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- カテゴリ:小学生 中学生
- 発売日:2003/10/01
- 出版社: ポプラ社
- サイズ:26×26cm/1冊
- 利用対象:小学生 中学生
- ISBN:4-591-07445-5
紙の本
仮名手本忠臣蔵 (橋本治・岡田嘉夫の歌舞伎絵巻)
著者 竹田 出雲 (原作),三好 松洛 (原作),並木 千柳 (原作),橋本 治 (文),岡田 嘉夫 (絵)
忠臣蔵は日本でいちばん有名な物語のひとつ。しかし、その原作である「仮名手本忠臣蔵」の内容はあまり知られていない。橋本治と岡田嘉夫が仮名手本忠臣蔵の世界を忠実に描き出す。歌...
仮名手本忠臣蔵 (橋本治・岡田嘉夫の歌舞伎絵巻)
紙の本 |
セット商品 |
- 税込価格:8,800円(80pt)
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商品説明
忠臣蔵は日本でいちばん有名な物語のひとつ。しかし、その原作である「仮名手本忠臣蔵」の内容はあまり知られていない。橋本治と岡田嘉夫が仮名手本忠臣蔵の世界を忠実に描き出す。歌舞伎作品を絵本に再現するシリーズ第1弾。【「TRC MARC」の商品解説】
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著者/著名人のレビュー
絵がとても美しく、つ...
ジュンク堂
絵がとても美しく、つい手に取ってしまいます。書名、絵、字体などから難しいかと思ってしまいましたが、文章は子どもが読めるように書かれていました。歌舞伎絵巻シリーズの一冊目で、歌舞伎がわかる!という嬉しさがありました。
紙の本
豪華絢爛、歌舞伎絵巻絵本、開幕!
2003/11/19 22:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:山村まひろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
高師直(こうのもろなお)、塩冶判官(えんやはんがん)、顔世御前(かおよごぜん)、お軽、勘平、大星由良之介、四十七士、討ち入り…名前や言葉だけは聞いたことがあるものの歌舞伎どころか、年末の『忠臣蔵』の特番ドラマさえ見たことがない私。
そんな私ですが、この本はとっても楽しく読めました。
なにしろ「絵本」ですから。
それも、色鮮やかで流麗、豪華絢爛な歌舞伎絵巻が、ページを繰るたびに、画面いっぱいに繰り広げられているのです。
もう、この絵を見ているだけで、うっとり。
いや、本当に一見の価値ありな絵本です。
しかも、古典の現代語訳なら「おまかせ」な橋本治さんの文章なので、読みやすくてわかりやすいのも、ありがたいですよね。
読み終わったあとも、何度もページをめくって、絵を眺めています。
歌舞伎の舞台を見に行きたくなってしまいました。
歌舞伎絵巻はシリーズ化され、『義経千本桜』『菅原伝授手習鑑』『国性爺合戦』『妹背山婦女庭訓』と以後続刊予定だそうです。
初出「うたたね通信社」
紙の本
美しすぎるので文章を読み忘れる
2004/01/08 16:09
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:松井高志 - この投稿者のレビュー一覧を見る
橋本治氏のリライト(アレンジ)・岡田嘉夫氏の絵で「見せて読む」仮名手本忠臣蔵。このコンビの「歌舞伎絵巻シリーズ」の第一弾で、以下「義経千本桜」「菅原伝授手習鑑」「国姓爺合戦」「妹背山婦女庭訓」と続く予定。絵本の体裁で、小学生向けを装っているが、あきらかにターゲットは大人。といいつつ買ってしまったのだから私の負け。画文ともに品質はとても高い。眺めているだけで舞台が観たくなるという効果は充分にある。にもかかわらず、どうも読みにくい。それは文章のレイアウトの問題かも知れない。人物のセリフがかなり地の文中に埋められてしまっているので、芝居の本であるという雰囲気がしにくい。本文の字詰めがページによってまちまちなのも辛い。絵本ならいいのだが、ここまで文章量があると……。雑誌などでは、グラフィックの美しいページは宿命的に読みにくく、読者に負担を強いる(ビジュアルを重んじる人々にとって、文章は、それがどんなに良い内容であろうが、できれば排除したい障害物なのである)。画文の折り合いをつけた結果、やや読み手にはストレスがたまる作りになっているように思う。私はまず絵だけさんざん見て、後でゆっくり文章だけ読んだ。豪華な弁当をおかずとご飯に分けて別々に食っているような気がした。
紙の本
誰でも知っている“忠臣蔵”、四十七士の討ち入りの話。でも、歌舞伎の“仮名手本忠臣蔵”のことは案外知らないのではないでしょうか?
2004/02/16 18:59
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:杜若 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「嘉肴ありと雖も食せざればその味わいを知らずとは。」の浄瑠璃で始まる“仮名手本忠臣蔵”は、大序から十一段目まである長いお芝居です。この本ではそれぞれの見せ場を25場面に仕立ててあります。
物語は、鎌倉鶴ヶ岡八幡宮社前の新田義貞の兜改めからはじまります。「?」って思いましたか。そうなんです。歌舞伎では元禄時代に起きた赤穂浪士の討ち入り事件を室町時代—太平記の世界に置き換えてあるのです。だから、登場人物の名前も変わっていて、吉良上野介は高師直、浅野内匠頭は塩冶判官、大石内蔵助は大星由良助。
鶴ヶ岡八幡宮社頭の場。師直の衣装は悪の黒、桃井若狭之助は正義、若さの浅黄、塩冶判官はおだやかな玉子色で、舞台さながらに色鮮やかです。
新田義貞の兜が本物かどうか確認するために、塩冶判官の奥さんの顔世御前が呼び出されました。美人で有名な彼女を自分のものにしようと思っていた高師直は、兜改めが終わり帰ろうとする顔世に付文(ラブレター)をしたのです。(師直は“色”と“慾”のほんといやなオヤジです。)
困っている顔世御前を助けてくれたのは夫の同僚桃井若狭之助でした。「用が終わったらさっさとかえりなさい。」と、声をかけてくれたのです。新田義貞の兜の取り扱いでも意見の違った師直は腹を立てました。
でも、腹を立てたのは若狭之助も同じ。若狭之助は家老の加古川本蔵に師直憎しの気持を打ち明けます。間違いがあってはと本蔵は賄賂をもって、師直のもとへ走ります。
翌日、賄賂をもらった師直は若狭之助が何をいっても低姿勢。あきれる若狭之助。低姿勢にならざるを得なかった師直はその不満をあとからやってきた塩冶判官にぶつけます。こうして、松の廊下の刃傷事件が起こったのでした…。
人物のクローズアップあり、遠見の場面あり、それぞれが美しく印象的です。表紙のお軽勘平もよいけれど、私のイチオシはなんといっても“定九郎”!濡れ髪、朱鞘、黒の紋付、白い足、悪の華定九郎の周りには、斜めになった活字の雨がふりそそぎ、縞の財布を口にくわえ、刀を拭う姿がきまっています。舞台でも出番は少ないけれど、かっこいいアウトローです。
この本は歌舞伎作品を筋にそって忠実に絵本に仕立ててあります。舞台では、全段を通しで見る機会は少ないので、筋をおさらいするのによい本かもしれません。
★★★
(杜若/図書館の学校・児童書選書委員会)