紙の本
初読は3
2004/06/06 21:46
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投稿者:青木レフ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「名探偵 木更津悠也」を読んだので「木製の王子」を再読する。
愚鈍ホームズと明敏ワトソンを確認する為である。
初読より再読のほうが面白かった。最初はバカミス要素(トリックの奇抜さで読者を楽しませる趣向)に囚われすぎた模様。主役だと思っていた如月烏有に過剰な期待をした所為でもある。
今回の再読で閉じられた世界の精緻さを堪能できた。あと著者のことば「結婚しました」の破壊力にやられた。(結婚してコレ書くのかよ)
麻耶雄嵩の世界で大事な要素は名前である。名前が絡む事件は異常に多い。如月烏有が探偵として期待されているのも珍名なので名に鋭い感覚を持つと思われているのかもしれない。
今回の事件もワトソンは怪しい。誘導的台詞は存在する。
後、今回出てくる尚子が「夏と冬の奏鳴曲」の尚子と同一人物か、というのも怪しい。
参考:bk1での他の書評
(放射byガイガーカウンタンカ)
紙の本
ネタバレ
2022/03/11 11:41
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投稿者:どら - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレ(結末に触れている部分があります)
アリバイの説明部分ほとんど読み飛ばしました
文字がほとんど頭に入ってこない…
ちゃんと読めたら動くパズルみたいで楽しめたんだろうなあ
この小説の肝はアリバイよりも動機ですね
よくこんなおかしな動機考えられるなあ
とにかく「彼」にあまりにも救いがなさすぎて
彼になんのフォローもないまま、ようわからんずっとうだうだ言ってた人が結婚して終わったので「お前どうでもええねん」って思ってしまった
如月烏有に関してはシリーズすべて読んでないと、彼の気持ちがわからないのだろう
あえて全ての謎を解き明かさないまま終わっているみたいなのでそういうの検証できたらより深くこの小説を楽しめるんだと思います 僕じゃ無理です
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自らが世界の創始者の一族になろうとし、そのために偽の家族を作り、家系図、つまりは時を逆に捉えるというカルト的発想が生み出した狂気の殺人劇。親切そうにアリバイの時刻表をつけてくれてはいるが、それが読者向けのものでなく演技者達の台本的要素を持つと捉えられる所が非常におもしろい。
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妙にハマってしまった。
物語の途中に時折挟まっている一見本文とは無関係のショートストーリーだが、最後のトコロで納得。それぞれの人物を当てはめてみた。ちょっと楽しい。
人物の動きのタイム表は頭が混乱するのでさらっと読み流してしまった・・・。それでいいのか?
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久しぶりに木更津探偵の話だったので買っちゃった…けど、トリックが、……!しかも、宗教色に拍車がかかっている、その上、あ〜新書の方が装丁よかったかななんて思ったりしたので、この評価。
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主人公烏有君。
続き物なので、翼ある闇・夏冬・痾から先にどうぞ。
途中の時刻表にめげないで読んでください。
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登録漏れ 未読.2007/9/30仙台からの帰りの飛行機の中で読み始める。10/14読了。京都、比叡山の麓に人を避けるかのように暮らす白樫家。奇妙な家計図を持つその一家で凄惨な殺人事件が生じる。如月烏有の同僚、安城則定はその一家のシンボルが刻まれた指輪を持っていた。
麻耶氏の得意な閉鎖空間で起こる連続殺人と奇妙な謎。どういう結末かと思いきや...いつものように未読の人のためにこれ以上は書けないが、麻耶氏の作品が好きなら楽しめるであろう。
麻耶作品が久しぶりだったので、烏有や桐璃、木更津など前作からの登場人物をあまり覚えていなかったので、ちょっとのめり込みにくかった。
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摩耶雄嵩氏の「木製の王子」を読む。
比叡山の麓に隠棲する芸術家白樫家で残忍な殺人事件が起きた!!
被害者の首だけを残し、胴体を荼毘に付すという猟奇的なこの事件は、雪の密室によって閉ざされた空間である事から、犯人逮捕は楽観視されていたが・・・・・・しかし!!
容疑者全員に分単位の緻密なアリバイが存在したのだ!!
・・・・・・そんなわけで、おいらは断念しましたw
アリバイを崩すのww(未読の山が待っている罠)
ミステリ好きにはアリバイ崩しという素晴しい福音が付いているこの作品。
タイトルもまた、福音ですw
クラシックに詳しい方なら解るに違いないw
答えはこの本全てを読むと解りますww
何が凄いかって、このアリバイが溶けても事件の解決には至らないってとこでせうか?
あなたもアリバイ崩しにチャレンジしてみませんか?( ̄∀ ̄*)
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麻耶雄嵩の第6長編であり、現時点で如月烏有、木更津悠也などおなじみの登場人物が活躍する最後の作品だ。
世界的画家の白樫宗尚が住む通称「白樫屋敷」は白樫家と那智家という二つの家族が互いの従兄弟同士で近親婚を続ける異様な閉鎖的空間。そこで宗尚の息子の嫁で姪にもあたる晃佳がピアノに生首を置かれた死体で発見される。しかし、事件前後1時間には容疑者全員の分緻密の鉄壁のアリバイが存在しており・・・。
その難事件に名探偵木更津悠也が挑むというアリバイ崩しの傑作だが、一方では後輩の安城則定に連れられ事件に巻き込まれてしまう如月烏有の舞奈桐璃とのできちゃった結婚に対する悩みとメルカトルに次ぎ今度は木更津にも探偵として期待されてしまう彼の心情の推移もこの物語の読みどころだ。
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比叡山の麓に隠棲する白樫家で殺人事件が起きた。被害者は一族の若嫁・晃佳。犯人は生首をピアノの上に飾り、一族の証である指輪を持ち去っていた。京都の出版社に勤める如月烏有の同僚・安城則定が所持する同じデザインの指輪との関係は? 容疑者全員に分単位の緻密なアリバイが存在する傑作ミステリー。
蜘蛛の巣が張った頭では分単位のアリバイに挫けました(苦笑)
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白樫家の令嬢、晃佳が殺された。
首だけを残し身体を燃やすという不可解な犯人の行動、隙のない分刻みのアリバイ。
そしてある個人的な理由により、白樫家に近づく、如月烏有の同僚・安城と倉田。
木更津と香月は、この謎を解くことが出来るのか?!
……って感じです。
何がびっくりってアリバイ崩しに必要な図面ですよ。電車出てこないのに時刻表とはこれいかに。
しかしこの読み終わった時の釈然としない感じ。一応理解出来たつもりではいるけれど……再読の必要があるようです。
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密閉空間での殺人、全員が容疑者たり得る状況下での犯人探しが主たるストーリーです。
ただ本筋とは別に、今までの麻耶作品でお馴染みキャラが登場し彼等の行く末についても語られてます。
さらに一連の作品に微妙なリンクが施されていて、今作だけで作品として完成されてはいるものの前作を読んでいたほうが分かり安いのは確かです。
謎解きとしては納得の解決でした、ただ謎解きの背景となる状況はかなり特殊でしたし、前作を読み直してさらに納得したところです。
麻耶作品の性質として作品内での謎はしっかり解決されていても、その背景、なぜそれをせざるをえなかったのか?という部分については謎のまま残されていると思われます。
読み手によっていかようにも解決できる曖昧さがなんとも言えず…その点で読み手を選ぶ作家だと思います。
個人的には大好きな作家です!蘊蓄も満載で美術やクラシック音楽、ずいぶん知識が付きました。また小ネタも多く、作品群には東宝特撮やスポーツなど、好きな人は思わずニヤリとすることでしょう。
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この作品には大筋とは別にしかけがあり、これが結構好きだったり。
それにしてもとにかく登場人物の名前が覚えられなくて、ずいぶん行ったりきたりしました…。
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時刻表の説明のところが辛くてなかなか読み進められずにいましたが、そこを抜けると一気に読めました。
秀逸なのが新章に入るたびに出てくる人物たちの独白で、ダラダラ読んでいた自分は他の方の感想を読んで初めて気付き驚かされました。
烏有、木更津、そして彼の誰にとってもこの結末が明るい物にならず、閉じてしまったことはスッキリしませんでしたが、こういうものだ、と一種の諦念に包まれてしまうのがこの作品のらしさに感じます。
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麻耶節は目一杯感じる。
烏有さん、結婚したんだね。
こっちの話が続いているのが気になったが、
本題の時間差ロジックのところは、
もう入り組んでて斜め読みだった。