ネットストア

bk1とhontoがひとつのサイトになりました。

買い物カゴを見る
通販商品(計0点)
電子書籍(計0点)

bk1とhontoがひとつのサイトになりました。お買い物がさらにしやすく、便利に!

  1. hontoトップ
  2. ネットストア
  3. 本:小説・文学
  4. オリガ・モリソヴナの反語法

数量

お気に入り登録
(新刊お知らせメール)

この著者の新着情報
  • 受け取る
  • 受け取らない

こんにちはゲストさん

新規会員登録(無料)

ログイン

オリガ・モリソヴナの反語法

  • 出版社:集英社
  • サイズ:20cm/407p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-08-774572-4

オリガ・モリソヴナの反語法

米原 万里 (著)

  • 全体の評価 55件のユーザーレビュー
  • あなたの評価 この商品を評価して本棚に反映 評価しました! ×
  • 税込価格:1,89054pt
  • 発行年月:2002.10
  • 発送可能日:1~3日

国内送料無料

第13回Bunkamuraドゥマゴ文学賞 受賞作品

今なら本も電子書籍も全て【ポイント3倍】!!
hontoポイントスタート記念!文庫もコミックも電子書籍もCDもDVDも全てhontoポイントが3倍!

このセットに含まれる商品

前に戻る

  • 対象はありません

次に進む

おすすめ商品

この商品に興味のある人は、こんな商品にも興味があります。

前に戻る

  • 対象はありません

次に進む

商品説明- 「オリガ・モリソヴナの反語法」

【Bunkamuraドゥマゴ文学賞(第13回)】30年代モスクワで人気を博し、激動のロシア・東欧を生き抜いた伝説の踊り子の驚愕の生涯とは? プラハでの少女時代に出会った毒舌の老女教師の数奇な人生をたどる。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介- 「オリガ・モリソヴナの反語法」

米原 万里

略歴
〈米原万里〉1950年東京都生まれ。東京大学大学院露語露文学修士課程修了。同時通訳としてソ連・ロシア関係の報道に従事。「噓つきアーニャの真っ赤な真実」で大宅壮一ノンフィクション賞受賞。

ユーザーレビュー- 「オリガ・モリソヴナの反語法」

全体の評価
5.0
評価内訳 全て(5件)
★★★★★(3件)
★★★★☆(2件)
★★★☆☆(0件)
★★☆☆☆(0件)
★☆☆☆☆(0件)

この商品に関するあなたの感想やご意見をお寄せください。 レビューを書く

並び順を変更する :
評価の高い順
役に立った順
投稿日の新しい順
評価の低い順

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2005/07/23 22:32

収容所文学としてのオリガ・モリソヴナ

投稿者:まさぴゃん(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

<<オリジナルはどちらか?>>
作品の完成度として、オリジナル性としては、『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』こそが、米原万理さんのオリジンであって、この作品も脚本構造は全く同じものである。作品としては、二番煎じだと思う。やはり、最初に読むならば、傑作『嘘つきアーニャ〜』をお薦めする。
しかしそれを越えて、この実体験のの中にある「物語性」を十全に引き出したのが、この『オリガ・モリソヴナの反語法』といえるだろう。ともすれば、実体験であるがゆえに、劇的に(いや普通から比べれば異様な劇的さだが(笑))展開しない『嘘つきアーニャ〜』の背後にあったはずの可能性、思い出が、物語の中に最高の形で展開されている。
分析的に言うと、米原さんはプラハの春の直前のソビエト学校に幼少の頃に通っており、コミュニストのエリートを育てるこの英才学校は、きわめてユニークで、幼い彼女にとても深い印象と思い出を残した。時は数十年たち、ペレストロイカが過ぎ去ったロシアに、かつての旧友達を探しにマリという女性が、旅立つところから『嘘つきアーニャ〜』ははじまります。共産党一党独裁のソビエト社会主義人民共和国では、ほぼ友人の連絡は、途絶えてしまって、日本での忙しい人生を送るマリは、過去を忘れています。しかし、自由化の進む今なら、探せるかも、と彼女は幼き日々の親友たちを訪ね歩きます。
そこで、幼少時の彼女には分からなかった様々な背景や謎が、解き明かされます。ここでは、
1)過去の自分との出会い
2)過去の子供でわからなかった深い政治的な背景の謎
3)現在の友人たちの行方という謎
といったいくつもの謎を重層的に追いかけるという、推理小説のようなミステリー仕掛けの仕組みに脚本は構築されています。たとえば、なぜ、大親友が手紙をくれなくなったのか?。また、凄く仲良かった親友が、なぜか、一度も自宅には遊びに来てくれなかった(とても来たがっていたのに)。・・・・こういった当時の小さな謎が、実は、とんでもない深い政治的背景があって、それが、数十年後に出会ったときに初めて解き明かされていく様は、まるでミステリーです。プラハの春やソビエトの東欧への弾圧など、背景的知識があればあるほど面白いかもしれませんが、それがなくても、非常に分かりやすく書かれているので、ふつうの頭があれば、まず感情移入できるものです。作品の構造は、全く同じです。それだけ、完成され、洗練された形式ということもあります。
あるロシアの通訳者が、子供の頃に通ったソビエト学校の友人に会おうとするところから、物語は始まります。そこでは、すばらしい踊りを踊るオリガ・モリゾウナといういったい何歳かわからないかなり年齢がいった老婆のダンス教師がおり、その素晴らしい人を魅了するダンスは、主人公の彼女が若い頃ダンスを目指すきっかけを与えたほどでした。程なく挫折して、離婚した彼女は、子供を育てるために、使えるロシア語の通訳者となります。人物設定は、結婚こそしていないもののまさに米原さんまんま。そして、彼女は、自分の過去を追うと同時に、この不思議なオリガ・モリソヴナとエレオノーラ・ミハイロヴナ、ジーナらの信じられない劇的で数奇な運命を辿っていくことになります。ぜひ、ご一読を!!。こんなに面白い小説を読んだのは、久さしぶりです。ちなみに、必要はありませんが、ソルジェニーツィン『収容所群島』や映画『シンドラーのリスト』などを読んで、スターリンの恐怖政治や収容所について知見があると、もっともっと感情移入できるかもしれません。また、浦沢直樹さんの『MONSTER』に凄く印象や作品の臭いが似ている気がしました。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2003/09/05 13:46

祝!第13回ドゥマゴ文学賞

投稿者:星落秋風五丈原(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

1960年。志摩の通う、ソビエト大使館付属八年制普通学校の名物と言えば、
彼女だった。ど派手な服装で「ああ、神様! これぞ神様が与えて下さった天分で
なくてなんだろう! あたしゃ嬉しくて嬉しくて嬉しくて狂い死にしそうだね!」
と天を仰ぐその人は、オリガ・モリソヴナ。ダンス教師、特技は反語法。
彼女の仲良しでフランス語の先生、エレオノーラは志摩を見つけると
「あなた、中国の方?」と何度でも聞いてくる典雅な婦人。
そんな二人が揃って「アルジェリア」に示した反応が気になった志摩は、
30年後その謎を探る旅に出る。

私には、名物教師の記憶はないけれど、今でもそらで言える
幼い頃に読んだ本の一節が、いくつかある。
だから、反語法の数々を30年経った今でもそらで言える志摩にとって、
モリソヴナがどんなに印象的だったかよくわかる。

唐突に遊びに来た友達。転んだ来賓。暗い目をした美少年。謎の娘。
小さい頃に聞き流していた出来事の裏が次々と解き明かされてゆく中で、
謎が謎を生む展開は、ミステリーとしても手応え十分。
おまけに志摩が日本に帰る日は決まっている、いわばタイムリミット
つきときているのだから、読んでいるこちらも「果たして間に合うのか?」
と、はらはらしながらページを繰る。途中食事のシーンが入る。
「ああ、食べてる場合じゃないってば! こういう時に言う、
いい反語法表現はないかしらん?」と天を仰ぎたくなった。
でも、良く食べるせいか、彼女のフットワークは非常に軽い。
劇場、図書館、ミュージックホール、バレエ学校。
言葉の壁を持たない翻訳家の彼女は、
グラスノスチ以降という時代の流れも味方につけ、開かないドアも
友人、知人の助けを得て、見事情報を手に入れる。
あっぱれ志摩。

志摩が、収容所の生き残りである女性から聞く
スターリン時代の収容所での暮らしは、苛烈を極める。
緊張と恐怖の中で、何と多くの、数え切れない程の未来と才能、
そして命が押し潰されてきたことか。
そしてまた何と多くの希望と善意、数え切れない程の
反語法がやりとりされてきたことか。
同じ人間に、ここまで酷い事ができるのが人間。
それでも尚、こんなに強く、優しくなれるのも人間。
人間に対する怒りと感嘆、肯定と否定。ああ、人間って、人間って。
何て言っていいのやら。二つの思いを同時に言い表せる言葉が見つからない。
これをすっきりさせる言葉は、やっぱりこれしかないだろう。
「ああ、神様! これぞ神様が与えて下さった天分でなくてなんだろう!」

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2002/12/20 22:27

もしかしてあなたは米原万里を、タレントと勘違いしていませんか、それは大きな間違いです

投稿者:みーちゃん(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

この作品は、あくまでフィクションなのだろうが、丁寧に調べられた痕があること、主人公が米原分身としてもおかしくない経歴や年齢設定になっていることから、私は勝手にノンフィクションとして、途中から読んだ。

で、冒頭から大脱線するけれど、昔、関西の漫才師に海原千里という女性がいた。実は、米原万里のことを私は、この海原千里と混同し、著作を見るたびに、「あ、またタレント本だ」と見向きもしなかった。だから、この本の巻末にある写真と作者紹介を読んで初めて、すでに何度かTVで見ている別人だと知った次第。世に先入観ほど恐ろしいものはない。

この小説は、1992年、モスクワを訪れた広世志摩という女性が、自分がかつてバレエの教えを受けた老教師の過去を知ろうと、昔の友人や、当時の教師を知る人たちから話を聞いたものを纏めた形を取っている。そういった構成が分るのは、話が進んでからで、話は1960年、チェコスロバキアのプラハのソビエト大使館付属八年制普通学校に入学した志摩の回想から始まる。その年はレーニンが死んだ1924年から36年、今からは想像も出来ないくらい共産主義が魅力的に見えていた時代である。

学校ではシーマチカと呼ばれた志摩が忘れられないのが、学校のダンス教師で年齢不詳の老婆オリガ・モリソヴナ。恐ろしい顔と濁声で、生徒たちを、反語法を駆使して怒鳴り散らす、どんなダンスも楽々とこなす天才的な踊り手。そしてその友人で優雅なフランス語を話す灰色の瞳のエレオノーラ・ミハイロヴナ。彼女は志摩を見るたびに「お嬢さんは中国の方?」と尋ねる不思議な老女。学校でオリガを見た、太った駐在武官ミハイロフスキーと、志摩たちが聞いた2人の教師の「あの男は、アルジェリアにいた」という言葉。友人のカーチャ、情報魔のスヴェータ、シーマチカの憧れの少年レオニード、ジーナという天才的にバレエの上手な少女とレオニードの恋。

それから30年近く経ち、モスクワで2人の老教師の一生を辿ろうと、当時の在プラハ・ソビエト学校に関する調査を始める志摩の前に立ちふさがるのは、ソビエト連邦崩壊後、官僚制の名残を残す人々の対応と時間の壁。図書館で見つけた二人の老女の復職を求める学校の教師達の嘆願書は、当時のソビエトとの力関係からは考えられないものをうかがわせる。

武官の急死と彼女たちの過去。アルジェリアにいた形跡もない二人の老婆の会話に秘められた謎。再会したシーマチカとカーチャが遡るソビエト連邦の粛清と血、強制収容所の歴史。スターリン、フルシチョフ、ベリアたちの権力闘争と共産党に支配された収容所の残虐。政治に全く関係もなかった学者や俳優達が、些細なことで突然連れ去られ、何年も極寒の地で犯罪者として生きていかねばならない。囚人としての辱めを受け、夫や子供から引き裂かれ、腹の中の子供さえ奪われていく悲劇。

これは決して他人事ではない。戦前の日本がやってきたことでもあるし、アメリカにおける赤狩りも同根である。北朝鮮の実態が暴かれるのと期を一にしたような出版時期については、個人的には不満があるが内容は、極めて説得力がある。特に、バブル崩壊直後の日本の円の強さなどを上手く取り入れたモスクワでの調査風景、コピーを取る値段や、ホテル周辺の食堂の姿、タクシーの運転手達の会話や、ボリショイバレエ団の実態などは、米原の現地体験なしには書き得なかったもの。『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』で大宅壮一ノンフィクション賞を取った米原の新作。久しぶりに軍政の嫌らしさを実感させてくれる。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2006/02/03 10:38

オリガ・モリソヴナとは何者か?

投稿者:つな(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 約三十年前、チェコスロバキアはプラハ、ソビエト大使館付属八年制普通学校に通う、志摩たち生徒を虜にしていたのは、ダンスの授業を受け持つ女教師、オリガ・モリソヴナだった。オリガ・モリソヴナは、自分の年を「五十歳」と言い続けているが、七十歳にも八十歳にも見える年齢不詳の女性。服装はとびきり古風で、一九二〇年代には間違いなく新鮮で格好よかったであろうファッションに、そのスラリとした肉体を包む。
 悪ガキ達も一目置く、オリガ・モリソヴナの授業では、反語法を駆使した濁声が飛び交う。「ああ神様!おお感嘆!まあ天才!」。「これぞ想像を絶する美の極み!」。勿論、子供たちはこういう言葉、身振りにはいつだって夢中になる。しかし、子供たちを夢中にしたのは、ただその言葉、身振りだけではなく、そのダンス教師としての天分だった。盛大に祝われる樅の木祭りにかけては、そのダンスにかける情熱で、学校中のほとんどを支配下におく。オリガ・モリソヴナのレパートリーはあらゆるジャンルを網羅し、全八学年各クラスの群舞、ソロやグループ・ダンス、いずれもオリガ・モリソヴナが振り付け、稽古、編曲、伴奏をこなすのだ。
 魅力的な教師であり、また謎めいた人物でもあるオリガ・モリソヴナ。謎といえば、オリガ・モリソヴナと仲の良かった、エレオノーラ・ミハイロヴナもまた謎の人物であった。美しい銀髪を高く結い上げ、十九世紀風ドレスに身を包み、ほとんど絶滅した美しいフランス語を操る、エレオノーラ・ミハイロヴナ。彼女は志摩を見掛けるといつも、「まあ、お嬢さんは中国の方ですの?」と小首を可愛らしく傾ける。教師を両親に持つ、親友のカーチャに言わせると、この二人の教師はかなり異色の存在でもある。風変わりな教師であるこの二人は、一体どうやって審査をパスしたのだろうか?
 オリガ・モリソヴナに夢中だった志摩は、親友カーチャ、光速の伝達速度を誇るスヴェータとともに、オリガ・モリソヴナの謎解きに夢中になる。オリガ・モリソヴナとエレオノーラ・ミハイロヴナを「ママ」と呼ぶ、転校生の美少女ジーナ、凍るような美しい緑の瞳を持つ、志摩の初恋の少年、レオニードを含め、謎はより深まってゆく。謎解きといっても、そこは子供のすることでもあり、いくつかの断片を嗅ぎ取ったものの、やはり謎は謎のまま、志摩は日本に帰国することになる。
 そしてこれは、大人になった志摩が語る物語。オリガ・モリソヴナによってダンスの魅力にとりつかれた志摩は、ダンサーを志したが、今ではその夢を諦め、少女時代に親しんだロシア語を生かして翻訳者をしている。少女時代、個性を重んじ、興味深い授業が展開されたソビエト学校時代から一転、画一的な日本の教育現場に放り込まれた志摩を助けたのは、生き生きしたオリガ・モリソヴナの白昼夢だった。ソ連邦が崩壊し、生活にも心にも余裕が出来た志摩の心に再びのぼったのは、少女時代に夢中になった、オリガ・モリソヴナの謎。彼女は再びオリガ・モリソヴナの謎に迫る。
 オリガ・モリソヴナとは、一体何者だったのか? ここまで長々と書いてきたけれど、実はその本質にはほとんど触れていない。気になったあなたは、是非この物語を読んでみるべきだ。非常に面白く、引き込まれる物語なので、きっと損はないはずだ。「面白い」と書いたけれども、実はこの物語には、「オリガ・モリソヴナ」の苦難の多い人生が隠されている。しかし、この苦難、困難を乗り越えた、「オリガ・モリソヴナ」の強さ、凛とした生き様が実に魅力的であり、それを踏まえて読むと、オリガ・モリソヴナの濁声の反語法もまた、更に魅力的に思えるのだ。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2003/02/13 01:32

血肉の通ったソ連の物語

投稿者:ひとん(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

出だしから強烈なオリガ・モリソヴナ先生の悪口の数々。思わず笑わずにはいられない。
米原万理さんは今までエッセイで我々を楽しませてくれていたが今度は小説でも私達を生き生きとした世界へ誘ってくれる。
そもそも私達のソ連、ロシアや社会主義国への印象というのは暗く冷たい感じを抱きがちだが米原さんの筆の力で今まで見えなかった私達と同じ人間の生きる世界が見えてきたように思う。
そうはいってもこの物語は楽しいだけではない。ソ連の暗く辛い時代を活写していく。
それでもなお読後には生きるという事に対する前向きな活力がある。
夢中になって読み、体が震えました。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

ユーザーレビュー一覧

この著者・アーティストの他の商品

前に戻る

  • 対象はありません

次に進む

Copyright (C) 2Dfacto,Inc.