- 出版社:ポプラ社
- サイズ:20cm/311p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-591-07797-7
きみの知らないところで世界は動く
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- 税込価格:1,575円(45pt)
- 発行年月:2003.8
- 発送可能日:24時間
- 本
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商品説明- 「きみの知らないところで世界は動く」
かつて誰にでもあった少年少女最後の時代。そんな日々を過ごす、ぼくとカヲルとジーコの3人の奇妙な恋愛模様を軸につづられる、読むたびに胸の熱くなる物語。95年新潮社刊に「デジタル・リマスター」を施し再刊。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介- 「きみの知らないところで世界は動く」
片山 恭一
- 略歴
- 〈片山恭一〉1959年愛媛県生まれ。九州大学大学院博士課程(農業経済学)中退。86年「気配」で『文学界』新人賞を受賞。著書に「DNAに負けない心」「空のレンズ」など。
ユーザーレビュー- 「きみの知らないところで世界は動く」
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2004/05/09 16:04
心揺さぶられる作品
投稿者:メレデ・レーニ−(不明|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
私はこの本を読んでただ単にすごいと思った。この本を読んだのをきっかけに私の趣味が読書になったと言っても過言ではない。ただの恋愛小説というだけではなく哲学的な表現が数多く含まれている。だからといって難しくて読みにくいというわけではない。登場人物の発する言葉の一つ一つに深く考えさせられる意味が隠れている。又、死とは何か? 生きるとは何か?という人間が生きる上での最大の疑問の問い掛けも隠れているような気がする。この本に出会えたことを幸福に思う。何かを考えさせられる作品である事は間違いないと思う。
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2003/10/01 17:40
茜色の空。
投稿者:オレンジマリー(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
私はただ一冊読んで、それだけでその著者と自分の相性を計らない。やはり先入観は植え付けられるけれども、それを受け入れた状態で他の著書に目を向ける。だって、自分が好きな作家の本だって、好きな作品と好きにはなれない作品とに分類されるから。
片山さんの本は「世界の中心で愛をさけぶ」が初めてでしたが、私にとってはさほど感情が揺れない作品でした。とにかく売れている、という意識も感情の揺れの妨げになったのかもしれない。
それなら新作を、真新しい意識で読みたい。よし、もう一冊読んでみよう! と思い立ち、書店に寄ると“幻のデビュー作、ついに登場!すべてはこの物語からはじまった 片山ワールドの原点”と堂々と書かれた帯が目に入った。全然関係ない話だが、そこで、“ワールド”という言葉をよく耳にすると気付いた。村上ワールド、辻ワールド、江国ワールド、恩田ワールドetc.これも流行りだろうか?
片山さんのデビュー作が「世界の中心で愛をさけぶ」だと思っていた私は驚いた。しかも原点なんだ、と思うと興味が湧いた。
本書の時代背景は、1970年代、私はまだこの世に誕生していない。私が知る限り長嶋さんはすでにジャイアンツの監督だったし、ビートルズファンも学年では目立たなかった。私たちの高校時代と言えばイチローや中田(イタリアに行った)、音楽ではGLAYやB’z、浜崎あゆみがポピュラーだった。本書には、懐かしい名前がたくさん出てくる。知らない事がたくさん書かれている。三島由紀夫を例えに使ったり、表現の巧妙さに感心した。
ストーリー、登場人物の性格は「世界の中心で愛をさけぶ」と似ていた。いや、本書の方が先に書かれたのなら、その作品が本書に似たのだろう。
ジーコのような人って、あんまりいないと思うけど、哲学的な言葉やどこか超越してしまったような性格はおもしろいかもしれない。高校時代ってとても不思議で、今考えると大しておもしろくもない事にたくさん笑った。箸が転がってもおもしろいって時期だったように思う。説教くさい人や冷淡な人はもちろんいたし、それが嫌ではなかったからジーコも自然と受け入れられた。
最後の方でカヲルが病床につくが、正直「世界の…」と重なって、またか、と思った。それでカヲルが病死したりなんかしたら、途中で読むのを止めてしまっただろう。それ以外に特別不満はなかったが、強いて言えばジーコの突然の死について、その必要性が感じられなかった。「えっ、なんで死んじゃったの」と目を凝らしたくらいなので、死よりも行方不明の方が曖昧で、ジーコらしいかなと思う。
読み終えた時、浮かんだ情景は茜色に染まった空だった。ちょうど表紙のような風景が瞼の裏にはり付いた。一日が終わる、そんな感じだった。ということは、充実して読めたという事だろう。大陸や海上をのんびりと吹き抜ける季節風のようで、読者である私もゆっくり読めました。馴染めたと思う。最終的には手に取って良かったと思えた。
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2010/07/29 00:57
青春という短い期間。
投稿者:かず吉。(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
片山恭一さんの著書の特徴っていうのは、
透明感だなぁって思っている。
この「きみの知らないところで世界は動く」という
著書の中でも、セックスや哲学に溺れる若者が出てくる
けれど、それが大人の話だと、透明感っていうのは
出てこなくて、なんだか煩雑な感じがしてしまう。
主要な登場人物が高校生~大学生になるあたりの年齢
だから、セックスのシーンも性的なものはあまり感じ
られない。
前に、職場の19歳の男の子が一生懸命彼女とのセックス
について語っていたけれど、嫌らしさとかそういうのは
なくて、妙に透明感を感じたのを、この本を読みつつ
思い出した。
一途に思える、真剣に考えられる、なんか駆け引きや
損得勘定がなくてそういうのに一所懸命になれるのは、
きっとこの本に出てくる登場人物たちの年齢なんだろう
なぁ。
懐かしくなったり、恥ずかしい記憶がよみがえってきたり。
まっすぐな透明感が、過去を呼び覚ましてくれる小説です。







