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シャングリラをあとにして

  • 出版社:徳間書店
  • サイズ:19cm/228p
  • 利用対象:小学生
  • ISBN:4-19-861569-1

シャングリラをあとにして

マイケル・モーパーゴ (作), 永瀬 比奈 (訳)

  • 全体の評価 4.53件のユーザーレビュー
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  • 税込価格:1,57545pt
  • 発行年月:2002.8
  • 発送可能日:1~3日

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商品説明- 「シャングリラをあとにして」

ある日セシーの前に突然現れたおじいちゃん。パパは、なぜか冷たい態度をとるが、おじいちゃんは病気になり、記憶をなくしてしまう。おじいちゃんの過去に、またパパとの間に一体何があったの? 祖父と孫娘の絆を温かく描く。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介- 「シャングリラをあとにして」

マイケル・モーパーゴ

略歴
〈モーパーゴ〉1943年イギリス生まれ。「ザンジバルの贈り物」でウィットブレット賞、「よみがえれ白いライオン」でスマーティー賞を受賞。

ユーザーレビュー- 「シャングリラをあとにして」

全体の評価
4.5
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2003/02/16 21:56

ぜひ子どもにおすすめしたい!世代を通じて伝わる「想い」をあざやかに描いた物語。

投稿者:ナナ(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

ぜひ、子どもにおすすめしたい本です。

突然あらわれた、浮浪者のような老人は、実は主人公である11歳の少女の祖父。

祖父と父の葛藤にとまどいながらも、主人公は祖父ができたことを喜びます。
その後、祖父は記憶喪失になってしまいますが、
主人公は、祖父の秘密めいた記憶を取り戻すことに成功します。

その祖父の思い出は、終ってしまったただの記憶ではありません。
それは、今を生きる祖父の、今の生き方を決める物語なのです。

祖父は記憶を取り戻したあと、その思い出の結末をつけに行き、
主人公もそれに協力します。
そして、主人公はその祖父の思い出を共有し、自分のものとします。
祖父の思い出と、それにまつわる祖父の「想い」は、祖父のものだけでなく、
主人公のものとなったのです。

そして、その主人公と祖父との交流をつうじて、
主人公の父は、祖父と和解し、主人公の父もまた、祖父の
さまざまな「想い」を受け取るのです。

思い出は、ただの記憶ではなく、過去のできごとではなく、
今を生きる私たちの血肉であり、
世代を通じてつたわる大事なものであること、
受け継がれていく「想い」の貴さを、私達にも伝えてくれます。


テーマは地味ですが、文章が見事で、読み手の感情を揺り動かす力があるので
どんどん読めます。

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2004/02/16 19:06

親と子、祖父と孫との心の交流

投稿者:かけだし読書レビュアー(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

恐ろしく古風な表紙にこれまた地味なタイトル。普段は素通りしてしまいそうな本だが、何となく頁を開いたところに書いてあった「おじいちゃんの過去を見つけだそうとする」少女の物語といった点と、シャングリラといった言葉に惹かれて読んでみた。実際は思い描いていたような話ではなかったが。

物語の方は終盤に大きな動きがあるものの、全体を通してみると現実を舞台にした家族ドラマといったものだった。突如現れた祖父、そんな彼を慕うセシーと快く受け入れようとする母。逆にその存在に戸惑うのが実の息子でもある父親。何処かよそよそしい態度を取るパパの気持ちがセシーには理解できない。なぜ父親は実の親でもある祖父に対して冷たいのか? 祖父の思い出せない記憶とは? そしてシャングリラとは? といった謎を含めて読ませる内容だが、実際のところそういった部分は先を読ませる原動力となっても、真相自体はさほど驚くようなものではない。むしろ何気ないやりとりなどが印象に残る作品だった。

少し気になったのがセシーはともかく、突如現れた老人をすんなりと受け入れる母と、冷淡な態度をとる父の心情の描かれ方の違い。一方はさらっと描かれているのだが、セシーの父の方は過去の出来事を割り引いても妙に生々しく描かれ、重さと軽さが混ざり合わないまま同居しているような違和感を少々感じた。最もあとがきを読む限り、作者自身がセシーの父親の立場で、人と人との絆の結びつきを描きたかったようにも思えるが。

個人的に印象に残ったのはそんな父親の揺れ動く複雑な心境と、ひたむきなセシーの態度。そして記憶を取り戻した老人の口から語られる身の上話と、その後の展開。特に終盤の展開はなかなかユニークだ。登場するおじいちゃんが変にしんみりとしていないのも良かった。

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2002/10/08 15:49

ある日、見知らぬ人がたずねてきて、「おじいちゃんだよ」っていったらどうしますか?

投稿者:杜若(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 セシーは11歳の女の子。ある日突然、会ったこともなかったパパのおとうさん、つまりおじいちゃんがたずねてきます。セシーはおじいちゃんが大好きになりますが、パパは幼い頃に自分捨てた父親にわだかまりをもち、おじいちゃんに対して冷たい態度を取ります。
 脳梗塞でおじいちゃんは倒れて頭をうち、一部記憶を失い、おまけに、うつ病にもなってしまいます。一緒に暮らしてゆくのが困難になり、施設にあずけられてしまいます。
 おじいちゃんの記憶がもどったとき、セシーは驚くような物語を聞かされます。そして、おじいちゃんとセシーはあることの確認のために、船出するのでした。
おじいちゃんの話を聞き、一緒におじいちゃんの過去をたどることによって、セシーとおじいちゃんの絆の深まっていく様子が伝わってきます。
 「放蕩おやじ」が家族の中にもどっていく話だろうなとはじめのところで予測はつくのですが、ストーリーテラーの著者の語り口にぐいぐい引き込まれ一気に読んでしまいました。
 大人であるにもかかわらず、幼い頃心にうけた傷のため、父親のこととなると気持が子どもにもどってしまうパパの気持がよくわかる。
 わかっていても、最後は泣けます。

★★★★

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