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新訳チェブラーシュカ ワニのゲーナとおともだち

  • 出版社:平凡社
  • サイズ:22cm/146p
  • 利用対象:小学生
  • ISBN:4-582-83130-3

新訳チェブラーシュカ ワニのゲーナとおともだち

エドゥアルド・ウスペンスキー (作), こじま ひろこ (訳)

  • 全体の評価 4.57件のユーザーレビュー
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  • 税込価格:1,57545pt
  • 発行年月:2002.12
  • 発送可能日:1~3日

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商品説明- 「新訳チェブラーシュカ ワニのゲーナとおともだち」

南の国からオレンジの箱に入ってやってきたチェブラーシュカ。アニメでおなじみのチェブラーシュカの原作に、かわいいイラストがたっぷり入ったオリジナル挿絵本がついに登場。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介- 「新訳チェブラーシュカ ワニのゲーナとおともだち」

エドゥアルド・ウスペンスキー

略歴
〈ウスペンスキー〉1937年モスクワ生まれ。現代ロシアで最も有名な児童文学者。「チェブラーシュカ」や「フュードルおじさん」のシリーズで知られる。

ユーザーレビュー- 「新訳チェブラーシュカ ワニのゲーナとおともだち」

全体の評価
4.5
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★★★★★(3件)
★★★★☆(2件)
★★★☆☆(2件)
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2003/01/15 02:13

チェブラーシュカとなかまたちが教えてくれる大切なこと

投稿者:ゆうたのーと(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 チェブラーシュカは毛が茶色で、ぱっちりとひらいた大きな目をしていて、ふさふさとした短い尻尾をもっている不思議な動物です。

 いつもひとりでいるワニのゲーナが「ぜひあそびに来て下さい」と町じゅうにお知らせを貼ります。やって来たのは女の子のガーリャ、そしてチェブラーシュカ。
 
 チェブラーシュカは自分がいったいなになのかわかりません。でもゲーナは言うのです。「すべて、きみしだいだよ。きみがとてもよいともだちなら、ぼくたちはよろこんで、きみとなかよくするよ。」

 こうしてともだちになった3人(?)が、ひとりでさびしがっているなかまにともだちを紹介しようと、「なかよしの家」を作ります。
 やって来る動物やちょっと奇妙な大人たちと関わり合いながら、「どうすればいいんだろう?」「こうしたらいいんじゃない?」とアイディアや意見を出し、決め、行動していくのです。

 自分を認識すること、役割を持つこと、他者に働きかけること、そして他者を受け入れること。
それが人として生きがいにも通じる、とても大切なことなのだとこの物語は教えてくれます。

 ユーモアあふれる表現、『よまなくたっていい、はじめの文』と書かれた作者の小さい頃のエピソードによる導入、終わりの部分に再度作者が登場し、チェブラーシュカのリクエストでもうひとつおまけの物語を挿入する、といった工夫。さらにこの本の解説代わりになっている、訳者によるチェブラーシュカへの手紙。これらは物語をうまく引き締め、際立たせています。

 子どもだけでなく、大人にもおすすめしたい本です。
仕事や人間関係で行き詰って、何か役に立つ本をお探しの方、案外このような児童書が突破口になるかもしれません。
ハウツーではなく、生きていくうえで根底になるものが描き出され、子どもの頃に体験して知っていたはずのことを思い出させてくれるからです。

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2003/01/15 01:27

大人もまた子供である

投稿者:グリーンドルフィン(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

ロシアやチェコのアニメーション映画が最近よく上映されるようになってきた。歓迎すべきことだろう。日本のアニメ・ファンが、ディズニーや宮崎駿の精緻な作品だけでなく、東欧のアニメ映画の手作りのお菓子のような素朴な味わいにも高い評価を与えたことは、すばらしいことだ。ロシアをはじめとする東欧のアニメーションには、人と人との温かな交わりを、じっくり手間をかけて繊細に描いたものが多い。とりわけこの童話を原作としたアニメ『チェブラーシュカ』を知らぬ者は、ロシアには誰もいないのだという。

熱帯の森からオレンジの箱に間違って詰め込まれてロシアにやってきた分類不能の動物チェブラーシュカ(ころんでばかり、の意)。見知らぬ国で右も左もわからないこの小さな動物と知り合ったワニのゲーナ(昼間は動物園で見物される“ワニ”として働いている気のいい奴)は、一緒に生活し、世間を学ばせようとする。ところが、彼もそうそうしっかりした常識的な大人ではない。正義感は強いが、おっちょこちょいで毎日てんやわんやが起こる。チェブラーシュカはつぶらな瞳をぱちくりさせながら、周囲が繰り広げるドタバタに巻き込まれていく。

子供は子供であるが、大人もまた子供が単に育ったものに過ぎず、権威を振りかざせるような存在ではない、とこの作品は読者に気づかせてくれる。大人は当然子供たちを導かなければならないが、人間は等しく未熟な故に、みっともない事態にも陥る。だが、数々の失敗を収拾するのは不完全な人間同士の愛情の輪であり、それには大人も子供もない−この愛すべき平等性が、『チェブラーシュカ』の一番の魅力のポイントなのだと思う。

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2003/01/05 19:37

いつだって、いっしょうけんめい。

投稿者:yaeba(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

上目づかいのクリクリとした目。
まん丸で大きな丸い耳。
目の上にポツンとある、マロまゆげ。

ある熱帯の森に住んでいた、その動物は名前がありませんでした。ある日、彼は輸出用のオレンジの箱に入ったまま眠り込んでしまい、目覚めると知らない国に着いていました。ずっと箱の中にいたため、手足がしびれてバタバタと転んでばかり。そして彼は「チェブラーシュカ(ロシア語で「ころんでばかりいる」という意味)」と名づけられたのです。

自分の知らない街でも、自分の知り合いがまったくいない状況でも、自分が何者かわからなくても、チェブラーシュカは一生懸命に生きていきます。
色んな難題に、小さなチェブラーシュカは体いっぱい精いっぱい立ち向かう。
この「いっぱいいっぱい」な感じが愛らしくてキュンとしちゃいます。

チェブの他にも、動物園で「ワニ」として働くワニのゲーナ、いじわるばあさん・シャパクリャークなど、愛らしいキャラクターがいっぱい。一方で、手を抜いて半分だけ仕事をする役人や、現実をおもしろい話に変えて書く記者など、嫌な大人も出てきます。愛らしい、一方で、リアルなメッセージも含んでいます。

『チェブラーシュカ』は児童文学のジャンルに含まれますが、そのストーリーは単なる児童文学にはとどまりません。だからこそロシアを飛び出して、日本の大人にも幅広く受け入れられているのでしょう。キャラクターの愛らしさと話のリアルさが絶妙に絡み合って、チェブラーシュカ独自の「暗×可愛い」雰囲気を作り出しています。

哀愁を帯びたチェブラーシュカの目を、一度見たら、もう放ってはおけません!

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2003/01/14 14:05

“ともだち”ってなんだろな

投稿者:じい(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

「チェブラーシュカ」は、南の島からやってきた大きな瞳を持つふかふかの動物です。でも、何の動物なのかは誰もわかりません。ウサギ、クマ、イヌ、ヒョウ、どれでもありません。

オレンジを食べて満腹になり、お昼寝をしている間に遠くの国まで運ばれてきました。

新しい街に着くと、動物園で「ワニ」として働くワニのゲーナと、子ども劇場で働く女の子ガーリャと出会います。“ともだち”募集中のゲーナの家に集まった3人(?)は自己紹介をし合うのですが、そのときのチェブラーシュカの一言には新鮮な気持ちになりました。

「あのね、ぼくが、だれだかわからなかったら、ぼくとなかよくしてくれないの?」

大人になるとどうしても、○○で△△をしている××さんという肩書きがついてまわります。肩書きを立派なものにするために一生懸命になることもあるでしょう。がんばればがんばるほど、他人の肩書きも気になるものです。

このお話を読んでみると、そんな日常にストップをかけられました。「世間一般に見てどの位すごい人」なのかでなく、「私にとってどの位素敵な人」が大切な“ともだち”なのかということを思い出させてくれたのです。

またチェブラーシュカは、知らない街に来ても決して怖じ気づいてはいません。“ともだち”を欲しがっている街の人のために何ができるか、自分なりに考えてどんどん行動していきます。その姿勢と愛くるしい姿には、思わず頬がゆるみます。

ロシア・アニメの古典が児童書として新たに登場したわけですが、イラストも満載なのでチェブラーシュカファンの方や、フレッシュな気持ちになりたい大人にもおすすめできる本です。

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2003/01/12 21:23

友達をつくるバイブル。個性あふれる登場人物からは学ぶことがいっぱい

投稿者:やすぞう(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 毎朝動物園に出勤し、ワニとして熱心に働いたら夕方家に帰る?
何でも半分だけ許可するお役所の人間?
ヘンテコな表現に思わずクスっと笑ってしまう場面が多かったけれど
この本では人間と動物が自然に共存していて、同じ目標に向かって
協力しあう姿が描かれているのです。
 冒頭の「森からでて、人間とであって、人間が、チェブラーシュカと呼ぶように
なったのです」という一文にまずカウンターパンチを受けました。
動物に名前がけられるのはまさに人間の都合なのですから。
でもチェブラーシュカという名前には、とっても愛らしいロシア語の意味が
こめられているので、すぐにこの物語に引き込まれてしまいました。
 そして森を出て街に住むようになったチェブラーシュカが友達を見つけようと
する過程にも、数々のスパイスが効いていました。
友達づきあいのマナー、友達を選ぶ基準、人間のエゴ、大人の都合などが
子供にわかりやすくストーリーにうまく組み込まれていて、私自身もハッと
させられました。「親しき仲にも礼儀あり」というのは、口で説明するだけでは
なかなか伝えにくいですから。一気に最後まで読むよりも、1章ごとに内容を
かみしめながら読んでいきたい本です。
 架空の動物であるチェブラーシュカをとっても愛らしく描いたイラストも
この本に魅了された要因のひとつ。絵本や童話には国境など関係なく、
子供へのメッセージがあふれていることを知りました。

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2003/01/16 11:36

映画の雰囲気そのままに

投稿者:kkcgk(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

どんな種類の動物なのか誰もわからない「チェブラーシカ」と、動物園でワニとして働いている、ワニのゲーナ。そしてたくさんの動物たちと人間の子どもたちが登場するお話。

ひとりぼっちでさびしがっている者どうしが友達になれば、さびしがる者はいなくなる。最後はみんな仲良くなってめでたしめでたし。のはずなんだけれど、なぜか物哀しさが心に残ります。そんなところに、子ども向けのお話であるにもかかわらず、大人もチェブラーシカが気になってしょうがなくなってしまう秘密があるのかも。

仕事は半分しかやらないと決めている役人にお願いごとをする時に、ゲーナの機転が光ったり、曲がった釘しか分けてくれようとしない倉庫番のおじさんは、チェブラーシカのひとことで急に気前が良くなったり。楽しいエピソードがたくさんちりばめてあって、「次は何が起こるの?」とわくわくしてしまいます。

1976年の『チェブラーシュカとなかまたち』(いじゅういん としたか訳・新読書社)に対して「新訳」となる本作。2001年の映画公開の成功を受けて出版されたもののようで、挿絵も、チェブラーシカの口調も映画の雰囲気を上手に再現しています。

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2003/01/15 22:21

ロシアの「ひょっこりひょうたん島」?かな…?

投稿者:じゃりン子@チエ(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 ジャンルは児童文学なんですが、映画関連ありていに言えばキャラクター商品として流通されていると思います。元々ロシアの子供向けアニメーションなんですよ。一昨年、渋谷のミニシアターで公開されてシールブックまで作られる人気者になっちゃいました。公開当時「ロシア映画にこんなに人が…」とか思ったのを覚えてます。
 あらすじは、サルだかネコだかわからない奇妙な風体の動物が、オレンジの箱に入ってしまいロシアに着いてしまう。そんで、そこで友達を作るためにいろいろがんばるが…、というものです。映画のノベライズってつまんないんだよなあ…、と思いながら読んだら想像以上に面白くてびっくりでした。この本世界が広いんですね。出てくる人物がいろんな世界を背負って登場人物に関わってきます。うそつき新聞記者とか、チェブをショーウィンドウにおいて宣伝に使う店員さんとか。
 そんな本作にいかにもロシア的な人物が一人登場します。名前はシャパクリュク、ニックネーム(?)はいたずらいじわるばあさん。「いいことしたって有名にはなれない」という彼女は飼っているネズミとせっせといたずらします。うーん、活き活き老人。登場人物の誰よりパワフルな彼女はまさにバーブシュカです。人間いつまでもかくありたいものですね。
 でも、話はともかく絵が弱い…。新読書社からすでに出ているのは、映画とキャラクターの造形が違うんですよ。現地の書籍から取ったんでしょうけど。こっちは、映画の観客をターゲットにするために、アニメーターの女性に頼んで映画に合わせた絵を書き下ろしたみたいです。どこか遠慮が感じられて、迫力不足。原画者、レオニード・シュワルツマンはもうお年だから頼めなかったんでしょうか。残念です。

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