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  • 出版社: 新潮社
  • レーベル: 新潮文庫
  • サイズ:16cm/365p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-10-115731-6

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評価内訳

紙の本

池波正太郎の剣客小説の集大成。剣客商売シリーズ第一弾

2010/10/18 18:31

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:toku - この投稿者のレビュー一覧を見る

すでに説明不要なほど、多くの人に知られ、そして虜にした「剣客商売」
このシリーズ第一弾を読み終えて、多くのファンを獲得した秘密に触れることができた。

第一に、どの話も序盤から物語に動きがあり、「このあと何やら起こりそうだぞ」と思わせて読者を引きつける魅力。

第二に、第一話『女武芸者』から、個性的で魅力的な人物を登場させ、豪華な印象を与えていること。
この第一話で主要な人物はほぼ登場するが、ここで言う魅力的な人物とは、言わずと知れた女武芸者『佐々木三冬』である。
男装を纏い、凛として颯爽、それでいて優美さが匂い立ち、道行く人々は振り返らずにはいられないその姿に、ファンとなる読者も多いのではないか。
加えて、老中・田沼意次の妾腹の娘という立場も、彼女の存在をいろいろと面白いものにしている。

第三に、シリーズものにしては、第一弾から「剣客商売」の世界が完成していること。
シリーズものの第一弾というと、物語の世界や人物像がしっくりしていない場合が多い。
その点、この「剣客商売」は、登場人物にブレや不明瞭感がなく、読み始めるとすぐに頭の中に物語の世界が広がる。

このように完成度の高い「剣客商売」は、主人公に秋山小兵衛、準主人公に息子の大治郎に据えた、親子二代の剣客小説。
内容を簡単に言えば『剣の道に生きる者たちのさまざまな生涯』ということになるだろう。
ここに登場する剣客たちの生涯は、生きるも死ぬも本人の才覚次第という剣客の宿命を背負いつつ、過去に負けた相手に勝つまで勝負を挑む者(第二話:剣の誓約)、大治郎の剣の冴えに勝負を申し込まずにはいられない者(第六話:まゆ墨の金ちゃん)など多彩で、彼らによって物語が作られていると言ってもいい。
その多くの剣客の生涯に彩られた「剣客商売」は、数多くの剣客ものを書いてきた池波正太郎の、剣客小説の集大成だろう。

* * *
主人公・秋山小兵衛は、道場をたたみ、剣術をやめた五十九歳の老剣士である。
近頃、剣術よりも女が好きになり、四十も年下の下女おはるに手をつけてしまうほどなのだが、無外流を使う剣の腕は超一流。
息子・大治郎には、道場を建ててやり、あとは自分一人の力でやっていくように、と厳しい顔をみせながらも、息子が夜襲されると知ると居ても立ってもいられず、場合によっては助太刀に出ようと、息子の道場近くに潜む(第六話:まゆ墨の金ちゃん)など、親ばかな一面も見せる。

息子の大二郎はと言えば、無名の剣客である自分が田沼意次主催の剣術試合に出場でき、剣術界に鮮烈なデビューを果たせたのは、父のおかげだと感謝し(第一話:女武芸者)、剣客としてのあり方に悩むこともある(第五話:雨の鈴鹿川)、実直で謙虚な人物。
しかし彼もまた剣の達人であり、前述の第六話『まゆ墨の金ちゃん』では、影ながら夜襲の顛末を見ていた父を驚かすほどの、剣の冴えを見せる。

そんな二人に加え、危機を助けてくれた小兵衛への深い思慕をみせる男嫌いの佐々木三冬、小兵衛が事件を解決する際の最大の協力者であり、かつての弟子だった御用聞きの弥七ら、登場人物たちの見せる個性もこの作品の魅力である。
また幕政を壟断したと悪評高い田沼意次が、剣術好きで好人物として描かれているのも目新しく、最終話『御老中毒殺』で小兵衛の活躍により距離の縮まった二人が、今後を大いに楽しみにさせる。

* * *
ちなみに、作中に無外流の始祖・辻平内とその弟子について軽く触れられているが、これを描いた短編「かわうそ平内(剣客群像に収録)」を読むと、無外流がどんなものか分かるだろう。

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紙の本

久米の仙人の「その後」の優雅な生活

2011/11/03 15:43

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:saihikarunogo - この投稿者のレビュー一覧を見る

>「武芸はおこたらずに心がけ、ことに若者たちは別して出精すべきである。その余力をもって遊びごとをするのなら、別にさしとめるにはおよばぬ」

という、田沼意次が遺した家訓をもとに、池波正太郎が創り上げた田沼意次像が、『剣客商売』のバックボーンとなっている。なにしろ、第一作『女武芸者』のヒロインは、意次の妾腹の娘、三冬なのだ。彼女は、剣術の仕合をして勝った人に嫁ぐ、という条件を出している。

私が子供の頃、うちにあった赤穂浪士の講談本の『赤穂義士銘々伝』にも、そんな娘が登場した。彼女は薙刀で自分を打ち負かした男性と結婚し、夫が吉良家への討ち入りを果たした後、出家して貞女の鑑としての人生を全うした、という。

力比べや知恵比べに勝った人に嫁ぐヒロインは、世界中の昔話に存在し、有名どころはオペラ「ニーベルンゲンの歌」や「トゥーランドット」になっている。つまり、『剣客商売』は、人類の想像力の普遍的パターンにのっとって始まっているのである!

さて「女武芸者」の冒頭は、若くたくましい剣士がみそさざいを目で追っている場面である。これがとてもすがすがしい。すてきである。彼のもとに、立派な風采の侍が、ある人物の両腕の骨を折ってもらいたい、と依頼してくる。ここから謎が始まる。そして、青年剣士、秋山大五郎こそ、三冬の夫になるに違いない、と私は読者として当然の期待をするが……物語はそう簡単に昔話風大団円へ向かわない。

60歳間近で20歳になるかならずの女性と結婚するという……秋山小兵衛って、久米の仙人の「その後」みたいな暮らしをしている。これが15歳~18歳ぐらいの娘とそんな仲になったのなら、現代の法律では許されないということを別にしても、まず、全読者から、すけべ爺い、とののしられること必定である。19歳の心身ともに健康でかつ金持ちというほどでもないが経済的にも家族の愛情にも恵まれた家庭の娘が相手だから、おもに男の読者からうらやましがられ、女の読者からも許しを得ているのだ。それだけでも贅沢なのに、小兵衛はそのうえ、三冬からも熱烈な慕情を捧げられるようになってしまう。それは、三冬を打ち負かしたからではなく、三冬の危機を救ったからであった。ここが、昔話的パターンからの分岐点である。

おはるという実質的恋女房のいる小兵衛は、三冬に対して、照れながら祖父のような慈愛を注ぐ。その「照れ」方がまた、まだまだ枯れていないすけべ爺い的な照れ方で、それは男として優しいのかもしれないが、贅沢な爺いだ。

大五郎と三冬とは、知り合った後も、あっさりしていて、さわやかなスポーツ愛好青年男女の友情、といった雰囲気である。

小兵衛はなまえのとおりに小柄で、飄々として身軽に飛び回り、知恵があり、軽妙洒脱で、女性関係と食欲を別にすれば、まさに仙人のように活躍する。近くの川から家の庭まで水を引いてあって自分の持ち舟をおはるに漕がせて出かけて行く姿はとっても江戸的で優雅で機能的ですてきである。

一方、田沼意次もまた小柄とされているが、風采があがらず、威厳をとりつくろおうとせず、気さくな人物とされている。特に、意次毒殺未遂事件では、自分の家の御膳番が実行役にされていたことを知っても、問責も処罰もせず、御膳番の家族にも何も気づかせず不幸にならないように配慮するという、小兵衛も感服するほどの、肝の据わった、度量の大きい人物として描かれている。三冬も、初めは、赤ん坊のときに人手に渡し、十四歳ぐらいになってから正妻の怒りが溶けたからと本宅に戻し、今さらながら父だと名乗りを上げると言う、身勝手さへの反抗もあり、世間の評判どおりの悪徳賄賂政治家として、意次を嫌っていたが、小兵衛との交流が深まるにつれ、父への理解を深めていく。

田沼時代の江戸の風物や情緒もこの小説の楽しみである。よく中洲の料亭が出てくるが、佐藤雅美の小説を読んだ人は知っているが、中洲の歓楽街は田沼時代に繁栄し、田沼失脚後、松平定信によって撤去されるのだ。また、当時の料亭には、隠し部屋があったというのもおもしろい。その機能と目的はまさに現代の監視カメラの江戸時代版である。隠し部屋にひそんで悪者の企みに耳を澄まし悪者の顔を確認するのは、小兵衛の弟子にして四谷の御用聞きの親分弥七である。

『剣客商売』は、テレビで放映されたシリーズもおもしろかったが、小説を読むと、俳優とは違うイメージが湧いてくるので、私は、テレビで見た記憶は消しながら読むようにしている。

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紙の本

三冬浪漫〈幻影〉

2003/06/15 13:05

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:流花 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 「女武芸者」。この、男臭さがぷんぷん漂う『剣客商売』という本のイメージからは、一見無縁のように見え、しょせん殿方はクノイチがお好みなのねと感じさせる題名のついた話が、本書の第一話である。
 “女武芸者”佐々木三冬。十九歳。かの老中田沼意次の妾腹の娘である。他家に養女に出されていたのだが、十四歳の時に田沼家へ引き取られた。しかし、賄賂の横行する政事の渦中にいる田沼の威勢を汚らしく思う三冬は、田沼のもとに寄りつこうともせず、七歳のときから習い始めた剣術に一層のめり込み、男装をも始める。そして、井関道場の四天王と称されるほどの“女武芸者”となる。
 『髪は若衆髷にぬれぬれとゆいあげ、すらりと引き締まった肉体を薄むらさきの小袖と袴につつみ…さわやかな五体のうごきは、どう見ても男のものといってよいが、それでいて、「えもいわれぬ……」優美さがにおいたつのは、やはり、三冬が十九の処女だからであろう。』三冬は、本書『剣客商売』第一話「女武芸者」の中に、こう描写されている。
 時は、安永六年(1777年)。ここで、ふと、ある幻影が頭をよぎる。江戸から何千里も離れた異国の地で、ブロンドの髪をひるがえし、軍服に身を包み、革命の渦中に身を投じていった、あの“男装の麗人”オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ。そう、あの『ベルサイユのばら』の主人公である。奇しくも、三冬とオスカルは、洋の東西こそ違え、同時代を生きた“女武芸者”だったのである。
 現代なら宝塚のスターに憧れるように、少女は、“男装の麗人”に憧れてしまうものである。そう、三冬も、オスカルも、少女から慕われる。しかし、興味深いのは、この二人の《“男装の麗人”にして“女武芸者”に心を奪われる男》の存在である。そう、それは、オスカルにとってアンドレであり、三冬にとっては言うまでもなく……。また、この二人の男性というのが、なんと似ていることか。無口で、控えめで、堅物で…。そしていずれ、オスカルも三冬も、この男たちに惹かれていくのである。
 時はあたかも、賄賂が横行し世に悪政といわれる田沼の時代。そしてかたや、王制の崩れさろうとする、フランス革命前夜。洋の東西こそ違え、奇しくも同時代に、“女武芸者”として生きた二人が、どんな男性と出会い、どんな恋をし、どんな運命をたどるか。そんなことに思いを馳せるのは、あまりにも少女趣味であろうか。
 この『剣客商売』シリーズのトップを飾って登場した“女武芸者”佐々木三冬。ここに、作者池波正太郎さんの隠された思いがあるのではないか。剣の道を探りながら、人の道を辿る。そんな剣客の一人として、この“女武芸者”の辿った道が、私たち読者に教えてくれるのではないか。女の幸せとは何かを。

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鬼平の次はこれ

2020/10/12 15:51

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:gunners - この投稿者のレビュー一覧を見る

鬼平犯科帳を読んだ方は次はこれを読まれては?無外流の老剣客秋山小兵衛を主人公にした物語で年をとってもこれだけ強いってカッコイイって思います

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おもしろい! シリーズにどっぷり浸かり始めました。

2019/03/23 06:49

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投稿者:satonoaki - この投稿者のレビュー一覧を見る

時代小説は、池波正太郎、藤原周平、葉室麟の物が好きです。
いろいろ読んで、やっと『剣客商売』にたどり着きました。
なんともおもしろいです。
田沼意次は、学生時代から私にとって好ましい政治家・人物ではなく、避けていましたが、このシリーズではイヤな男として描かれている所がほとんど見当たりません。
作者の描き方次第でもあると思いますけど、人間を一つの側面からのみ判断してはいけないことも気づかされます。
といっても、現実社会ではイヤと思えばもうイヤになるので、せめて歴史上の人物だけでもさまざまな面から見ていたいです。

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無敵の爺さん

2024/02/23 05:06

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:達成 - この投稿者のレビュー一覧を見る

言うまでもなくフィクション歴史小説の入門書
池波氏が描く洗練された文体とキャラクターの粋なセリフ回しに心打たれること間違いなし
全20数巻とかなりのボリュームではありますがサラサラと読めてしまうので気軽に手を出してみては如何でしょうか?

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痛快にして洒脱

2023/05/01 21:03

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Haserumio - この投稿者のレビュー一覧を見る

評者の読んだ初池波正太郎小説本。起承転結上の忠実さ、簡潔平易な表現ながら心に伝わる心裡描写の深味、短篇ながら中長篇並みの重厚さではらはらさせられるストーリーテリング等々、なるほどこれが池波正太郎の小説かと納得。特に、第一話の「女武芸者」は、物語発端の回ということで登場人物のオンパレードなのだが、個性際立つ人物造型とめいめいの登場の仕方などは、アメリカ風というか活劇・映画風というか、きらびやかささえ感ずる出来。

「政事(まつりごと)は、汚れの中に真実(まこと)を見出すものさ」(55頁)
「剣客というものは、好むと好まざるとにかかわらず、勝ち残り生き残るたびに、人のうらみを背負わねばならぬ」(107頁、同旨119頁)
「小兵衛ほどの名人になると、汗の出し入れなど、わけもないことなのである。」(192頁)
「はじめ、女の声が、「なりませぬ」とか、「またしても、そのようなふるまいをなされて、亡き兄上に、なんと申しわけなされますのか」とか、きびしく、男をたしなめ、むしろ叱りつけていた。その声で、大治郎は目ざめたのだが、男のほうは何もいわず、猛々しいうなり声を発するのみで、たちまちに、女の抵抗は消えた。男は完全に女を組み敷いてしまい、おもう存分に犯しはじめたらしい。・・・ はじめは男に抵抗したり、叱りつけたりしていた女が、しだいにあられもなく声をあげはじめ、うめき、もだえるありさまが尋常のものではなくなってきた。・・・ 叩きつけるようにいいながらも、女の体をせめぬき、なぶりぬいている様子であった。」(211~3頁)
「若さは、いかなることをも可能にする。禁欲をもだ。そして、一定の目的へ振り向けた若い健康な男の禁欲は、かならず収穫をもたらすものなのである。」(212頁)

 なお、著者いわく、「題名が決まると、しだいに小説の内容が見えてくる。少なくとも、書き出しの情景だけは頭に浮かんでくるものだ」(『池波正太郎の銀座日記〔全〕』、169頁)。そして、「トップ・シーンに悩む。これさえ頭に浮かんでくれれば、後は登場人物の動きにまかせるのみだ」(同286頁)とのことであるが、本書については構成や描写の細部に関しては疑問ないし不分明な点も多く、けっこう読んでいてイラつくこともあった。いずれにして、次巻以降がたのしみたのしみ。

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2004/12/10 22:21

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