けい(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
ミステリらしいミステリが読みたいなぁ、というときに頭に浮かぶのは「名探偵」が「誰が犯人か(フーダニット Who done it?)」を「論理的に推理」する物語。この『法月綸太郎の功績』はまさしくそんなミステリらしいミステリが五編も楽しめます。
収録作のうち、「イコールYの悲劇」と「中国蝸牛の謎」は共にエラリイ・クイーンの『Yの悲劇』と『チャイナ橙』を、「ABCD包囲網」はクリスティの『ABC殺人事件』といった具合に過去の名作をふまえた作品があるのもミステリ好きには嬉しいことです。古典をふまえているという意味でも、本書は正統な本格ミステリだと言うことができるのではないでしょうか。
もちろん、歴史のつまらない焼き直しではなく、名作への愛をもって現代のミステリとして名作を越え、歴史にならんとするパワーのある作品となっています。
近年、ミステリに起きている変化に対し、大きな可能性を感じるとともに時折、違和感を覚えることがあります。その違和感のもとは、ある種の「過剰さ」ではないだろうか。名探偵ならぬ迷探偵の私はそう推理してみました。ここ最近のミステリにみられる「過剰さ」を排除したここちよさ。そういったものがこの短編集にはあるように感じます。
著者自身が「風通しのいいカジュアルな本格を書こうという気持ちはあったかもしれない」と語るように、読みやすく、本格ミステリの醍醐味をおいしくつまめる一冊です。
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2002/07/13 11:49
巧緻
投稿者:猫 (男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
第三短編集である。五編とも、名探偵がいわゆる「安楽椅子探偵」で、最後に登場して真相を明らかにするというフォーマット。巧緻にできた論理の展開は楽しめるが、反面あまりに人工的に過ぎているとも思う。犯人の動機はどれも生々しいはずなのに、いまいち心に迫ってこないのだ。とりあえず謎解きミステリーとしては上出来。
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2002/07/31 02:19
長編が読みたいぞ〜!
投稿者:marikun(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
法月綸太郎、約3年ぶりの久々の新刊!
…とは言うものの、講談社文庫のオリジナルアンソロジーとメフィ
ストに掲載された作品を集めたものなので、まるっきりの新作と言
う訳ではありません。いや、でも、1冊にまとまっただけでも嬉し
いものですね♪
題名の『〜の功績』は、ドイルの息子とカーによるの合作のホーム
ズ作品のパスティーシュからだそうです。収録されているのは5つ
の作品。第55回日本推理作家協会賞受賞作「都市伝説パズル」も
収められています。
「イコールYの悲劇」
題名からも推察できる通り、ずばりダイイングメッセージものです。
夫が出張中に、泊まりに来ていた妹が殺害された。浮気をしている
夫には愛人とともに完璧なアリバイがある。しかし殺された妹は、
ダイイングメッセージを残していた。=Yが示す犯人は? これも
法月作品の長編のテーマでもある「恐い女」が出てきます。どうし
て法月作品に出てくる女性は、すごく可愛いか、すごく恐いかの両
極端なのでしょうか(笑)?
「都市伝説パズル」
先輩の家に忘れ物をした後輩が寝ている先輩を起こさないようこっ
そり忘れ物をとりに戻る。翌日先輩は死体となって発見される。そ
して壁には「電気をつけなくて良かったな」の血文字が…。都市伝
説をとてもうまく使った作品ですよね。短編なので、犯人の動機が
あまりに唐突に提出されるような気もしますが、まあ、仕方ないか。
物事を逆から見るという、ミステリのお手本のような作品。
法月作品の短編は、長編と違って、コミカルだったりするのが持ち
味だと思っていたのですが、ここへ来て、短編もなんとなくシリア
スな雰囲気が漂いだしましたね〜。せっかく協会賞も受賞したこと
だし、そろそろ長編が読みたいものですね〜。
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2002/08/29 01:28
ひとつぶで二度おいしい?
投稿者:山村まひろ(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
アンソロジー「Yの悲劇」に収録の「イコールYの悲劇」、アンソロジー「ABC殺人事件」収録の「ABCD包囲網」のほか、「メフィスト」掲載の数編を加えたシリーズ短編集。
新作の密室殺人事件のとおりにあべこべの密室で死んだ作家の謎を解く「中国蝸牛の謎」や、「縊心伝心」など、タイトルもお楽しみのひおとつかも。
作家の法月綸太郎と、父親の法月警視の登場するシリーズの1冊。
よく考えたら、全部アンソロジー収録時や雑誌掲載時に読んでいたものばかりだったのですが、まとめて読むと、また違う楽しみ方もできて、どの作品も一粒で2度おいしかったなあと思います。
法月綸太郎というキャラクターは、長編ではあれこれ悩み続けてしまうため、クセがあって好き嫌いが分かれるところでしょうが、短編では悩んでいるヒマがないため、その点、読みやすいのでは、という気がします。







