アンダー・ラグ・ロッキング (電撃文庫)
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- 税込価格:578円(16pt)
- 発行年月:2003.6
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ユーザーレビュー- 「アンダー・ラグ・ロッキング」
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2005/11/26 17:31
あなたには、心の拠り所となる人はいますか?
投稿者:ぬほがち(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
魅力的な世界設定もなければ、人を引き付ける文体でもない。キャラクターの性格がぶっ飛んでいるわけでも、逆転に次ぐ逆転の巧妙なストーリー性があるわけでもありません。本作の成分…その殆どを占めているのは、『心情描写』です。
10歳で戦争に駆り出された子供達の、心の葛藤のお話です。早くから家族と引き離され、たった一人で死と向き合っている子供達。とある少女はある日、とある少年と出会います。いつしか少女は少年の存在を必要とし、いつしか少年は少女の存在をを必要とする。家族がいない彼らにとって、お互いがかけがえのない存在へとなっていく。「好き」とか、そういう分かりやすいな感情ではなく、もっと深く難解な感情。家族とも似たような、生きて行く上で絶対に必要とする存在。そんな感じです。
彼らは現実の厳しい逆境にも負けずに、助け合い、悩み苦しみながら生きていきます。葛藤や悩み・苦しみ中心に描かれる人間関係の心情描写は、かなり心にしんみり来ます。自分だったらどうなんだろう。あの人だったらどうなんだろう。そんなことをつい考えてしまいます。オールシリアスで暗くなりがちな話ですが、「シリアスな話もいけますよ」と言う人は、是非一読してみてください。







