- 出版社:岩波書店
- サイズ:20cm/230p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-00-024005-6
デザインのデザイン
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- 税込価格:1,995円(57pt)
- 発行年月:2003.10
- 発送可能日:1~3日
- 本
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商品説明- 「デザインのデザイン」
【サントリー学芸賞(第26回)】デザインの囁きに、ちょっと立ち止まって耳を傾けよう。そこには柔らかな感受性から生まれた生活への新しい提言と、未来への可能性が託されている。世界の第一線に立つ著者が、デザイン観を一新する斬新な発想転換をすすめる。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介- 「デザインのデザイン」
原 研哉
- 略歴
- 〈原研哉〉1958年生まれ。グラフィックデザイナー。長野オリンピックの開・閉会式プログラムなど多方面にわたるコミュニケーション・プロジェクトにたずさわる。東京ADC賞ほか受賞多数。
書店員レビュー- 「デザインのデザイン」

デザインが大切だ、と...
ジュンク堂さん
デザインが大切だ、とはよくいわれることである。しかし、そもそもデザインとは何だろうか。デザインのもつ繊細な価値を言葉にするという、もうひとつのデザインのための試み。
関連キーワード- 「デザインのデザイン」
ユーザーレビュー- 「デザインのデザイン」
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2005/05/02 15:42
モノとコトの架け橋
投稿者:のらねこ(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
デザイン業界には特に詳しいというわけではないので、著者の「原研哉」氏が業界内部でどのようなポジションを占める方なのかはよく知らない。ただ、本書の中で言及されているような、トマトの缶詰とか、無印良品とか、ジッパーを模した(そして、工事の進捗状況に合わせて徐々にジッパーが開いていく)松屋の工事中の外壁塗装、などは、実際に実物を目にしているので、知ってはいる。本書を読んで、「ああ。あれがこの人の仕事だったのか」という具合に納得した。
「デザインとは一体何なのか」の書き出しではじまる第一章は、ベルエポックとか十九世紀に手工業から機械工業への変遷を経てバウハウスやプロダクトデザインなどに言及しつつ、駆け足で総括的な「デザイン論」を展開。
第二章は、「リ・デザイン展」に参加した個性的なデザイナーたちの、「トイレットペーパー」や「ティーバック」など、日常的な物品をリ・デザインした作例についての詳細な解説。
第三章は「建築の情報という考え方」、第四章は「なにもないがすべてである」等々。すべて、具体的な事例を挙げたり、時には、包括的な文化論やコミュニケーション論に立ち入ったりしながら、広汎な視野に立ったデザイン論を展開する。
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2007/11/28 01:41
Muji 的デザインと 「コミュニケーション」
投稿者:Kana(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は産業デザインを批判し,ポストモダンを否定するようなことばを書いている.そして,この本のなかにあらわれるデザインたちは,iPod などよりはるかに以前のものから,白を中心とするモノトーンな世界である.この本じたいが,デザインの本にありがちなカラーページのおおいものではなく,白と黒だけのデザインである.それは,著者が担当している無印良品の思想にもつながっている.
著者はつぎのように書いている.「僕の専門領域はコミュニケーションであるが,その理想は力強いヴィジュアルで人々の目を奪うことではなく,五感にしみ込むように浸透していくことであると考えるようになった.」 このことばの後半は納得のいくものだが,私にとってはこの本に何回か出現する「コミュニケーション」 ということばが,まだひっかかったままである.
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2004/01/08 16:10
デザインの本質
投稿者:TKOdesign(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
今、「デザイン」という言葉はとても便利に、かつ汎用的に使われている。
例えばauのinfobarを店頭で見かけたとき。
「これ、デザインいいよね」と真っ先に口をついて出る。
多分それをきちんと翻訳すれば「これ、見た目いいよね」と語っているのみで、その見た目の奥に秘められているケータイとしての機能や他製品への批評を含む深澤直人氏の思想にまで咄嗟に思いをめぐらせては、きっといない。
それを手にし、実際に使用し、「これ、使い勝手といい携帯電話としてのデザインがいいよね」と語るのであれば、それは違う「デザイン」である。
乱暴かもしれないが、原研哉は後者の「デザイン」ということに思いを馳せ追求し、この書を書き上げたのだと思う。多分。
この本を、朝の起きがけにちょっと読んでみたのだが、
「デザインを言葉にすることはもうひとつのデザインである。本書を書きながらそれに気づいた」というまえがきの最初の刺激的な一文で、一気に目が覚めた。
というのも、誠に僭越ながら、僕にとってのデザインとは、思考を整理し、文章化することなのだ。
と、そんなことを考えながら読み進めていったが、たしかに「まえがき」は意欲的で刺激的である。しかし、第1章に入って頭の中に「?」「?」「?」が並んだ。悪い意味でである。
というのも、「世界」とか「時代」とか「未来と過去」、「社会全体」といった“大きな言葉”が並び始めたからだ。
ちょっと無自覚に多用されている気がしてならない。
そして「デザインの概念」の話(つまりウィリアム・モリスやバウハウスなど)へと移行するのだが、この書の目的であるデザインを語るのであれば、「デザイン」という言葉を使わないで語るべきなのだ。多分、筆者の思考と力量をもってすれば、それも可能なはずである。
しかしながら(といってもちょっと躓いてしまったのだが)、第2章以降は筆者が手がけたプロジェクト(「リ・デザイン展」であり「松屋銀座リニューアル」であり「無印良品」であり)の実践論であるから、そこでは本質的なデザインが語られている筈である。
それを楽しみに毎朝の起き掛け一杯に読みたい1冊である。







