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生きる者の記録佐藤健

  • 出版社:毎日新聞社
  • サイズ:19cm/173p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-620-31625-3

生きる者の記録佐藤健

佐藤健と取材班 (著), 佐藤健と取材班 (著)

  • 全体の評価 51件のユーザーレビュー
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  • 税込価格:1,00028pt
  • 発行年月:2003.3
  • 発送可能日:7~21日

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商品説明- 「生きる者の記録佐藤健」

末期がんにむしばまれながらも、自らの「生」を最後まで冷徹に見据えた新聞記者。自身の最期の1カ月を、湯治場や病床の風景とともに記録する。『毎日新聞』で大反響を呼んだ魂のルポルタージュ。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介- 「生きる者の記録佐藤健」

佐藤健と取材班

略歴
〈佐藤健と取材班〉1942〜2002年。群馬県生まれ。法政大学社会学部卒業。毎日新聞社社会部記者として活躍。著書に「ルポ仏教」「イチロー物語」など。

関連キーワード- 「生きる者の記録佐藤健」

ユーザーレビュー- 「生きる者の記録佐藤健」

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2003/04/21 23:24

それでも健さんは生きている。

投稿者:佐々木 昇(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 書店で本書を手にして初めて、佐藤 健さんが亡くなられたのを知った。
 「イチロー物語」を手にしたとき、佐藤 健さんはいい仕事を続けているなと思い、その後も順調に仕事をされているものと思っていた。健さんが所属する新聞社の新聞を購読していないので知らなかったが、闘病記が新聞に連載されていたとは。もう、まるっきりのフリーのジャーナリストとばかり思っていたのに、律義に記者を続けていたとは健さんらしい。
 
 学生の頃、入院僅か一ヶ月で母が亡くなり、突然に訪れた不幸に呆然とし、悶々とする日々を送っていた。出口の見えないトンネルに突入し、もがきつづけ、坊さんの説教も釈迦の教えもへったくれもあるものかと荒れている時、「宗教を現代に問う」で健さんの体験談である「記者が雲水になってみた」が強く印象に残り、健さんに憧れた。
 ずっと記憶に残っていた。若くて凛々しかった健さんも渋い親父になっていた。更に深みが増した顔つきになっていた。冷酒のグラスを口に運ぶポーズもさまになっていた。
 そんな健さんが、末期ガンでぼろぼろになりながら、自分を曝け出して標本になり、生体実験になっていた。まるで、雲水の修行の続きを見ているようだった。

 ベッドの上の健さんの姿が病床で闘っていた父の姿とダブって見え、哀れに思えたが、最後に健さんらしい往生だった。拍手で送られる健さんは、永 六輔さんの言葉どおり幸せな記者だったと思う。
 それでも、生への執着があったのか、孫娘をおんぶひもで背負って歩いた健さんだから、記者としてもっと生きて欲しかった。

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