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再発見、からいもの魅力

  • 出版社:南方新社
  • サイズ:19cm/296p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-931376-73-8

再発見、からいもの魅力

南日本新聞社 (編)

  • 全体の評価 41件のユーザーレビュー
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  • 税込価格:1,89054pt
  • 発行年月:2002.10
  • 発送可能日:1~3日

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商品説明- 「再発見、からいもの魅力」

伝播ルート、品種改良の歴史から、優れた栽培特性、食糧難時代の役割まで、さつまいもの可能性が満載。作りやすく、人を多く養い、人々に希望と喜びを与えてきた「からいも」の魅力をたっぷり綴る。【「TRC MARC」の商品解説】

関連キーワード- 「再発見、からいもの魅力」

ユーザーレビュー- 「再発見、からいもの魅力」

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2003/05/08 22:41

琉球芋、薩摩芋、唐芋、トイモ、甘藷と呼び方は様々でも庶民の強い味方。

投稿者:佐々木 昇(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 「もはや戦後ではない」といわれても、庶民の生活には色濃く敗戦の陰がつきまとっていた頃、満足におやつにありつけない子供達はサツマイモで甘味を楽しみ、腹を満たした。近所にはサツマイモから作った飴を売る店があったが、本土防衛の兵隊として鹿児島に駆りだされた際に地元の農家が作る芋飴の製法を覚えて、復員後に始めたそうである。
 農家の子供は腹が減ると納屋に忍び込み、籾殻を掻き分けてムロの中のサツマイモを探り出し、焼き芋にしたり薄く切って油で焼いたりしておやつ代わりにしていた。いつでも勝手に芋を食べられる農家の子供が羨ましかった覚えがある。

 いまではほんの一本の焼き芋も行商人から買うと驚くほどの金額に唖然とするが、あのほっこりとした温もりと滑らかな味わいの誘惑には勝てない。果たして、子供の頃のサツマイモもこれほどであったかは定かでない。今から50年以上前、満足に米を食べることができずにサツマイモのお世話になった日本人は多数であるし、いまでも焼酎ブームとやらで芋を楽しんでいる人も多い。
 しかし、今ではそのサツマイモが渡来した歴史や辿ってきた道を振り返る人はいない。「芋だ芋だとけなすじゃないぞ、まさかの時の薩摩芋」といわれるように米の凶作の時にはサツマイモで飢えをしのいできた日本人が多かったし、戦中のアルコール燃料から敗戦後の食糧としてサツマイモが日本を支えていたといっても過言ではない。

 飢饉に見舞われた東北地方の衰退が激しいなか、西南雄藩にはサツマイモという兵食があったから徳川幕府を倒せたのではないかと思える。地球環境が激変するなか、いつ再び日本も食料危機に陥るかもしれないが、その時には輸入に頼らなくてもよいサツマイモのお世話になりたいと思う。サツマイモを大事に守ろうという気持ちが残っていることを認識できて安心した。

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