紙の本
買ってもよい
2003/05/28 01:46
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投稿者:評判の本の評判 - この投稿者のレビュー一覧を見る
◆元マッキンゼーの二人が、ビジネスにおけるプレゼンテーション資料の作り方と発表の仕方を解説した本。
◆他人の前で何かを発表する機会がある人すべてにお薦め。
◆プレゼンテーションにおける論理の組立て方と、資料の作り方、発表の仕方がバランスよく紹介されている。
◆起業家など、ビジネスプランを発表する人などにも参考になるし、経営コンサルタントや企業の経営企画室の方などにも参考になるだろう。
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プレゼンテーションのための論理展開を如何に構築し、資料にまとめ、プレゼン本番でどのように振舞うのか総合的に解説した本。プレゼンという切り口でまとめたロジカル・シンキング系の本という言い方もできると思う。
基本的にはバーバラ・ミントの考える技術・書く技術で示された論理のピラミッド構造、すなわち、最終的な結論(=キーメッセージ)を頂点に、その結論を証明するためのいくつかのサブ・メッセージがあり、それぞれのサブ・メッセージを証明するためにさらにいくつかの小さなメッセージに分割され、最小のメッセージはそれぞれ事実によって証明されている、という構造を採用している。
その上で、「あなたは(御社は)○○すべきだ」という提言をするためには、そうしなかった場合いかなる不具合が生じるのかという"必然性"と、○○すればこういういいことがあるという"効用"、あなたは○○することができるという"実現可能性"の3つで論理構成するべき、というように具体化して紹介してある。
また、プレゼンの実施にあたっての取り組みについても、例えばプレゼン相手が手元資料をどのように使ったかによってプレゼンの進行に緩急をつけるやり方など参考になる点が多い。結局プレゼンは練習しただけうまくなるというのは僕もそのとおりだと思うし、この本の指摘するところでもあるのだけれど。
ロジカル・シンキング同様、ビジネス・パーソンは読んでおいて損はないと思う。
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プレゼンテーションとは誰に向かってするものなのか、どうすれば伝わるのか、この本で初めてプレゼンテーションに対する捉え方が変わりました。
これを読んでから、技術はまだまだですが、形式ではなく、プレゼンをする際に大切にしなければならないことを意識しながらできるようになりました。
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何らかの相手の疑問や質問に答えるのがプレゼンテーション
相手の「役に立つ」話を「面白く」話すこと
コンテンンツ作成の流れ
1. キーメッセージを決める
2. キーメッセージを支える論理を構築する
3. 各サブメッセージを証明する根拠を揃える
4. 話す順番や強調すべきポイントを考えてストーリーを設計する
5. 揃えた証拠をビジュアル化し、ストーリーに合わせて並べる
キーメッセージの種類
・事実メッセージ 「当社の売上げは昨年比5%減少した」
論証方法:演繹法や帰納法を使って論理を構築することができる。
・評価メッセージ 「当社の製品は優れています」
論証方法:論証が難しいので、まず言葉の「定義」をし、定義に合わせて証拠を揃える。相手の重視しているポイントをつかんで、根拠を示してメッセージを主張しないと意味がない。判断基準を持たない人には、こちらからそれとなく「判断基準」を与えてあげる。
・政策メッセージ 「当社はA市場に参入すべきだ」
論証方法
1. 必然性(inevitability) そうしないとまずいことが起こることを示す
2. 効用(benefit) そうしたらどれだけいいことがあるかということを示す
3. 実現可能性(feasibility) こうすれば実現できるということを示す
・希望メッセージ 「私の給料を上げてほしい」
論証不可能
論理的であるための3条件
1. 結論となるキーメッセージがあり、それが複数の根拠によって支えられピラミッド構造となる
2. 結論を支える根拠にはモレやダブリがないこと MECE(Mutually Exclusive, collectively Exhaustive)
フレームワークを用いる 3C(company, competitor, customer)、4P(product, price, place, promotion)
3. ピラミッドの最下層部が「事実」であること
論理構築の方法
帰納法
・仮説の提示
・因果関係による推測 変数に分解する 「この商品は利益が出る」→利益=市場規模×当社のシェア×収益性
・類推/アナロジーによる推測 異なった2つの事物の比較をし、互いに似通った点を挙げることで結論を裏付けようとする論証
・権威に基づく論証 その分野における権威のある人物、機関、書物などを引用する論証
演繹法
演繹の本来の意味は「含意」、その言葉から何が引き出せるを示す。言葉の持つ意味を基本に推論していくのが演繹。
演繹法による論理構築
・集合論理 「すべてのほ乳類には心臓がある」「すべての馬はほ乳類である」→「すべての馬には心臓がある」
・条件論理 「もし就業規則を破れば、解雇される」「彼は就業規則を破った」→「彼は解雇される」
・背理法 証明したいことの否定を仮定した結果、矛盾が導かれるなら、仮定の否定、すなわちもともと証明したかったことの成立が証明される
・論理力があっても説得力がないとダメ
説得力=論理力×判断基準
相手の判断基準(=価値観)を加えて命題を作りかえる、その人にとって重要と思える言葉に置き換えるという手順が欠かせない→インサイト
・メッセージの中にある主語を���あなた」に
私はあなたにうちの商品を買ってほしいのです」→「あなたはうちの商品を購入すべきだ」
自分がこうしたい、ああしたいではなく、相手がこうすべきだ
・コンプリートメッセージになっているかどうか?
WHAT 「命題」
WHY 「必然性」「効用」
HOW 「実現可能性」
・ストーリーの設計
一度全体の論理を組み立てた後で、1点にスポットを集中し、その他の要素を思い切って捨てるということも力強くメッセージを相手に伝えるためには必要なテクニック。
・ワンチャート・ワンメッセージ
ある主張を理解してもらい説得することと関係のないことは思い切って捨てる。
・2枚の勝負チャートを作る
問題の本質をえぐり出し、問題解決のための極めてクリエイティブなアイデアを出す。
型
A)
1.ズバリと結論を書く
2.結論の理由を書いてまとめる
B)
1.体験を書く
2.第1部から導かれた結論を書く
1.問題提起
2.意見提示 確かに、でもしかし
3.展開 もっとも説得力のあるアイデア
4.結論
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プレゼンテーションの論理構成指南から、
論理展開の具体例、
チャートの具体例まで網羅し、
さらに文章まで読みやすい素晴らしい本です。
この1冊が今まで読んだプレゼン本No.1です。
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読んでみたら、とても自分にマッチする本でした。
プレゼンテーションという題名の枠をにとどまらず、幅広く記載されており、書かれている内容も分かりやすく、腹落ちできる内容が多いです。
内容の概略。
良いプレゼンテーションとはコンテンツとデリバリーの二つの要素で評価ができる。
コンテンツでの重要な点は、ストーリーラインとビジュアルの大きく二つ。1.ストーリーラインではキーメッセージが明確で、主張の根拠がそろっており、頭に入りやすい。
2.ビジュアルでは、メッセージが目に飛び込んでくる、オーディエンスの理解が深まる、ポイントが印象に残る。
デリバリーで重要な点は、相手の関心、理解に併せて説明がされている。プレゼンテーションのコンテンツをベースに話題が盛り上がる、その後の展開への動機付けとなる。
コンテンツ部分では、メッセージを支える論理を構築する方法を、論理の基本から始まり、演鐸法、帰納法、推論による論理構築方法を、作成する文書の種類毎に説明されていて分かりやすい。帰納法の弱点も記載されており、自分にとっては非常に有用な内容でした。
論理の構築後は、どこに焦点をあてるのか、論理をどういった順番で話していくのかというストーリーの設計を行う重要性が記載されています。最後に、これらを更に分かりやすくするために、ビジュアル化を行い、めでたくコンテンツが完成しますという内容。
ドキュメントを作成する際や、プレゼンテーションを実施する前には復習したい内容ばかりです。
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プレゼンをロジカルに組み立てていく方法について解説。わかりやすく実践的なつくりになっているので、時々読み返そう。
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プレゼンのビジュアルを主に解説している本。
ロジック以外はテンプレートである程度きれいにできるので、論旨の構成に注力して書けばもっといい本になる。
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プレゼンについて全く知らない状態(やったことない、関係する本を読んだこともない)でもわかりやすく書かれていた。
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こうすべきの基本ロジック
必然性、効用、実現可能性
ファクト確認の議論は無駄
必要な情報の確認のみでオッケー
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前半はロジックを組み立てるのに役立ちそう。後半のビジュアルのところは陥りがちなミスがたくさん載っていて良かった。
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「日本のプレゼンは他国と違うのでアドバイスが欲しい」との指令を受けてたもので、取り敢えず購読。なぜ、そう思ったのか?どの辺が違うのか?説明を受けてないし。。。俺的には「驚異のプレゼン」の方が勉強になったし。う〜ん。あっ!でも論理的にストーリーを作り上げる方法など、勉強になりました。
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・論理力は関係をとらえる力
・論点がぶれないよう提示する情報を絞る
ロジカルシンキングや論理構成。演繹法機能法などについてロジカルに解説があってよかった。
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プレゼンの仕方は会社では筋道立てて教わることはないので、たいてい我流になる。普段の技術プレゼンと企画書の幹部向けプレゼンは趣が違って困っていたので、購読した。ためになった。
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※2004.11.21amazon注文、11.23到着
2004.12.25読書開始
2006.3.18売却済み