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ローワンと魔法の地図

  • 出版社:あすなろ書房
  • サイズ:21cm/216p
  • 利用対象:小学生
  • ISBN:4-7515-2111-X

ローワンと魔法の地図 (リンの谷のローワン)

エミリー・ロッダ (作), さくま ゆみこ (訳), 佐竹 美保 (絵)

  • 全体の評価 410件のユーザーレビュー
  • あなたの評価 この商品を評価して本棚に反映 評価しました! ×
  • 税込価格:1,36539pt
  • 発行年月:2002.6
  • 発送可能日:24時間

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ユーザーレビュー- 「ローワンと魔法の地図」

全体の評価
4.0
評価内訳 全て(10件)
★★★★★(3件)
★★★★☆(4件)
★★★☆☆(1件)
★★☆☆☆(1件)
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2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2004/08/09 14:26

大切なこと、教えてくれる

投稿者:魔法使いになりたい(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

この本は、なんとなく手に持って、絵を見たときに、絵がとても暖かくて、いいなぁ〜。と思い読んでみる事にしました。

他の本と違うところ、それは、最初の臆病なっているところです。ほかの本だったら、何かかんか、スゴイ力があり、そのまま突っ切っていく、そうゆうのが、多いと思われます。けど、この本の主人公は、大好きな、大好きな、友達。とっても信用してくれる友達。などからの、力もあり、どんどん誰からでも、信用される人になっていっていました。

『誰よりも物凄く強く、よく考えることができ、そしてなにより最後は、救った。』こんなことは、多分予想もしていなかったでしょう。私も、『スゴイことしてくれるんだろうなぁ〜』とは、思ってましたが、ここまで、こんなに驚かしてくれるなんて、思ってもみませんでした。

最後に、ジョンが言います。「決して諦めようとしなかった。小さくて弱い者が、本当は一番強くて勇敢だったんだ。」と… 私も、そう思いました。それどころか私は、ほかにもあると思います。あの、生き物に対しての、『優しさ』コレは、ローワンにとっての物凄い、『力』だと思います。この力を、こんなに発揮するのは、物凄く大変のことだと思います。

それに、シバがいった言葉、『七つの道で心はくだける』私は、それを聞いた時、誰かが1人ずつ、いなくなっていくのかと思いました。 ケドそれは違って、ただ、「このさきは、行けない」ということで、5人いなくなりました。残った人は、大変だけど、またあえてスゴイ良かった。と、思いました。

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2003/07/09 14:26

勇気をくれます。

投稿者:成さん(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 他のみなさんも書いていらっしゃいますが、主人公が生まれながらの英雄じゃないところが、庶民感覚というか新しい感じがします。本当の勇気の事とか男女平等が中心にあるキャラクター設定に、作者の訴えたいことが素直に入ってていいです。自分の子供に読ませたい一冊です。

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2003/07/09 14:10

すばらしき冒険

投稿者:dill(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 冒険とはかけ離れた生活をしていたローワンは,あるとき,村の勇敢な者達とともに冒険に出かけることとなる。
 自分に,いつも引け目を感じているローワンは,何事にも積極的になれない少年。そんなローワンの目を通して描かれる物語に,共感を感じる人は多いのではないだろうか。ローワンが抱えている,自分自身への引け目や,周りの人間への遠慮は,多かれ少なかれ誰もが大人になるまでの間に味わったはずだ。
 ローワンは,旅の仲間達が,困難にぶつかってくじけていく中を,苦しみながらも乗り越えていく。そして,物語の最後には,ほのかに胸を暖かくしてくれるような,そんな感動が待っている。
 もう一つ,この物語のすばらしいところに,暴力によって問題を解決しようとしないところがある。とかく,冒険小説では,暴力も問題解決の手段として,軽々しく振舞われる場合があるが,この物語に関しては,それは皆無だ。
 主人公達は,一つ一つの困難に,悩み苦しみながらも,答えをみつけ乗り越えていく。著者エミリー・ロッダの物事への深い洞察力を窺い知ることができる。そして,それによって,物語は息づき,読者にローワンやその仲間達の心情を生き生きと読者に伝えてくれる。
 本書は,子供も大人も,読んで感動できるすばらしい一冊だと私は思う。

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2004/09/01 23:11

怖がりながら先へと進むこと−それが本当の勇気なんだよ

投稿者:まざあぐうす(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 ある時、リンの谷を流れていた川の水が止まり、川の水しか飲まない家畜のバクシャーは見る見る弱ってきた。
 リンの谷で「魔女」と呼ばれている老婆シバから渡された不思議な地図を頼りに、男女7人の若者たちが水源のある魔の山へ向かった。
 地図は、幼いローワンが持った時にしか目に見えない。
 ローワン少年は、バクシャーの世話係をしている。羊飼いに似た仕事であろう。ローワンは臆病だが、バクシャーと言葉を交わすことのできる優しい心の持ち主だ。怖がりながらもローワンは、バクシャーを救うために、山へと向かった。 

 竜、洞窟、蜘蛛、底なし沼、魔法がかけられた地図…ファンタジーの世界であることを冷めた目で見ている自分と、また、ファンタジーの世界であることを知りながらも、魔の山の頂に向かおうとするローワンを本気で応援している自分がいた。

 ローワンと共に歩むリンの谷の果樹園係のストロング・ジョンは背が高い、りっぱな男だ。そのストロング・ジョンがローワンに言った言葉がとても印象に残っている。
 「怖がりながら、きみは山を登った。怖がりながら、きみは危険に立ちむかった。そして、怖がりながら先へと進むんだ。それが本当の勇気なんだよ、ローワン。怖がらないのは、おろか者だけさ。…」

 私は40年と少し生きて、体と心の衰えを感じ始めている。
 そんな私にとって、ローワンの歩みは、これからの人生の指針のようにも思える。もっと若くて体も心も健康な時に、この本に出会っていたら気づかなかったであろう燻し銀のような言葉である。
 幼い子どもたちから、老若男女、それぞれの味わい方のある奥行きをもったファンタジーではないでしょうか?

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2003/07/09 14:44

勇気の出る物語

投稿者:しんや(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

リンの谷を流れていた水が止まり、川が枯れてしまった。川の水しか飲まない家畜のバクシャーは日に日に弱まり、このままでは生きてはいけない。頼りになるのは魔法をかけられた地図だけ。水を取り戻すためローワンは仲間たちと原因を探しに行きます。

綺麗な表紙や、挿絵からも感じましたが、とてもセンスのいい本だと思います。話の流れも丁寧に物語が進んでいく感じがしました。謎解きの要素も含まれており、スリルいっぱいの危険をどう乗り越えていくかを楽しみ、またそれを自分で推理するのも面白いです。

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2003/07/09 14:32

単純な物語だと侮るなかれ

投稿者:かけだし読書レビュアー(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 主人公は内気で臆病なローワン少年。彼の住むリンの村に流れていた水が、ある日突然止まってしまう。このままだと川の水しか飲まない家畜のバクシャーは死んでしまう。困った村人達は、頂上に竜が棲むといわれる山に調査に向かうことに。勇敢な大人達が名のりをあげるが、賢い女と称される老婆シバから託された魔法の地図は、何故か「やせっぽちのウサギくん」と呼ばれるローワンが手にした時にしか浮かんでこない。結局、ローワンを含めた7人の男女が魔の山に向かうこととなるが。

 小粒な作品だが面白かった。山で待ちうける難関、地図の空白に浮かぶ謎の言葉、脱落する仲間達。世界観や物語の展開はオーソドックスで目新しさはないが、謎解き要素なども含めた冒険ファンタジーとしての面白さはある。個人的にはローワンとストロング・ジョンの関係が印象的だった。

 ローワンには父がいない。幼い頃、火事の中から彼を助けだそうとして死んでしまったのだ。リンの村では勇敢であることが美徳とされている風潮があるが、村人の中には勇敢な父が命を落とし、臆病な少年が助かったことを不当だと感じる者も少なからずいる。そんなローワンの父の友人でもあったストロング・ジョンが自分の母に想いを寄せていることを、多感なローワンはあまり快く思っていなかった。

 旅をする道中でジョンが自分のことを気にかけてくれているのも、本当に心配しているからではなく、それは責任感から来るものだとローワンは信じていた。そんな二人の心が歩み寄る様子がさり気なく記されている。単純な物語だと侮るなかれ。子供も大人も共に感動できる一冊だ。

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2003/07/09 14:20

本当の勇気とは

投稿者:ポンさん(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 冒険小説というと、とかく勇敢な人物が主人公になりがちだが、この物語の主人公は、心は優しいけれど、ひ弱で臆病者の少年が「もっとも勇敢な心」の持ち主として活躍する。
 一見、矛盾しているように思われるが、実は違う。「怖がりながら先へ進む。それが本当の勇気である」という登場人物の言葉が印象的だ。強い人間などありえない、弱いからこそ人間であり、そうした弱さと戦うことが、本当の「勇気」であるということだろう。
 ファンタジーに満ちた物語のなかに、人間の真実がちりばめられた秀作だと思う。

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2003/07/09 14:03

このお話自体が、果てしない物語世界への旅の「魔法の地図」

投稿者:中村びわ(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 『ゲド戦記』(岩波書店)に出会って以来、もう20年近く、その最高峰に匹敵する物語がないかと探している。
 自分が根こそぎひっこ抜かれて、拉致されるように強引に取り込まれ、共にその世界を生きるように仕向けられる−−ものすごいエネルギーに満ちた本。
『大地の子エイラ』(評論社)や『そよそよ族伝説』(三一書房、一部絶版)のシリーズがその線に行っているかと思う。
 しかし、そうは言いながら、可能性が高い『指輪物語』(評論社)には手をつけていないし、『ナルニア国ものがたり』(岩波書店)は、小中学校時代の感動体験がほこりをかぶったままにしている。

 さて、この物語。
 リンという村に異変が起こる。川の水が枯れ、生活に欠かせない家畜のバクシャーが弱り始め、人々はこの先どうなるか恐怖に突き落とされる。
 水源で何が起こったのか?−−竜の住む魔の山のいただきに七人の代表が向かうことになる。六人は勇者。一人は、誰にも期待されていない臆病者の少年ローワン。
 映画『七人の侍』や『荒野の七人』のように人間の敵と戦うわけではないが、〈禁じられた山〉は、高いがけや巨大グモのいる森、愛する者の幻影が呼びかける泥沼、迷宮のような洞窟、そこに広がる冷たい水をたたえた池などの手ごわい敵にはばまれている。勇者がどんどん脱落していく中、魔法の地図を持つことを許されたローワン少年と、母に言い寄るいけすかない男アランだけが、頂上に辿り着く。

 ファンタジーにはおなじみの道具立てや設定に支えられて成り立つ物語でありながら、他とは違う特徴がいくつかある。
 訳者あとがきにもあるように、勇気ある強い子ではなく、冒険には不向きな子が主人公だという点、男女の性差をのりこえた勇者たちが、個人にふさわしい役割を果たして目的に貢献していく
という点。
 それに加えて私は、冒険がわずか2日間ほどの出来事だという点と、見たことがない世界への冒険ではなく、いつも見なれた山、しかし知らなかった世界でお話が展開するという点を挙げておきたい。子どもの日常に密着した視点があると感じられた。

 名作は彗星のきらめきに似ていると誰かが言っていたと記憶する。ある時期に、作家自身とそれを取り巻く社会のコンディションが整って、生まれるべくした生まれる作品があるという考え方である。彗星の一瞬の光芒のように宇宙的な計らいで誕生すると
いうことに深く共鳴できる。
 確かにル=グウィンのゲドのような物語が数年に一回出てくるはずはないと思う。
 この『ローワンと魔法の地図』は、読者がそのような物語に出会うための一つの道しるべのようなものかもしれない。
 この本自体が、いただきに至るまでの魔法の地図であり、魔法の詞なのだと捉え、これから物語を旅する若い人たちに薦めてみたい一冊である。

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2003/07/09 14:13

大人にはちょっと

投稿者:ががんぼ(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 「ハリー・ポッター」シリーズの人気沸騰のせいか、この頃児童文学全体が元気に見えるのだが、あるいはそれはこちらの意識がシリーズを大喜びしている小学校4年生の娘に行っているだけだろうか。いずれにしても、今度はこの本を見つけて買って来た。娘にも面白い本を読んで喜んで欲しいし、ついでにこちらも子供の世界に遊んで楽しみたい。話題としてはあまり目立たない本だが、オーストラリアでは大人気で賞も取っているらしい。娘に渡す前にどれどれチェック、ということで読んでみた。
 正直言って失望した。『ハリー・ポッター』に比べると大分劣る。これだと本気で楽しめるのはせいぜい小学生までだろう。小学生の娘は喜んで読んでいたから、それなりにどんどん前に読ませる力はあるのは認めないとフェアではない。だが、こちらもこうして児童文学にコミットしてしまうと、自分自身が満足できるレベルのものに出会いたい。むろん個人的印象にすぎないが、率直に言って大人の鑑賞には堪えないと思った。
 何よりもプロットが直線的で平板だ。主人公ローワンが気弱な男の子で、それが冒険を通じて勇気を獲得するのだが、それにはあまり必然性がない。その点を評価する声もあるようだが、はるばるM78星雲から地球人を助けにやってくるウルトラマンのように不自然な気がする。
 ローワンが無根拠にがんばって、一方強いはずの大人たちが次々に脱落するたびに説教臭い説明が加わる。冒険の質自体も行き当たりばったりで、予言にしたがって一つ一つ出てくるだけだ。要は奥行き広がり深みがないわけで、単純すぎるのだ。シリーズは本国では4まで出ているらしく、あるいはだんだん面白くなるのかもしれないが、我が家としてはこれだけでいいように思った。

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2003/07/09 13:29

これぞ冒険ファンタジー!

投稿者:真 (女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 ある日、リンの村を流れる川の水が止まった。
 川の水しか飲まない家畜のバクシャーを救うため、そして、村人の命を守るため、川の水が止まったなぞを解かねばならない。そのためには、おそろしい魔の山へ、誰かが行かねばならないのだ。

 バクシャーの世話係ローワンは、人一倍からだが小さくて弱虫。大切なバクシャーのためとはいえ、とても魔の山へ行く勇気がない。ところが、不思議な力をもつシバばあさんからさずかった魔法の地図には、ローワンにしか導き出せないことばがあった。勇者の一員として魔の山をめざし旅立ったローワンだが・・・。

 個性的な7人の勇者たち—双子のヴァルとエリス、男勝りのブロンデン、快活なアラン、理知的なマーリー、みんなのまとめ役ストロング・ジョン、そしてローワンは、はたしてそろって頂上にたどり着くことができるのだろうか?

 魔法の地図をたよりに旅は進むが、行く手をはばむのは巨大なクモの群れや、底なし沼。次から次へと魔の試練が勇者たちをもてあそび、ハラハラドキドキのしっぱなし。そして冒険のラスト、山の頂上で待つのは、恐ろしい竜との対決だ!

 ファンタジーに欠かせない要素がすべて盛り込まれた大サービスのストーリー。
 だけど一味ちがうのは、勇者の中に、ひとり弱虫がまぎれ込んでいること。
 弱虫ローワンは、バクシャーと村人の命を救い、真の勇者になれるのか?

 1993年のオーストラリア最優秀児童図書賞を受賞した冒険ファンタジーがついに日本上陸。著者エミリー・ロッダは、今やオーストラリア児童書界のヒットメーカーだとか。今後の邦訳も待ち遠しくなる注目の一冊!

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