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走れ、走って逃げろ
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  • カテゴリ:小学生 中学生
  • 発行年月:2003.7
  • 出版社: 岩波書店
  • サイズ:20cm/276p
  • 利用対象:小学生 中学生
  • ISBN:4-00-115571-0
  • 国内送料無料

紙の本

走れ、走って逃げろ

著者 ウーリー・オルレブ (作),母袋 夏生 (訳)

【イタリア・アンデルセン賞最優秀作品賞(十二歳以上向け部門)(2003年度)】【ヤド・ヴァシェム国立ホロコースト記念資料館賞】【チェント賞】【ミルドレッド・バチェラー賞】...

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走れ、走って逃げろ

1,944(税込)

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商品説明

【イタリア・アンデルセン賞最優秀作品賞(十二歳以上向け部門)(2003年度)】【ヤド・ヴァシェム国立ホロコースト記念資料館賞】【チェント賞】【ミルドレッド・バチェラー賞】第二次世界大戦下のポーランド。ゲットーから脱出した8歳のユダヤ人少年。森と農村を放浪する過酷な日々は、少年から片手と過去の記憶をうばった。けれども少年はけっしてくじけなかった…。ホロコースト文学の傑作。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

ウーリー・オルレブ

略歴
〈ウーリー・オルレブ〉1931年ポーランド生まれのユダヤ人。第二次世界大戦後イスラエルに移住。ヘブライ大学で学ぶ。96年に国際アンデルセン賞作家賞を受賞。著書に「羽がはえたら」など。

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評価内訳

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2015/05/20 11:18

投稿元:ブクログ

③内容
・対象: 高、YA
・特色&ジャンル ポーランドのホロコースト
・時代 第二次世界大戦下
・舞台 ポーランド ワルシャワゲットー
・主人公 スルリック・フリードマン
④キーワード
・オススメ 
⑤コメント
・著者情報 Uri Oriev ウリ・オルリブ
ヨラム・フリードマンに聞いた話がもと。
1939年9月1日、彼が5歳のときに第二次世界大戦が勃発、ポーランドはナチス・ドイツに占領された。

・出版情報  オリジナル2001年 日本2003年


・翻訳の場合は原題 RUN BOY, RUN

・背景

8歳のスルリックはユダヤ人。第二次大戦下のポーランドワルシャワゲットーに父、母、姉と兄たち(ひとりはダヴィド)と暮らす。ゲットー内では、食料がなくゴミ箱を漁る日々。ゆっくり飢え死にしていくより、なんでもためしたほうがいいと、脱出を試みる。以前住んでいたブオニェへ向かおうと。以前そこでパン屋だった。
しかし、父とはぐれ、母はその後に行方不明。兄ともはぐれ、8歳のスルリックはひとりぼっちになってしまう。
途中で出会った父との会話、
P102「これからいうことを、しっかりぜんぶおぼえるんだ。おまえは生き残らなくちゃいけない。どうしても、だ。キリスト教徒としてどうふるまったらいいか教えてくれる人を見つけて、十字の切り方やお祈りをおぼえるんだ。そうすれば、戦争がおわるまでどこかの農家にいさせてもらえる。いつも貧しい人たちのところに行くんだよ。貧しい人たちのほうが助けてくれる。それから、ぜったい、ほかの子どもたちと川で水浴びしちゃいけない」
「自分の名前を捨てろ。記憶から消すんだ」
「だが、ぜんぶ忘れても、父さんや母さんを忘れても、自分がユダヤ人だということは決して忘れちゃいかんぞ」
それから、生きるために農村や森などあちこちを彷徨い、戦争を生き抜く。その中で片腕を失い、記憶を失う。

ところどころに出てくるユダヤ人の習慣が興味深い。
例えば
P56裁きの日に魂が爪をさがさないように、切った爪は焼く。

セデル~ペサハの食事

また、キーワードにもなっている「名前」が面白い。

スルリック ユダヤ人
ダヴィド(兄) ユ
スタニャクさん(ブオニェの商店)
ファイゲ(上の姉)
モイシェ ゲットー内のサッカー仲間 盗み
ヤンケル 〃
ヨイネ靴屋

シュレメ 森の仲間
アブルム  〃
ヤツェク  〃  もどってこなかった
イツェク  〃
ヨサレ

ユレク~森からはぐれてひとりになったスルリックが初めて会った農家の幼子の名前 男に捕まるが、女の人が逃がしてくれた

ノヴァク~農家 牛を持っている

マリシャ~牧草で出会った女の子12歳 レンズをくれた

パルチザンを夫に持つ女性、キリスト教徒の祈り方を教えてくれた

ヴルベル一家
 主人マテウシュ
 妻マーニャ
 長男ヴィクトル
 次男フランク
 
ジグムント 土地の子ども、スルリックをユダヤ人と見破る

��ゼフ・ヴァプイェルニク 牛飼いを探している
  妻と三人姉妹
アゾール 犬

神父
マルタ 年配の女性

ユダヤ人の屋敷を接収したドイツ士官

フラウ・ヘルマン夫人

ジュラプスキ博士

ヴェルナー ドイツ兵士

馬車の兵士

スタニスワフ・ボグタ
  次女マリナ
  長女クララ

グジェゴシュ 大工

サーシャ軍曹 ロシア軍

ヴォイチェフ・ヘルカ
   ヤン
   娘クリスティーナ

タデク 子ども

コヴァルスキ 鍛冶屋

イェジィ・スタニャク(発音)

モシェ・フレンケル

ラパポルト

フリードマン一家
ファイゲ上の姉
マルカ下の姉
ヨセフ上の兄
ダヴィド下の兄
父ヘルシェ
母リヴァ

ソーニャ

地名
ヴィクワ川
ブク川
リヴィエツ川
カンピノスキの森





アクツィア~移送、強制収容所へ送ること
『ふたつの名前を持つ少年』
http://www.futatsunonamae.com/

2015/08/25 20:24

投稿元:ブクログ

ナチスドイツに支配されたポーランドで迫害されるユダヤ人の8歳の少年がナチスドイツの魔の手を逃れるために1942年から終戦まで3年間に渡った、本名をポーランド名に変えて、キリスト教徒になりすまして、ポーランド人の農場などを転々としながら逃げ続けるのだ。

逃亡中には何回も死にそうになりながらも、ポーランド人に助けられたり、裏切られたりして、時には一人で暗い森の中で生活しながら3年間を生き抜いていく。その生き様と明日はどうなるかわからない運命の日々は8歳の少年にはあまりにも壮絶すぎる。そして、この本も映画もフィクションではなく実話に基づいている。周囲の支援と自分の直感で生き抜いてきた奇跡のような物語である。そして森の中でサバイバルをしていく間に、いろいろと生きる知恵を習得していく。例えば、鶏を盗んでも料理をするのは夜。なぜならたき火は昼間に森の外から煙が見つかってしまい、危険だから。そのようなことは平時においては学ぶことはできない。

2015/09/25 10:30

投稿元:ブクログ

恐怖と暗闇、孤独の中で細々と繋がる生。ただこの一瞬を「生きる」ためだけの日々。
主人公の壮絶な体験はナチス政権下のユダヤ人にとって特別なものではないだろう。何も残すことなく死んでいった多くの人々。生き残ったユレクは、その中のたったひとつの例にすぎない。なぜ、彼が生かされたのか?
絶望の中にも時にはかすかな希望と生きる喜びがあった。それがせめてもの救い。

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