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寝ながら学べる構造主義(文春新書)

  • 発行年月:2002.6
  • 出版社:文芸春秋
  • レーベル:文春新書
  • サイズ:18cm/207p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-16-660251-9

新書

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寝ながら学べる構造主義 (文春新書)

内田 樹 (著)

紙書籍

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594(5pt) 寝ながら学べる構造主義

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ユーザーレビュー

全体の評価 4.1
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分かりやすすぎる入門書

14人中、14人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2012/05/31 11:17

評価5 投稿者:GTO - この投稿者のレビュー一覧を見る

『はじめての構造主義』橋爪大三郎(講談社現代新書)が、分かりやすい入門書ならば、本書は、分かりやすすぎる入門書と言えるだろう。

  『はじめての構造主義』は、ほぼいきなりレビィ・ストロースから入って、ソシュールの言語学へいったん戻った後、『悲しき熱帯』『野生の思考』を中心にレビィ・ストロースを扱い、ルーツとして過去の数学との関連を解説している。

 それに対して、『寝ながら学べる構造主義』は、ソシュールを始祖として扱った後、フーコー、バルト、レビィ・ストロース、ラカンの4人の思想を分かりやすい例を引きながら、解説している。

 橋爪の本では、レビィ・ストロース以外の3人は、第四章で軽く触れられているだけなので、構造主義全体をざっと概観したいならば、内田樹の本書を薦める。

 彼らの本で、構造主義に興味が持てたならば、次には、丸山圭三郎の『ソシュールを読む』(岩波書店)や池上嘉彦の『記号論への招待』(岩波書店)を読んでから、フーコー、バルト、レビィ・ストロース、ラカンの著作へ進むのがいいと思います。

 いったん分かりはじめると、嬉しくてしばらくこの手の本に病みつきになります。でも大丈夫、どちらの本にもブックガイドがついています。

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勉強は まだ 始まったばかりなのだ

8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2009/08/30 18:24

評価5 投稿者:くにたち蟄居日記 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 噂にたがわぬ 平易な本で 正直感動した。

 「平易な本」を書く難しさというものがある。世にある古典の数々は実に難しい。ましてや哲学関係の本の難しさにはしばしばお手上げである。

 難しくなってしまう理由は色々とあるのであろう。そもそも 考えていることを平易に語るというだけで一つの天才が要求されるに違いない。天才的な哲学者が 天才的な書き手かどうかは また別の話である。ましてや 更に翻訳が必要になる場合は 何をかいわんやと言えよう。

 かつ 本書で内田が冒頭に喝破している通り、わざわざ難しい用語を使う風潮もあるのではないか。思うに 哲学の一つのステータスとして「難解」であることが必要とされているのではないかとすら思ってしまう。そうやって ハードルを上げておいて それを超えられた人のみが入れる「クラブ」のような雰囲気がどこかないだろうか。


 それに挑戦している著者の意気込みが行間からばしばしと伝わってくる。蛮勇と言われかねないくらい 噛み砕いて語る著者の話し振りは圧巻だ。


 本書を読んで勉強になった。もちろん 著者の説明が全て正しいかどうかは分からない。平易に語る際に 著者が「捨てなくてならなかったもの」も必ずあったろう。従い この本を読んで 次にどうするのかという事が 正しく著者が読者に迫っているメッセージなのだろうと僕は考える。勉強はまだ始まったばかりなのだ。

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ほんまに寝たらあかんけど、笑いながらでも読めます

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2002/12/04 15:38

評価5 投稿者:pipi姫 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 ほんとうに寝ながら学べるのかどうか試してみたけど、それはさすがに無理なようだ。しかし、充分、通勤電車の中で立ち読みに堪える本だ。

 ここまでコンパクトにまとめてもらえると、すっかりわかった気になるから不思議。「おもしろい!」と思いながらすいすい読んでいくと、知らないうちに読了しているから、かえって要注意。わかった気になって実は何にも頭に残っていなかったりする。

 確かに入門書としての「とっかかり」は与えてくれる。問題はその先。原典にきちんとあたって四苦八苦せねば自分の血となり肉とはならないようだ。

 この本を読んで事足れりとする読者は成長しない。そういうことを言外に滲ませているのではないか、内田樹氏は。だとしたら、おちおち寝てはいられまい。

 初学者には手ごろな本。お奨め。しっかり起きて読もう。

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おそるべし、ウチダ・タツル

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2002/07/18 21:15

評価5 投稿者:とらだもん - この投稿者のレビュー一覧を見る

この本は、かつて著者が共著で出版した『現代思想のパフォーマンス』を、わかりやすくおもしろくしたものである、と言ってもいいかもしれません。

とはいっても、この間に著者は、彼の読者にピントを当てることを覚えつつ、ユーモアたっぷりの「内田節」を確立させ、期間限定の人気作家となって帰ってきました。これは人気作家による著書なのです。

また、最近出された『ためらいの倫理学』や『おじさん的思考』などが、インターネット上に発表されたものをまとめたもので、読者にとっては「再読」となってしまうのに対して、これは書き下ろしであるところもうれしい。

それから、『レヴィナスと愛の現象学』を最後まで読み切れなかった人も、この本なら大丈夫。寝ながら「あとがき」までいけるはずです、たぶん。

などの理由で、霧のかかった現代思想についての知識を晴らしたくて、さらに、新しいネタで内田節を満喫したい人にはうってつけの本です。

しかし、万が一、たとえ、よくわからなかったとしても心配いりません。著者はホームページで次のように書いていました。

<「網羅的知識を持とうと望む必要はない」こと、「知的流行を追う必要はない」ことを、きっぱりと断言し、「あなた自身の極私的知的課題を、深く、熱く、全身をあげて、執拗に追い求め、その深みからあなたにだけ見え、あなたにだけ記述できる世界の眺望を語ること、それこそが、知性の王道である>

おそるべし、ウチダ・タツル。

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とっつきにくい構造主義の、とっつきやすい入門書

6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2008/03/02 20:57

評価4 投稿者:ざわ・・・ぶろぐ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 内田樹3冊目。
 構造主義には前から興味(だけ)があったし、内田樹の文体に慣れてきたのも助けて、読みやすくて分かりやすいという印象。本の構成を大まかに書いておこう。6章に分かれており、1章で構造主義の概観と時代背景理解、2章で始祖ソシュールと言語の話、3~6章では構造主義「四銃士」を各章30頁程度を割いてひとりずつ説明していく。3章から順に、フーコー(系譜学的思考)、バルト(零度の記号)、レヴィ=ストロース(終わりなき贈与)、ラカン(分析的対話)の4人を軸に記述が進められていく。
 読んでいる最中は第6章のラカン以外は理解不能状態に陥ることはなかったけれど、読み終わった後に、じゃあ説明してみろ、と言われてもほとんど何も言葉を紡ぎ出せない。説明の体を為すまでの理解には――当たり前であるけれど――幾度か読み返すなり、別の本に手を伸ばすなりしなければいけない。
 しかし、読み物としても面白かったし、構造主義はじめ本書で触れた内容に好意的な興味を持つことができた。これはつまり、入門書としては優れた本である、という言葉と同義であると言ってよいと思われる。

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ちょっとこむずかしいところもあるけど、楽しめる

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2005/09/24 06:34

評価4 投稿者:yukkiebeer - この投稿者のレビュー一覧を見る

読んで面白い本というのは大別すると2種類あって、ひとつは自分の手の届かない世界について目を開かせてくれる本、そしてもうひとつは自分の目の前にありながら気づかずにいた世界を輪郭も鮮やかに切り取って見せてくれる本です。この本は後者に当てはまる本です。構造主義というのはまさに私たちの世界の切り取り方を教えてくれる思想で、著者は平易な文章と明解なたとえ話を積み重ねることで、難解とされるこの思想について語ってみせてくれています。へぇ、ほぉ、と頷くことの多い読書を味わえると思います。

 ただ、4人の代表的な構造主義思想家のうち、最後に取り上げているジャック・ラカンの章だけが他の3人に比べて小難しくなっているなという印象をもちました。たとえばこんな文章が出てきて面食らいました(173頁)。

 「みずからを透明で安定的な知として想定するものは、そのように自己措定している『知そのもの』が、実は神経症的な病因から誕生した『症候形成』かもしれないという『私の前史』についての反省的視線を欠いている」。

 他の3人についてはもう少しわかりやすく書かれているのに、この章だけまるで別の人が書いたかのようです。著者自身も書いているようにラカン自身が「何を言っているのかまったく理解できない」著作が多い人物だったこともおそらく影響しているのでしょう。

 この他に構造主義を扱った本で比較的わかりやすいものに「はじめての構造主義」(橋爪大三郎/ 講談社現代新書)と「知った気でいるあなたのための構造主義方法論入門」(高田 明典/夏目書房)があります。比べて読むのも面白いかと思います。

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ヨッパの戯言(内田さんのことじゃないよ、オイラのことだよ)

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2005/11/23 07:14

評価4 投稿者:半久 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 本書の内容を、著者自身が最もやさしく表現した一節があるんだ。あとがきから引用してみる。

《私も人並みに世間の苦労を積み、「人としてだいじなこと」というのが何であるか、しだいに分かってきました。そういう年回りになってから読み返してみると、あら不思議、かつては邪悪なまでに難解と思われた構造主義者達の「言いたいこと」がすらすら分かるではありませんか。
 レヴィ=ストロースは要するに「みんな仲良くしようね」と言っており、バルトは「ことばづかいで人は決まる」と言っており、ラカンは「大人になれよ」と言っており、フーコーは「私はバカが嫌いだ」と言っているのでした。
 「なんだ、『そういうこと』が言いたかったのか」。》

えっ、それだけ!? な〜んだ、じゃあ、ここだけ読めばOKじゃん・・・てなことはありません(爆)。
レヴィ=ストロースは「みんな仲良くしようね」と「だけ」言っているわけではないからね(←なんちゅう当たり前のことを)。以下3回、変奏繰り返し。

でも、オイラはこんな風に彼ら四銃士は、言っているように思えるんだけど。
{レヴィ=ストロースは要するに「マルクス主義者とは仲良くできねえ」と言っており、バルトは「ことばづかいで人を判断するな」と言っており、ラカンは「大人はつらいよ」と言っており、フーコーは「私自身こそがバカではないかと常に疑え」と言っているのでした。}

ドキュウーン!!
わっ、誰だっ、後ろから撃ってくるのはっ。まったくぅ、もう〜危ないんだから〜。
いや、あの・・・、命を惜しむから言う訳じゃないけど、内田はんの本ってほんと面白いものが多い(つまんないのもたまにあるけどね。あっ、これはここだけの秘密だよ)。
たとえ話による解説が、たとえようがないぐらい気が効いていて、思わずコルシカ半島???まで連れて行かれてしまうんじゃないかっていうぐらい凄い。
童話の『こぶとり爺さん』を使った箇所なんか、「こう、ひねるかっ!」ちゅう感じ。
内田さんって、四銃士を超えた最強の銃士かもしんない。銀の刺繍の文字弾に、撃たれて納得。「こいつら、何言ってるか分から〜ん」なんていらつくことがない。
『読んだ後、気持ちよく寝られる構造主義』なんだね。

そんなわけで、思わず星5個を付けそうになってしまった。オイラの星5個はメッチャ、ハードル高いから、にゃんとか思いとどまったけどね。

そうそう、オイラは欲張りなんで、こんな本も欲しいな。星100個あげるからさ。
タイトルは、『眠ってる間に学べる構造主義』。枕元に置いてオヤスミするだけで、目覚めた朝には難解な構造主義の全貌がマスターできてますっての。内田さん、ぜひ書いて(いや、作って)下さいませ。


本稿について、《中には私の落語的解釈に青筋を立てて怒る人もいるかも知れませんが、そこはそれ、》ヨッパの戯言ですので、《どうか笑って読み流していただきたいと思います。》

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いま絶好調の書き手による切れ味と滋味と戦略に満ちた構造主義の入門書

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2002/07/21 23:12

評価4 投稿者:オリオン - この投稿者のレビュー一覧を見る


 入門書が提供しうる最良の知的サービスは「根源的な問い」の下に繰り返し繰り返しアンダーラインを引くことであり、そして知性がみずからに課すいちばん大切な仕事は「答えを出すこと」ではなく「重要な問いの下にアンダーラインを引くこと」なのだというまえがきでの「名乗り」は実に清々しい。

 マルクス、フロイト、ニーチェといった構造主義前史の先人たちと始祖シュール、そしてフーコーと系譜学的思考、バルトと「零度の記号」、レヴィ=ストロースと終わりなき贈与、ラカンと分析的対話といった構造主義の「四銃士」をめぐる本文での引用の素晴らしさは、優れた書き手が備えるべき天性の資質というものだ。

 結局のところこの書き手の関心は、というより著者にとっての「根源的な問い」は他者との応答の実質であり、その起源ならざる前史と現場(零度)、その媒質たる記号(言語)と身体の問題が本書の通奏低音をなしている。

《ある制度が「生成した瞬間の現場」、つまり歴史的な価値判断がまじり込んできて、それを汚す前の「まなの状態」のことを、のちにロラン・バルトは「零度」(degre′ zero′)と術語化しました。構造主義とは、ひとことで言えば、さまざまな人間的諸制度(言語、文学、神話、親族、無意識など)における「零度の探求」であると言うこともできるでしょう。》(80頁)

《他者との言語的交流とは理解可能な陳述のやりとりではなく、ことばの贈与と嘉納のことであって、内容はとりあえずどうでもよいのです。だって、「ことばそれ自体」に価値があるからです。ことばの贈り物に対してはことばを贈り返す、その贈与と返礼の往還の運動を続けることが何よりもたいせつなのです。(中略)

 精神分析の目的は、症状の「真の原因」を突き止めることではありません。「治す」ことです。そして「治る」というのは、コミュニケーション不調に陥っている被分析者を再びコミュニケーションの回路に立ち戻らせること、他の人々とことばをかわし、愛をかわし、財貨とサービスをかわし合う贈与と返礼の往還運動のうちに巻き込むことに他なりません。そして、停滞しているコミュニケーションを、「物語を共有すること」によって再起動させること、それは精神分析に限らず、私たちが他者との人間的「共生」の可能性を求めるとき、つねに採用している戦略なのです。》(196-197頁)

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コンパクトな入門書

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2002/07/29 10:44

評価0 投稿者:メル - この投稿者のレビュー一覧を見る

 「寝ながら学べる」というように、難解な思想を非常に平易な文章で書かれている。説明も丁寧で出来るだけ理解しやすいような例を持ち出しているので安心して読むことができると思う。
 本書は、まず構造主義の前史から始まる。構造主義を準備した人としてのニーチェの解説があり、言語学からはソシュールの説明がある。このあたりは、たいていの構造主義の解説本にある記述なので、構造主義に親しんでいる読者なら「またか」といった印象も無きにしもあらず。でもきちんと押さえていたほうと後々の議論に役に立つだろう。
 それから、本書では構造主義の「四銃士」として、フーコー、バルト、レヴィ=ストロース、ラカンといったフランスの現代思想家が紹介される。これらの思想は、難解だし、もちろん簡単には説明できないようなものだけど、ここでも丁寧な解説があり、思想の一端を理解することができるだろう。
 例にたとえばコンピューターの話を持ってきたりと今時らしいなあと思う。本書を読んで気になったところは、まず言説と身体の関係(フーコー、バルト)。「人間」という概念の終焉といったところだ。本書の「まえがき」で著者は、《入門書が提供しうる最良の知的サービスとは、「答えることのできない問い」、「一般解のない問い」を示し、それを読者一人一人が、自分自身の問題として、みずからの身に引き受け、ゆっくりと噛みしめることができるように差し出すことだ》と述べている。本書は、充分に読者のナビゲーターになっていると思われる。

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評価4 投稿元:ブクログ

2004/10/01 23:39

読みやすいけど、やっぱり「構造主義って、だから何・・」ってなってしまうんですが、なんとなく分かったような気持ちになれますよ。「ブッダの夢」を読んだとき、思わずこの本を読み返して復習しました。レヴィ・ストロースが好きだ。親族関係と贈与の話は実際に生活の中でも「あ」と思うことしばしば。それにしても欧米人て理屈で生きているのでたいへんだなあと思ってしまいました。まちがってますか?

評価4 投稿元:ブクログ

2011/07/31 15:23

これはわかりやすい。「寝ながら学べる」は嘘ではありません。
まず手始めに、構造主義の土台となる、マルクス、ヘーゲル、フロイト、ニーチェ辺りの思想を軽く流して、本題となる、ソシュール、バルト、フーコー、レヴィ=ストロース、ラカンの紹介をこれまたさらりとしている。
これをもって「構造主義を理解した」というレベルに達するわけではないが、構造主義をになっている著名人たちの思想の基本概念がなんとなくはわかるようになる。
構造主義といってもひとつのフレームワークなので、一口に「構造主義とは〜である」と言い切れるもんでもないな、ということがわかった。

評価4 投稿元:ブクログ

2007/11/13 11:47

面白かったです。取り扱っている論者(フーコー、レヴィ=ストロース、バルト、ラカン)の理解がこれでいいのかどうかは、門外漢である僕には全然わからないのだけど、わかった気にはなります。フーコーの『監獄の誕生』なんて、こないだ読んだのに、ここに書いてあることを読んではじめて「あ、そういうことだったのね」とわかったというくらいでした。

印象的だったくだりがある。

「つまり、「自我」と「私」は主体の二つの「極」をなしているわけです。主体はその二極間を行きつもどりつしながら、「自我」と「私」の距離をできるだけ縮小することにその全力を賭けます。そして、分析家の仕事は、それを支援することに存するのです。」(p186)

これはラカンの分析的対話についての部分なのだけど、これって歴史学にもけっこう似たようなことが言えるんじゃないか?と感じた。「自我」を「過去」に、「私」を「史料」に、「主体」を「歴史学」に、そして、「分析家」を「歴史家(歴史研究者)」(ただし、アカデミズムに属する人に限らず、過去を探究しようとする興味を持っている人全般の意味です)に。つまり、こういうことだ。

「つまり、「過去」と「史料」は歴史学の二つの「極」をなしているわけです。歴史学は、その二極間を行きつもどりつしながら、「過去」と「史料」の距離をできるだけ縮小することにその全力を賭けます。そして、歴史家(歴史研究者)の仕事は、それを支援することに存するのです。」

ラカンが説いた「自我」には、主体は絶対に到達できないそうだ。同じように、僕たち歴史を勉強している人も、「過去」そのものには絶対に到達できない(タイムマシンがなければ)。でも、「史料」を駆使して、その「過去」に近づくことはできる。そして、近づこうとする不断の努力は、精神分析が被治療者である主体のコミュニケーション能力を回復させるように、歴史学においても歴史学が本来持っているはずのコミュニケーション能力(小田中直樹『歴史学って何だ?』)の回復に役立つのではないだろうか。つまり、歴史を研究する人個人が持っているイデオロギーや、先入観や偏見をなるべく取り去る真摯な態度を、産み出せるんじゃないだろうか。

逆に言えば、やっぱ歴史を勉強しようと思う人は、史料を大切にしなければならないのだなあ、ということになるなあ当たり前だけど。と思った。

この本の話からだいぶ離れてしまったけど、ひとつ残念だった点も挙げておきたい。

この本は<マルクス主義が支配的なイデオロギーであった時代>が終わったように、<構造主義が支配的なイデオロギーだった時代>の終わるときがきっと来る、と予言している。そして「本書を読み終わったころには、おそらく読者のみなさんは、「システム」とか「差異」とかいうことば(構造主義の用語 ―blog作成者注)にかなりうんざりし始めているでしょう」(p21)と高らかに宣言しているのだけど、読み終わった印象はむしろ、構造主義の面白さと、強固さを感じてしまったような気がした。

でもこの本の目的が、「構造主義」の次のイデオロギーを示すのではなく、<「「構造主義の用語を使わないと、構造主義の成り立ち方を説明することができない」ループの中に閉じ込められて」(p21)いること>を表明すること、だと思えば、まずそのことに気付いていればとりあえずはいいのかもしれません。それから先は、またみんなで考える、ということで。

評価3 投稿元:ブクログ

2005/01/26 22:32

図書館の本に線を引くな!と強く言いたい。まあそれ気にするなら借りて読むな、といわれたらそれまでなんだけどもよ。

評価5 投稿元:ブクログ

2004/11/26 20:05

 著者を知ったのは、この本を読んでからだが、構造主義っていうキーワードが気になっていたので、当時、新刊だったときに読んだ。かなりスラスラ読めたので嬉しかった。 ねながら学べるということになっているが、私は、残念ながら、まだその域には達していなかったので、題名に反して寝ないで読んだのを記憶している。

評価3 投稿元:ブクログ

2004/12/12 10:26

この本を何回読んでも、構造主義に関する真の理解は難しいかもしれない。著者の言うように「長く生きていればわかる」ことなのだろうか。

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