複製症候群 (講談社文庫)
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- 税込価格:660円(18pt)
- 発行年月:2002.6
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ユーザーレビュー- 「複製症候群」
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2002/07/25 13:06
瞬間
投稿者:たむ(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
「〜症候群」なんて、今では当たり前のように使われていて、タイトルを特に気にもしなかったけれど、目次を見ると各章の章題が「〜の病」で統一されています。「〜症候群」とは病気であって、コピー人間ができるような状況に突如置かれてしまった人間は、そんな突飛な状況の中で症候群にかかるしかないんだなあ、ということに初めて気づいた次第です。
西澤保彦さんは、SF的設定をミステリに取り入れるからといって、決して〈何でもあり〉の作品にはしません。ちゃんとその作品内のルールで自らをしばり作品を作り上げています。けれど登場人物たちにとっては、秩序もルールもあったものではありません。異常な状況の中では、人はともすると〈何でもあり〉だと思ってしまうことが多々あるのでしょう。〈何でもあり〉だと思ってしまった瞬間。それが病にかかった瞬間にほかなりません。恐ろしいのは、その瞬間の気持ちを、共感はできないまでも、理解できてしまうからだ。もしも異常な状況が訪れたとき、自分も〈何でもあり〉と思ってしまうのだろうか、と。
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2002/07/18 22:04
ミステリーでありながら青春小説
投稿者:Lady(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
なにやらうさんくさいタイトルだったので、存在は長いこと知っていたものの、いままで手にとることのなかった本でした。
が、読んでみて驚き。
コピー人間がぼこぼこできてしまう閉じられた空間内で殺人が起きる、という異常な状況において、高校生たちが脱出法を考え、殺人犯を探します。
これだけでも魅力的なミステリーですが、高校生たちが、自分たちの内面をさぐり、互いの心をさぐりあう過程が、青春小説としても楽しく読めます。
実際、ついつい夢中になって、行きも帰りも電車を乗り過ごしそうになったわたし。
おすすめです。







