- 出版社:中央公論新社
- サイズ:16cm/213p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-12-202563-X
園芸家12カ月 改版 (中公文庫)
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- 税込価格:520円(14pt)
- 発行年月:1999.8
- 発送可能日:1~3日
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ユーザーレビュー- 「園芸家12カ月 改版」
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2003/03/13 12:19
愛することの歓喜と可笑しみに溢れた一冊
投稿者:オコ(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
一九二〇年、「R.U.R.」という戯曲で初めてロボットという言葉を創ったことでも有名な、チェコの大人気作家、カレル・チャペック。彼自身も相当の園芸マニアで、この「園芸家十二ヶ月」は、実感情溢れる珠玉の園芸家(主に街暮らしの)リポートなのです。もちろん、笑いどころ満載。何かを一途に愛している人をつい笑ってしまうのは人間の習性ですが、それにしても園芸家たちの情熱ときたら! 寒さに凍えてる木を見れば自分の衣服を脱いででも着せてやりたいと思うし、種まきをするなら完璧な土を揃えてやらなきゃ! と、黒魔術もビックリの土作りを開始。木炭・黄色い砂・清潔なエルベ川の砂(その支流のモルダウ河の砂は不可)・ピート(泥炭)、その中に大理石の粉末を入れなきゃならない? それから「三年たった牛の糞」、できたてのもぐら塚を一つまみ、首吊りをした処女の墓の土…などなど、あれこれ混ぜて、それから三年間(!)太陽であたためた水の中にこの霊験あらたな土をいれて、それからそれから……と、まったく付き合ってられません。この情熱の前に大抵の人は、クスクス笑いが止まらないはず。
冬の後には必ず春が来る。本当に? 本当に来るのか? 「うん、来るんだよ」と誰よりもそれを信じて言ってくれる園芸家。「それに冬だって悪くないんだよ」。
そうして本の中の十二ヶ月で自分の庭を上の空でちょこまか歩き回ったり、泥をほじり反したり、恵みの雨に接吻したりしながら、移り変わる季節のほんの小さな兆しを、彼らは惜しみなくあなたに届けてくれるのです。笑ったりしてごめんね。







