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向田邦子の青春 写真とエッセイで綴る姉の素顔

  • 出版社:文芸春秋
  • サイズ:16cm/238p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-16-715606-7

向田邦子の青春 写真とエッセイで綴る姉の素顔 (文春文庫)

向田 和子 (編著)

  • 全体の評価 52件のユーザーレビュー
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  • 税込価格:68019pt
  • 発行年月:2002.8
  • 発送可能日:1~3日

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ユーザーレビュー- 「向田邦子の青春 写真とエッセイで綴る姉の素顔」

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2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2003/10/12 22:54

「ままや」はいい店でした。

投稿者:佐々木 昇(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

東京に転勤が決まったとき、まっさきに「ままや」に行ってみたいと思った。
 向田邦子がプロデュースし、妹の向田和子さんが営む小料理屋であるが、思いもかけず会社の近所にあると分かって道案内の同僚と早速訪ねていった。こじんまりとして、落ち着いていて、料理がおいしくて、いっぺんで気に入った。ラストオーダーに向田邦子レシピ定番の「サツマイモのレモン煮」を頼み、それをほじくっていたら、間もなく「ままや」を閉店すると伝えられた。酸っぱいサツマイモが喉につかえてしまった。
 数日後、向田邦子ファンである女房を連れて「ままや」に馳せ参じたが、団体予約のお客で満席であり、明日も明後日も閉店日までずっと予約で一杯とのことで断られてしまった。せめて中だけでも見せて下さいと言って記念館の如く店に入れてもらったが、幼い娘を連れていたのが和子さんの目にとまり、寒いのに申し訳ないと思われたのか朱の下地に「ままや」と印刷された記念のテレホンカードをくださった。
 ほんの一瞬のできごとであったものの、なんて優しい人なんだろうと思った。
 そんな向田和子さんの綴る姉の思い出と写真であるが、表紙を飾る写真からはおっちょこちょいで好奇心旺盛な瞳の向田邦子が印象的である。スナップ写真のほかにモデルのようにポーズをきめた写真が多いが、写真家であった恋人が撮影したものだろうか。
 今回の向田和子さんの本の中で興味を惹かれたのは203ページの「あなたも書くのはどう?」という章であった。和子さん本人は文才はないと言われるが、本書を読んでいて、向田邦子を思わせる文体にいきつくことがあり、なかなかのものだと思った。作家である向田邦子が書くことをすすめるくらいだから、間違いはないと思う。
 また、亡くなった姉の年齢に近づき、姉の年齢の視点から姉を見ることができると書いておられるが、こういった視点の鋭さもなかなかのものではないだろうか。
 どのページから開いてみても、写真と優しい文章があって、読み飽きることの無い一冊だった。

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2003/01/16 18:12

おしゃれで、いつも一所懸命だった、私たちのお姉さん

投稿者:〜花巻温泉〜(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

1000本以上のテレビドラマ脚本や、エッセイ、小説を残して向田邦子さんが突然の飛行機事故で逝ってしまったのは、1981年の夏でした。

「向田ドラマ」の生の息づかいや、雑誌記事などで見せるおしゃれな姿を、若い世代はもう知らないのでしょうが…

本書「向田邦子の青春」を開いてみてください。『女性にとって、「家庭」も「仕事」も、という選択枝はなく、どちらか一方しか選べなかった』時代に、まず仕事を選び、同時に父、母、妹たちの幸せを願って、いつも一所懸命だった邦子さんの姿がここにはあります。

お手製や、誂えの服でおしゃれした邦子さんの姿は、いま見てもとても素敵なものばかりです。家庭や学校での出来事を通して、家族に対して示される気配りにも、邦子さんの愛情があふれています。

仕事も、恋も、すてきな洋服も、とりあえず、いっぺんに手に入る世の中になってしまったけど、でも、一所懸命さがあって、周囲への気配りがあって、大きな充実感は得られるんだよ、ということを本書は思い出させてくれる気がします。

本書を開いて、私たちのお姉さん、邦子さんに会ってください。

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