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紙の本
マネーロンダリング (幻冬舎文庫)
著者 橘 玲 (著)
「五億円を日本から送金し、損金として処理してほしい」美しい女の要求は、脱税だった。四ヶ月後、女は消えた。五億ではなく五十億の金とともに。女と金はどこへ? 驚天動地の金融情...
マネーロンダリング (幻冬舎文庫)
マネーロンダリング
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商品説明
「五億円を日本から送金し、損金として処理してほしい」美しい女の要求は、脱税だった。四ヶ月後、女は消えた。五億ではなく五十億の金とともに。女と金はどこへ? 驚天動地の金融情報小説!【商品解説】
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紙の本
ハゲタカシリーズより面白いよ
2010/10/04 00:49
9人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:rindajones - この投稿者のレビュー一覧を見る
「いやぁ~面白かったぁ~」と口に出すことは無いが、じわぁ~と腹の底から高い満足感を得られる本。面白い小説は、その世界が鮮明な映像となりながら、登場人物が活き活きと動き出す。それはTVや映画とは違う「映像」、自分だけの「映像」世界。
そんな面白い本には時々しかめぐり会えないが、本書はそんな貴重な作品。
これで約三週の間で、同じ著者の本を続けて三冊読んだことになった。そんなことは初めてだったが、手元にある数冊の本から、読みたい本をチョイスしたら自然にそうなっただけのこと。
そもそも著者との出会いは「臆病者のための株入門」だった訳だが、その本を選んだ理由は、著者が一般小説も書いているということ。その「株入門」の本の冒頭を読んですぐに、著者が単なる「金融のウンチク屋さん」ではないことは分かり、その思想や表現方法に共感した。
次に読んだのは「世界にひとつしかない黄金の人生設計」。普段から疑問に思っていたテーマを著者の表現で読んでみたかったから。この本を読んだおかげで、本書「マネーロンダリング」はフィクションでありながらも、そのリアルさを堪能できた。
本書は面白過ぎてその内容を表すことはできない。それを表すとすれば、かなり下世話で無意味な方法だと思うが、真山仁の「ハゲタカ」シリーズと比較してみる。「無人島に持って行くとしたらどちらを選ぶ?」という問いをたててみる。
(好き嫌いという次元ではなく、どちらを選択するかということ。「選べない、選ばない」のは何かの権利を放棄していると僕は考える。そこには何の主張も無いし、成長もありません...。)
答え :「マネーロンダリング」
選考理由:より現実的だから
実際本書の発売の数年後に、日本の某暴力団がスイスの銀行を舞台に100億円のマネーロンダリング事件が発覚した。その「スキーム」(何故か金融関係ではこの言葉を使う...)は、本書で取り上げたものと同じだったという。著者は当時、その暴力団の「指南役でしょ」と言われたそうです。
スイス銀行と聞くと即座に思い出すのが「ゴルゴ13」の世界....。多分、現実世界が「ゴルゴの世界」よりもエキサイティングだったりすると思うな、僕は。
紙の本
メチャクチャ面白い
2016/06/26 12:56
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:楽隠居 - この投稿者のレビュー一覧を見る
別にマネーロンダリングを知ろうとか、参考にしようとか思わずに読んでも十分に楽しめる。小説として内容のある面白さです。その上で、今話題のパナマ文書のような金融知識も得られて一石二鳥ですよ、お勧めです。
紙の本
何度読んでも面白い
2021/01/05 02:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:コアラ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本を整理していて見つけた。何気なく読み始めたら止められなくなってしまった。何度読んでも面白い。おそらくここに書かれているスキームは今は使えない。評者もシンガポールのシティバンクに口座をもっていたが解約してしまった。香港も今の情勢ではどんどん使えない街になっていくであろう。主人公が言っているように,そもそもみんなが脱税を始めたら社会が成り立たなくなってしまうのだ。それでもここに描かれている送金スキームはすばらしい。昔はこんなこともできたんだなと感心させられる。今の情勢に合った金融小説を再び書いてくれないだろうか…。いちファンとしての願いだ。
紙の本
デビュー作にしていきなり面白すぎる
2020/05/19 22:20
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
橘玲の小説デビュー作にして、いきなり面白い一冊。主人公工藤秋生は、フリーのファイナンシャル・アドバイザーを生業とするが、実態は、合法的脱税を希望する日本人相手にオフショア関連のアドバイスがメイン。
ある日、若林麗子と名乗る美しい女性が現れて、「5億円」をタックスヘブンへ逃がしたいと…。そこから始まる、ヤクザ、香港金融界のエリートたちを巻き込んだ、金融サスペンス的いや、ハードボイルド的展開は、これまで読んだことのない面白さでした。
ヤクザと組のフロント企業の関係とか、香港金融界の特徴だとか、そもそもの香港の入り組んだコネ社会の話だとか…裏の社会のエピソードも満載。もちろん、金融関係の話に少し疎かったとしても、全然面白く読めてしまいます。
読むなら、元税務官が金融&税知識にフォーカスした解説収録の文庫版がおすすめです。
紙の本
金融の裏社会に住みながらも、金に目がくらむことなく人間性を保ち続ける主人公の姿が爽やか。
2017/04/27 10:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
金融の裏社会に住みながらも、金に目がくらむことなく人間性を保ち続ける主人公の姿が爽やか。まあ、都合よく出来過ぎ感は否めないけど。オフショアを利用した脱税・資金洗浄手口はおろか、他重国籍の取得法から、ある人間が全くの別人に成り替わる方法などなど、限りなく裏社会の手口を、その違法性に触れながらもぎりぎり合法の範囲内で行う方法など、興味が尽きない。