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驚異の発明家の形見函(海外文学セレクション)
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驚異の発明家の形見函 (海外文学セレクション)

著者 アレン・カーズワイル (著),大島 豊 (訳)

骨董品「形見函」の硝子の蓋を開けると十の仕切り。各々に収められた想い出の小物が語る、フランス革命前夜、自動人形製作に心血を注いだ稀代の発明家クロードの数奇な生涯。【「TR...

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驚異の発明家の形見函 (海外文学セレクション)

4,104(税込)

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商品説明

骨董品「形見函」の硝子の蓋を開けると十の仕切り。各々に収められた想い出の小物が語る、フランス革命前夜、自動人形製作に心血を注いだ稀代の発明家クロードの数奇な生涯。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

アレン・カーズワイル

略歴
〈カーズワイル〉アメリカの作家。1992年「驚異の発明家の形見函」でデビュー。

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みんなのレビュー9件

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評価内訳

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十題噺

2005/04/13 10:33

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たむ - この投稿者のレビュー一覧を見る

期待したほどのケレンのある物語でもなければ、教養小説といえるほどには成長物語でもない。丁寧に丁寧に十八世紀という時代を描いているので、任意のページを開けばどこにでも十八世紀そのものを見つけることができるけれど、コクだけではなくスパイスもほしかったというのが一読した正直な感想。
先入観が強すぎたのかもしれません。
なぜ十八世紀なのか。形見函という興味深い素材のあった時代だからでしょう。
ではなぜ形見函なのか。一人の発明家の人生を描くだけならば——袖に引用された書評が本書を『薔薇の名前』と比較していますが——それこそ『薔薇の名前』のように、手記が発見されたという形を取ってもよいのです。
形見函を通して発明家の人生を描き出すということは何を意味するのでしょうか。十個の仕切りの中にある九つの骨董。形見函の持ち主以外には何の意味も持たぬような骨董ですが、それにまつわるエピソードを求めて、語り手は過去を遡ります。
けれど蒐集した話が正しいものなのかどうかはわからない。伝聞や記録自体が誤って伝えられているかもしれないし、集まった不完全な手がかりやエピソードを語り手が誤って組み立ててしまったかもしれない。
この作品を読む前には、これは十個の手がかりをもとに一人の人生を再構築するような話だと思っていました。言ってみればクイズみたいなものですね。「読む」「書く」「黄色」「犬」……答えは「bk1」、といったような。ところがクイズの答えにそれほど意外性がなかった、と。
でも実はそうではなく、本書はむしろ落語の三題噺に近いのではないでしょうか。再構築するのではなく、新たに構築する。九つの骨董と一つの空仕切りというてんでばらばらな十個のお題をもとに、アレン亭カーズワイルが作り上げた物語とは——。
そう考えて読んでみると、展開はなかなかスリリングです。例えば第一章の広口壜——壜が人生の転機となった理由はすぐにわかりますが、話の流れから言ってそのままでは壜が形見函に収められるのは不可能です。はて、これは実際の壜そのものではなく、代わりの壜に過ぎないのか——? そんな疑問もとうに忘れ果てたころに、答えが悪戯っ子のように向こうから顔を覗かせます。護符の話はさわりでお終いなのかな、と思いきや、むむ、そう来たか、という三題噺「鰍沢」の展開を連想するのはあまりにも偏りに満ちた見方でしょうか。
あるいは——邦題どおりにすべてが発明に関する“形見”なのかと思いきや、意外なエピソードの思い出だったりするところに、作者の「してやったり」な顔が目に浮かびます。
三題噺ならぬ十題噺だと思うだけで、それまでは丁寧で丹念だけれど何かが足りない印象だった物語が、飄々とした語り口の夜語りに聞こえるから不思議です。
ケレン味もなく奇想天外でもないけれど、名人による手練れの技をお楽しみ下さい。

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編集コメント

2003/01/14 14:47

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:東京創元社編集部 - この投稿者のレビュー一覧を見る

骨董の“函”が語る自動人形発明家=フランス版平賀源内の数奇な運命!

 1983年、パリの骨董品オークションで手に入れた、がらくたの詰まった函。それは産業革命以前のフランスで、自動人形の開発に心血をそそいだ天才発明家の「形見函」だった。10の仕切りのなかには、それぞれ、広口壜、鸚鵡貝、編笠茸、木偶人形、金言、胸赤鶸、時計、鈴、釦、そして最後のひとつは空のまま。フランス革命前夜、の
ちに発明家となる少年クロード・パージュの指が、ジュネーヴの外科医によって“故意”に切り落とされる事件が起こる。ここに端を発する彼の波瀾万丈の生涯について、函におさめられた10の想い出の品は、黙したまま雄弁と語りはじめるのだ——。18世紀という好奇心にみちた時代を鮮やかに再現し、世界の批評家たちを唸らせた驚異の
デビュー作!
 とまれ、「形見函」とはいったいどんなものでしょう? 美しく、妖しげなカバーとオブジェにぜひご注目ください。さらに驚きの仕掛けのある本書の続編も、翻訳準備中!

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2004/11/28 11:49

投稿元:ブクログ

「私」が骨董オークションで手に入れた函は、形見函と言われるものだった。
他人にはただのがらくたにしか見えないが、
それを作った本人にとっては、人生の転機や想い出となった品々なのだ。
この函を作ったのはクロード・パージュ。
フランス革命前夜に自動人形を作った男の物語。

なかなかよかった。
装丁もかなり気を使っている感じだし。古い本の手触りと臭いが感じられる作品。

もっとビックリドッキリメカが出てくるのかと思っていたら、
基本的には発明家のクロードの人生がずっと描かれている。
この作品が評価されているのは、別に奇天烈なものを書いてではなく、
18世紀のフランスが生き生きと描かれている点だろう。

個人的に、フィクションの完成度は、食事のシーンのでき如何だと思っている。
その点、この作品は、クロードの師匠の館での食事や、パリの安くて上手い定食屋、意地悪な本屋のいかにも不味そうな健康食。
その全てがリアルに描かれているのが嬉しい。あぶり肉が焼けているシーンと来たら!これだけで合格(笑)

そして、クロード以上にその師匠が非常に魅力的。
ラスト近くで、その師匠は人に教える技術は最高だ、と言われるけど、説得力がある。

2007/04/02 22:34

投稿元:ブクログ

圧倒的!
なーんておもしろいんだろう。
時間も空間も超えて、そして博覧強記なこの一冊。とんでもない作家が登場したもんだ。
それにしても、うれしいことに、この翻訳家は『マジック・バス』の大島豊氏なのであります。ほんっとに難物に挑戦なさってる。この作家、どうなっていくのか楽しみです。

2005/11/03 13:44

投稿元:ブクログ

形見函におさめられた、一見意味がないように思える品々は、物語が進むにつれて精彩を帯びる。姉妹編はあまりお勧めしないが、これは星5つで。

2011/04/04 01:24

投稿元:ブクログ

個人的には、主人公がものづくりに打ち込んでいるシーンと、文房具や発明品などの羅列される描写が読んでてとても楽しかった。
原文には翻訳しきれない言葉遊びが数多く散りばめられている様子。
こういうとき、原文を隅々まで味わえるような語学力と知識がほしいものだなあと思う。

2015/03/28 00:28

投稿元:ブクログ

欧風煮込みにタンニン濃いめの赤ワインを合わせたよう。じっくり味わう楽しみのある物語。
ついつい「香水」のグルヌイユを思い出し、導いてくれる人、そばにいてくれる人、支えてくれる人がいることの幸いを考えてしまった。

2014/09/18 13:01

投稿元:ブクログ

師弟のすれ違い、歴史に翻弄される運命、天与の才能もつ職人の生き様など、漫画の『からくりサーカス』好きなら、楽しんで読める一冊。ただし、現実世界に存在しない小道具は出てこない。

18世紀のフランスを中心とした啓蒙主義、百科事典の隆盛などを知っていると、ニヤニヤしながら読める。
逆に言えば、世界史に出てくる人名や発見、単語に興味が無い読者にとっては、この小説が描写している時代背景の細かさ、密度が理解できないであろうことは、容易に想像できる。
読者を選ぶ本ではあるが、好きになる人は惚れるタイプの、『あり得たかも知れない物語』。

2015/07/28 23:24

投稿元:ブクログ

形見函からある発明家の一生を追って行く物語。
この人の文体が長めなのか。私にはところどころ、くどいように感じた。
続編があるらしいので探してみたい。

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