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光あるうちに 改版

  • 出版社:新潮社
  • サイズ:16cm/254p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-10-116205-0

光あるうちに 改版 (新潮文庫 道ありき)

三浦 綾子 (著)

  • 全体の評価 32件のユーザーレビュー
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  • 税込価格:50014pt
  • 発行年月:2002.10
  • 発送可能日:24時間

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ユーザーレビュー- 「光あるうちに 改版」

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1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2002/11/07 15:08

まだ足跡のない道。

投稿者:rutsu(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

クリスチャンの作家、故・三浦綾子氏による信仰入門書。キリスト教という枠を超えて、人生で大切にすべきものは何かという問いに指標を与えてくれる一冊です。

三浦氏は、若い頃、敗戦や病によって、生きることに意味を見出せない虚無的な生活をしていたそうです。当時は大のキリスト教ぎらいで、「死んでもクリスチャンにはならない」 と、豪語していたとのこと。そういう経歴をもつ著者ゆえに、キリスト教なんて自分には関係ないと思っている読者にも、同じ目線になって語りかけてくれます。

たとえば、人間の聴覚や視覚のおよぶ範囲がいかに限られたものであるかを、超音波や細菌などの分かりやすい例をあげて語り、人間の知り得ない世界が数多くあること、傲慢になってはいけないことをおしえてくれます(30年以上前に書かれた本ですが、現代のクローンや遺伝子操作の問題とも重なるようです)。
また、分かりにくい印象のあるキリスト教で言う「罪」については、
〈「神のほうを見ない」これが原罪なのだ。神を見ない、神を見たくない生き方、この姿勢を持って以来、人類はあるべき所から外れてしまったというが、自己中心は人間にとって正に根本問題なのだ。〉
と書かれています。他人の迷惑を顧みないふるまいが問題になっている昨今、本当の「正しさ」について考えさせられます。

妬み、エゴイズム、虚無など、描かれている人間の姿はひとつひとつ身につまされますが、本書によって自分の本当の姿をしっかりと見つめた時、目の前に新しい道がひらかれていることに気付くのではないでしょうか。
〈今までの生活が、どんなに疲れきった、あるいは人に言えない恥ずかしい生活であっても、または言いがたいほど苦しく悲しい毎日であったにしても、今、あなたの前に、まだあなたの足跡が一つも印されていない純白の布のような道があるのです。〉(終章より)

希望を失っている人、今の生き方を変えてみたいと思っている人に、手に取っていただきたい本です。

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5人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2007/12/29 20:05

内容だけで判断してみた

投稿者:ISH(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

信仰熱心な作家さんだが、著作物はそれがために『様々な教団が信者の作品を看板扱いする』という闇に巻き込まれている。
キリスト教は日本人にとってあんまり身近なものではないので、その中の一部がどれほど厄介なものか知らずに『聖書or信者の著作物に惹かれたから』と近くの教会にお邪魔したりする。
つきあい等で何種類かの教団と関わってみたが、不思議なことに『私達の子供を返してください』等困ったことを起こしてくれる所ほど『遠藤周作を忌み嫌い三浦綾子を薦める』という傾向があった。
(書棚でふと見つけたこのエッセイも『心に響いたらいらっしゃい』贈答品である。)
こういう者どもへの不満が取りあえず目立つマザー・テレサだの教会から慈善を受けている者だのへの攻撃に変質してしまうことが多いようだ。
考えた末『ネームバリューも周囲の事情も無視し中身だけで判断しよう』と、最初から最後まで目を通してみた。
残念ながら『創作家の個人的活動や日常会話は作品ほど有益ではない』の典型例だな、という感想が残った。

『非科学的なことを信じ込まされている。それを正しいと言い張ることで教条や自分の真剣さまで肯定できるという思考パターンに陥っている』
『他教のことは非難するという前提のもとに軽く教わるのみ。浅はかな上蔑視・攻撃の無礼さは「迷惑です・失礼じゃありませんか」といくら言っても分からない』

困った教団でよくあることなのだが、そういう要素が含まれていた。
それでもあくまで小説は楽しく、時には有益ですらある。
『どれほど良心的で立派なことをしてくださる人でもおかあさんのおなかの中ではないのですから全て受け容れるわけには行かないのですよ』。
これを理解できぬ者どもが引っかける&引っかかるという事態に思えた。

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