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ファイナル・カウントダウン ヤスケンの編集長日記

  • 出版社:清流出版
  • サイズ:20cm/250p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-86029-030-5

ファイナル・カウントダウン ヤスケンの編集長日記

安原 顕 (著)

  • 全体の評価 52件のユーザーレビュー
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  • 税込価格:1,68048pt
  • 発行年月:2003.1
  • 発送可能日:7~21日

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商品説明- 「ファイナル・カウントダウン ヤスケンの編集長日記」

オンライン書店bk1の「文芸サイト編集長日記」2002年8月から11月までをまとめて刊行。日記の他に、日々贈られる新聞雑誌、単行本、「これから読む本の一覧」、買ったり贈呈されたCDなども列記する。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介- 「ファイナル・カウントダウン ヤスケンの編集長日記」

安原 顕

略歴
〈安原顕〉1939年東京生まれ。編集者を経て、97年からフリーに。ラジオ番組のホストとしても活躍。著書に「本を読むバカ読まぬバカ」「へそまがり読書王」など。

関連キーワード- 「ファイナル・カウントダウン ヤスケンの編集長日記」

ユーザーレビュー- 「ファイナル・カウントダウン ヤスケンの編集長日記」

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2003/03/24 08:48

本と音楽を愛し、言葉の力を信じた知性の人の最後の贈り物

投稿者:マレーネ(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

石油利権にまみれた狂人集団、ブッシュ政権によるイラク攻撃がとうとう始まった。ふと、天国にいるヤスケンを想う。いつまでたっても戦争ばかりしているこんな人類、滅びてしまえ!と常々言っていた彼、「うるさくて眠れねーよ! このドアホ!」と、今ごろ悪態をついていることでしょう。

本書は、末期の肺がんを抱えた著者が、bk1の「文芸サイト編集長日記」に書き続けた文章から、死期の近い2002年8〜11月の4か月分をまとめたもの。残り少ない人生を入退院で無駄に過ごしてたまるかと自宅で腹を据えたヤスケンは、一段とヒートアップして読みまくり、聴きまくり、書き散らす。こちらは、夢中になって読みながら、時折出てくる「今日は体調すこぶる悪し」「肩の激痛」などの言葉に、この人病人だったんだと思い出す始末。読む者すべてを圧倒するこのパワー。そして、贈られた本や寄せられたお見舞いに「超有難い!」「超嬉しい!」を連発する姿は、飾りけのない人柄をしのばせ何とも愛らしい。

本にしても音楽にしても、世の中には、趣味として楽しみまた評論をする人は少なくない。しかし思うに、この人の稀なところは、一つには、趣味の世界にこもらずに政治・社会問題の論評も進んでするその社会性、そして、良い作品を捜し求めて書評でその良さを分かち合うとともに作者を激励することに労力を厭わなかった、その人並み外れたエネルギーである。人類なんて早く滅びてしまえと言っていた彼だが、人間というもの、人間社会というものに何かしら希望を持っていなければ、どうして本など読むだろうか? どうして時間を割いて書評を書き、また、人の文章の添削などするだろうか? ヤスケンの本には、本人の悪態とはうらはらに、書物への愛と、人間の知性の力への希望があふれている。

ところでこの日記には、ジョナサンで食事や打ち合わせをする、というくだりが時々出てくる。天才はグルメではなかった…だがいいのだ! この人にとって食物は本と音楽、それこそが欠かせない栄養源だったのだから。

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2003/01/21 14:57

孤剣の刃零れ

投稿者:矢野まひる(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 ごぞんじ、bk1の文芸サイト編集長日記より、2002年8月から11月分までが収録されたもの。

 あらためて、縦書きにレイアウトされ一冊の本にまとめられたヤスケン日記を眺めてみたら、いやー、やっぱりすごいです。「激痛」「握力ゼロ」「痛み止めの注射」「両手の腫れ」「左手だけでワープロを打つ」「体調、すこぶる悪い」という痛ましい言葉が頻出する中、とだえることのないゲラと見舞い客と電話につきあい、「海辺のカフカ」と「宅配便のドライバー」と「鈴木宗男」に同じテンションで怒り、見城徹氏にも久世光彦氏にもカルチャーセンターの生徒さんにも同じように「涙チョチョ切れる」。この懐の深さ(そうなのか?)は他に類を見ない。これが末期癌の病人の日記ですかい!?

 あーびっくりした。なんか元気がでちゃいました。そう思わせられちゃうところがすごいのです。正直言って実際に手にとって見る前は、大ファンである私でも「いったいこれは誰が買うのかしら? 自費出版するならつきあう」などとの憎まれ口が思い浮かんだものだが、でもこれ、出版される意味のある本だと思いました。全国の落ち込んでいる皆さんはこれを読んで元気をだしましょう。

 タイトルは、久世光彦氏の帯の文の一節です。表紙の、秘密基地にちょこりんとおさまっている安原氏が可愛い。ご冥福をお祈りします、と言いたいところだが、あの世でもにこにこしつつ、でもやっぱり怒っているような気がします。

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