ネットストア

bk1とhontoがひとつのサイトになりました。

買い物カゴを見る
通販商品(計0点)
電子書籍(計0点)

bk1とhontoがひとつのサイトになりました。お買い物がさらにしやすく、便利に!

  1. hontoトップ
  2. ネットストア
  3. 本:小説・文学
  4. イースターエッグに降る雪

イースターエッグに降る雪

  • 出版社:DHC
  • サイズ:19cm/427p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-88724-287-5

イースターエッグに降る雪

ジュディ・バドニッツ (著), 木村 ふみえ (訳)

  • 全体の評価 51件のユーザーレビュー
  • あなたの評価 この商品を評価して本棚に反映 評価しました! ×
  • 税込価格:2,10060pt
  • 発行年月:2002.9
  • 発送可能日:7~21日

国内送料無料

今なら本も電子書籍も全て【ポイント3倍】!!
hontoポイントスタート記念!文庫もコミックも電子書籍もCDもDVDも全てhontoポイントが3倍!

このセットに含まれる商品

前に戻る

  • 対象はありません

次に進む

おすすめ商品

この商品に興味のある人は、こんな商品にも興味があります。

前に戻る

  • 対象はありません

次に進む

商品説明- 「イースターエッグに降る雪」

雪の降る村からやってきた、髪に鈴をつけた少女。卵に映る夢のような世界を探して−。子供の頃の不思議な世界、新しい未知の世界、母と娘の関係、新たに生まれる何か。母から娘へ、4代にわたって語り聞かせる彼女たちの人生。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介- 「イースターエッグに降る雪」

ジュディ・バドニッツ

略歴
〈バドニッツ〉ハーバード大学卒業。ニューヨーク大学で創作の修士号を取得。「イースターエッグに降る雪」でオレンジ賞最終候補となる。

ユーザーレビュー- 「イースターエッグに降る雪」

全体の評価
5.0
評価内訳 全て(1件)
★★★★★(1件)
★★★★☆(0件)
★★★☆☆(0件)
★★☆☆☆(0件)
★☆☆☆☆(0件)

この商品に関するあなたの感想やご意見をお寄せください。 レビューを書く

並び順を変更する :
評価の高い順
役に立った順
投稿日の新しい順
評価の低い順

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2007/12/20 23:18

現実ってこういうふうに見ることもできるのだとびっくりしました

投稿者:たむ(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 柴田元幸編『紙の空から』で著者のことを知り、慌ててほかの作品も取り寄せました。
 冒頭、出産中の夫婦が山賊に押し入られるものの、血塗れの夫の姿を見て山賊どもは逃げ出してしまう、という印象的なシーンから幕を開けます。もうこれだけで本書の面白さは約束されたも同然。
 冬の間じゅう二人きりでくっついていたために、身体がくっついてしまった新婚夫婦のエピソードが語られたあたりで、「四代にわたって語り聞かせる彼女たちの人生」という帯の惹句と相まって、“お。これはマジックリアリズム系の作品かな”という手応えを感じました。
 でも実のところはマジックリアリズムというよりももっとほかの何か。マジックとしか呼びようのない不思議な幻想とユーモア。
 森の中で山賊がイラーナに、「ばあちゃんの顔によく似ている」からこの木がお気に入りだと告げるシーンがあります。そこでイラーナが気づいた「世の中を見るのは、一つの方法だけではない」という気持こそが、バドニッツの創作の秘密の一端かもしれません。
 さてほかにも、梁の上を走り回るばあちゃんやら愛撫の力が強すぎて動物を引き裂いてしまう弟やらクリームのような肌を持った美少女やら、印象的な人々には事欠きません。
 けれどそれだけではただの奇人変人大会になってしまう。この作品の魅力を確固たるものにしているのは、そのときそのときのひとりひとりの気持を確かに捉えたユニークな文章です。
 例えば母の出産に立ち会ったあとでイラーナが初潮を迎えた場面。母のお産を思い出し、自分からも小さな赤ちゃんが生まれてしまうと思い、必死で股を閉じて赤ん坊の登場を阻止しようとするイラーナ。
 例えばイラーナが村を出る場面。目に見えない母の引力を感じそれに抗うイラーナと、姿はないのに読者にすら影響力を与えてしまう力強い母。やがてポケットの中身から知る、母の思い。
 例えば三人の老婆の昔話。「水にくっきりと映った月や、川面を打つ雨の滴や、腐った切り株から延びている若木を見つけたときのような気分を、女の子は味わった」。不思議な比喩なのだけれど、人を好きになることを表現するにはこれしかないというような説得力です。
 これも数え上げていけばきりがありません。
 イラーナとシュミュエルが窓際で光を浴びるシーンの美しさや、毎週かかさずやってくる清掃業者の不気味さも忘れられません。病院で見た「人魚」の描写も、書き方を変えればミステリの叙述トリックにもなりそうで忘れがたい場面でした。物事とはこういうふうに見ることもできるのかと、唖然としたものです。
 面白いのは、語りが親から子へと順番に受け継がれるのではなく、子どもが産まれたら子どもと母の語りが交互に、孫が生まれれば孫と子と母の語りが代わる代わる現れるところです。まったく性格も物の見方も違う三人の目から語られると、まるでそれぞれが別の世界に生きているようです。一人はお伽噺の世界に、一人は強迫観念の世界に、一人は妄想の世界に。
 終盤、ひ孫の視点が加わることで、物語が大きく動きます。それまで三人が語ってきたそれぞれの〈現実〉が、物語に姿を変え、物語が新たな現実にと生まれ変わります。歴史とは、記憶とは、物語とは、こうして生まれるのだと、ちょっと感動しました。
 物語はひ孫へと受け継がれ、前向きな未来へと――とばかりはいかないのもこの作品の面白いところ。未来を生きるのはひ孫だけではなく、母も祖母もまだ生きているのですから、もちろん彼女たちは彼女たちで自分たちの現実を生き続けるのです。単純なファンタジーでも青春小説でもない、不思議な物語でした。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

ユーザーレビュー一覧

この著者・アーティストの他の商品

前に戻る

  • 対象はありません

次に進む

Copyright (C) 2Dfacto,Inc.