- 出版社:白水社
- サイズ:21cm/211p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-560-00625-3
古代教会スラブ語入門 新装版 オンデマンド
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- 税込価格:6,090円(174pt)
- 発行年月:2003.10
- 発送可能日:7~21日
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5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2005/09/25 13:29
新装版第2刷
投稿者:大東数矢(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
お手軽な入門書でないことは、すぐにわかる。詳細な「序論」「文字と音」に続き、長大なる「形態」がはじまる。Ⅰ体言の変化、A名詞・B代名詞・C形容詞・D数詞・E補説。Ⅱ動詞、A活用(現在・命令法・能動現在分詞・受動現在分詞・未完了過去・アオリスト・能動過去分詞・l‐分詞・受動過去分詞・動名詞・目的分詞・複合形)・B用法・C体の形成。次に「テクスト」、最後に「語彙」である。
例文も豊富だ。ところが、問題なのは、体言の変化のA名詞の前に述べられている一般的注意の中で、いきなり次のように出てくることだ。
「数は,体言のみならず,動詞にも見られる.大多数の現代スラブ語とことなり,単数および複数のほかに,2つまたはふたりをあらわす両数(dual)がある.例:(古代教会スラブ語のテクスト、そしてその訳文)≪彼はふたりのきょうだい[...]が湖へ網を投げ入れているのを見た.このふたりは漁師だったのである≫」
この文を読むためには、体言の変化はもちろん、動詞のアオリスト、能動現在分詞、未完了過去がわかってなくいてはいけない。とにかく読み進めるには骨が折れる。まえがきに著者はこう書いている。
「現在さいわいにも徐々にその数を増しつつあるかに見えるわが国の若いスラビストたちにいささかなりとも裨益するところがあればと念願しつつ,4年余にわたる仕事のこのささやかな成果を世に送る」
そもそも研究者を目ざす若い人々のために書かれた本なのだ。
そして、1985年2月9日初版、2004年4月1日新装版第2刷である。けっして売れすじではないこのような専門書を出版し、版を重ねてきた白水社に敬意を表する。



