サイト内検索

キーワードを入力

詳細検索

送料無料

TAC_『おとな旅プレミアムシリーズ 発売記念フェア』

  1. hontoトップ
  2. 本の通販ストア
  3. 技術・工学・農学
  4. 恐るべき旅路 火星探査機「のぞみ」のたどった12年
恐るべき旅路 火星探査機「のぞみ」のたどった12年
  • みんなの評価 5つ星のうち 4.2 11件
  • あなたの評価 評価して"My本棚"に追加 評価ありがとうございます。×

新刊お知らせメール登録

この著者の新着情報

一覧を見る

  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2005.5
  • 出版社: 朝日ソノラマ
  • サイズ:19cm/438p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-257-03700-8
  • 国内送料無料

紙の本

恐るべき旅路 火星探査機「のぞみ」のたどった12年

著者 松浦 晋也 (著)

度重なるトラブルを克服して火星を目指しながら、ついに周回軌道突入を断念した火星探査機「のぞみ」。27万人の祈りと希望をのせて飛び続けた「のぞみ」の苦闘のすべてを描く科学ド...

もっと見る

恐るべき旅路 火星探査機「のぞみ」のたどった12年

1,440(税込)

ポイント :13pt

現在お取り扱いができません

電子書籍化を希望する

このセットに含まれる商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

商品説明

度重なるトラブルを克服して火星を目指しながら、ついに周回軌道突入を断念した火星探査機「のぞみ」。27万人の祈りと希望をのせて飛び続けた「のぞみ」の苦闘のすべてを描く科学ドキュメンタリー。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

松浦 晋也

略歴
〈松浦晋也〉1962年生まれ。慶応義塾大学大学院メディア・政策研究科修了。航空・宇宙関係を専門とするノンフィクション・ライター。著書に「われらの有人宇宙船」ほか。

関連キーワード

この著者・アーティストの他の商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

みんなのレビュー11件

みんなの評価4.2

評価内訳

  • 星 5 (4件)
  • 星 4 (5件)
  • 星 3 (1件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

人々の名前を抱えて「のぞみ」は飛び続ける

2005/05/24 10:47

32人中、32人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:松浦晋也 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 火星探査機「のぞみ」の打ち上げにあたり、宇宙科学研究所は「あなたの名前を火星に」というキャンペーンを行った。はがきに書かれた名前は切り抜いて整理し、縮小コピーを重ね、小さなアルミ板に焼き付けて「のぞみ」に搭載した。「のぞみ」と共に火星に向かった名前は約27万名。多くのはがきには、応募の理由が書いてあった。
 はがきに書かれたコメントがなかなか感動的であるということは、的川泰宣教授の著作で知っていた。旧宇宙研、現宇宙科学研究本部に問い合わせると、名前を切り抜いた後のはがきはすべて大事に保管してあるという。2004年の初夏、私は相模原のキャンパスに向かった。はがきをチェックするためだ。その時点ではすべてのはがきを読むつもりだった。
出てきたのは段ボール箱が確か10箱ほどだった。持ち上げるとずっしり重い。中にはびっしりとはがきの束が詰まっていた。
 広報のWさんに「これで全部ですか」というと、「いえいえ、これで5万人分ほどよ」という答えが返ってきた。まだまだ大量の段ボール箱が残っているという。
 結局、その5万人分に目を通すために、私は相模原に数日通うこととなった。量が多すぎる。それ以上読むのは諦めた。

 読み始めると、その内容に、私は涙と@水が止まらなくなってしまった。27万人というのは、中ぐらいの地方都市の人口程度だ。しかもチェックできたのはそのまた一部でしかない。たったそれだけでも、集まってきた人々の人生の断片は切なく、いとおしく、雄弁だった。
 やっとこさ5万人分を読み終えて、私はWさんに「もうハガキの内容で泣きっぱなしですよ」と言った。するとWさんは「そうなのよ。あのハガキのメッセージが載って飛んでいっているということはそれだけでもすごいことなのよね。その一点で『のぞみ』は特別な探査機だったのよ」と答えた。
 日本で惑星探査に向けた本格的な動きが始まったのは1975年のことだった。探査機の具体的な検討に入ったのが1986年、火星探査機「PLANET-B」の開発が始まったのが1992年、PLANET-Bが打ち上げられて「のぞみ」と命名されたのが1998年、そして5年半の苦闘の末、ついに火星探査を断念したのが2003年の末。
 「のぞみ」には、3つのものが堆積している。惑星探査に向けた科学者達の執念、開発に当たった科学者と技術者の人生の時間と努力、そして27万人の星空に向けた祈りだ。
 それらすべてが、運用担当者による超絶的な粘りを可能にした。発生する絶望的なトラブルをその都度克服し、「のぞみ」は探査は不可能だったが、とにもかくにも火星に到達したのである。
 失敗はあくまで失敗であり、安易な感動ストーリーでごまかしてしまうべきではない。だが私たちは、これほどまでの苦闘と残酷な結末との向こうに、諦めと「どうせ日本はダメさ」というシニカルな笑いを持ってくるべきではないだろう。次にあるのが何であれ、また立ち上がり宇宙を目指す意志を持ち続けるべきだと私は思う。
 あなたは、1998年初春、宇宙研の呼びかけに応じてはがきを送っただろうか。送ったならば、あなたの名前は今火星とほぼ同じ、太陽を回る軌道にある。「のぞみ」の旅は終わったが、使命を負えた「のぞみ」は宇宙を飛び続けているのだ。
 それは灯籠流しに似ている。今、私たちの名前は、「のぞみ」と共に火星軌道にある。

■「恐るべき旅路」目次

序章 あんよはじょうず

第1部 長い旅支度
 第1章 惑星に向かって
 第2章 ロケット打ち上げ能力と探査機重量の狭間で
 第3章 トラブルの種子と、二十七万人の想いと

間章

第2部 恐るべき旅路
 第4章 打ち上げオペレーション
 第5章 地球脱出
 第6章 長く曲がりくねった軌道
 第7章 「のぞみ」は駆け抜けた

あとがきにかえて

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

内容紹介

2004/07/13 16:54

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:朝日ソノラマ - この投稿者のレビュー一覧を見る

プロジェクトの開始から12年。度重なるトラブルを克服して火星を目指しながら、昨年末、ついに周回軌道突入を断念した火星探査機「のぞみ」。その苦闘の奇跡を劇的に描く科学ドキュメンタリー。

「恐るべき旅路」目次
序章 あんよはじょうず

第1部 長い旅支度
 第1章 惑星に向かって
 第2章 ロケット打ち上げ能力と探査機重量の狭間で
 第3章 トラブルの種子と、二十七万人の想いと

間章

第2部 恐るべき旅路
 第4章 打ち上げオペレーション
 第5章 地球脱出
 第6章 長く曲がりくねった軌道
 第7章 「のぞみ」は駆け抜けた

あとがきにかえて

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

2005/08/02 07:10

投稿元:ブクログ

 最近、火星が熱いです。特にアメリカは火星に並々ならぬ関心を持っており、探査機を次々に打ち上げています。そして、20年以内に火星に橋頭堡を築こうとしています。

 2003年の末から2004年の初めにかけて、世界中は火星探査機ラッシュに沸き立ちました。欧州は着陸機が失敗したものの、周回衛星は素晴らしい実績を上げています。アメリカはご存知の通り、2機の探査車をピンポイント着陸させる事に成功し、過去に火星に水があったという事実を解き明かしました。そして、我が日本の探査機も火星に到着して…いるはずでした。それは叶いませんでした。火星目前にして、軌道への投入を断念せざるを得なかったのです。

 本書は、そんな悲劇の火星探査機「のぞみ」の軌跡を辿っています。そもそもの探査機の構想から始まり、至難を極めた開発、順調すぎた打ち上げ、そしてトラブル、瀕死の探査機をなんとしても火星に到達させるべく、科学者・技術者達が苦闘します。手に汗握る場面の連続です。

 理・工学系の人なら、本書の隅から隅まで理解できると思います。そうでなくても、「のぞみ」の軌跡に、多くの人が感動するはずです。


 しかし日本の火星への挑戦は、これで終わりではありません。むしろ、まだスタートラインに立ったばかりなのです。本書の先に、次世代の探査機が待っているのです。

2008/02/22 20:24

投稿元:ブクログ

セツナイ。

そしてのぞみを打ち上げたM-V。
Mシリーズの開発も打ち切り。

むしちゃん的にはJAMIC閉鎖くらいの衝撃
つД`)・゚・。・゚゚・*:.。..。.:*・゚

2006/01/14 00:00

投稿元:ブクログ

 1998年に宇宙科学研究所が打ち上げた火星探査機「のぞみ」の、プロジェクト開始から終結までのドラマを関係者の証言と資料からまとめたドキュメント。日常感覚からかけはなれた宇宙機の構造と軌道について判りやすく解説しつつ、これに関わった人々の人間ドラマも描くバランスの取れた一冊。

 宇宙関連で失敗と言えば「アポロ13」を思い出す。あの話と同様にこの本も、順調に進んでいる間よりトラブルが発生してからの方が面白い。次々に発生する問題に屈せず様々なアイデアを出して乗り越えていく技術者の姿が、実にかっこいいのだ。久しぶりにほぼ徹夜して一気に読み切ってしまった。

 最終的には失敗に終わったプロジェクトだが、失敗によって得られるものも少なくはない。多額の税金を投入した国家プロジェクトが失敗するとそれを税金の無駄遣いだと見る人も少なくないが、“無駄”と“失敗”は全く次元の違うもだ。

 “無駄”とは、そもそもプロジェクトの目的自体が無意味な場合に使うべき言葉であり、たとえ大成功に終わったとしても無駄は無駄なのだ。これに対し有意義なプロジェクトが結果的に失敗して目的を果たせなかったとしても、それは単に失敗なのであって無駄ではない。

 しかし、失敗したプロジェクトを放置して次に生かさなければ、税金を無駄にしたと言わざるを得ない。この点について、火星探査機「のぞみ」はどうだっただろうか。この本によれば、のぞみが得た教訓のいくつかは次機「はやぶさ」に生かされているが、はやぶさは彗星探査機であって火星探査機ではない。

 本当にのぞみを無駄にしないためにも、いつかは火星探査に再挑戦してほしいものだ。そして、そのために不可欠な「納税者の理解」を得るためにも、最近よく言われる科学教育の衰退に歯止めをかけてもらいたいと思う。それはどちらが先か、難しい問題ではあるけれど。

2013/02/28 01:50

投稿元:ブクログ

ライターが書いたにしてはかなり読みづらい。技術、歴史的経緯の瑣末を盛り込み過ぎ。
小説を書くくらいのつもりで書いたほうが読み物として良くなったと思う。
思い入れのある第3者と考えると「はやぶささん」は白眉である。併せて読むべし。

2010/10/23 14:06

投稿元:ブクログ

はやぶさから、宇宙開発や探査機に興味を持った方に。
日本初の火星探査機、のぞみの物語。寄せられたメッセージの部分や、あと1億年は火星の軌道を飛び続けてるという部分が泣けました。
若き日の川口プロマネも「軌道の魔術師」として出てきます。
今になって読むと、のぞみの困難な旅路があったからこそ、その経験を生かしてはやぶさの帰還が実現したんだとよくわかります。
無駄なことなんて何一つないんだと思えた本。
絶版なので図書館で読みましたが、ぜひ復刊してほしい。

2010/12/16 13:59

投稿元:ブクログ

 「あかつき」の先輩である衛星「のぞみ」と戦後の日本のロケット開発に携わった人間たちの泥臭く、かつ迫力のあるノンフィクション群像劇。
 兎に角、おっさんの涙腺は崩壊しました。それが全てかな?
 というか、いま、絶版なのかな?これはいい本だから文庫になればいいのに。

2013/12/17 23:07

投稿元:ブクログ

「はやぶさ」より前,失敗に終わった日本初の惑星探査機があった。その構想から開発,延期の末の打上,トラブルからの軌道修正,運用停止まで。
松浦氏らしく,技術と人,社会の三者を絡めて鮮やかに描いていて,読み物として面白い。火星に届くことは届いたけれど周回軌道への投入は断念,ミッションは失敗だったとはいえ,いくつかの観測はなされたし,長い旅路で得られた技術的知見は「はやぶさ」にも活かされた。今後の探査機にも活かされていくだろう。
本書でも,分かりやすい説明を求めるマスコミに苦言を呈しているが,「何億円無駄にしたのか」といった安易な批判は不毛だ。こういうチャレンジの積み重ねに意味がある。もちろん国民による適切な監視は必要だ。著者も指摘するように,敗色濃厚になってからの「のぞみ」には情報公開の点で難があった。そういった問題点を克服してより実のある宇宙開発につなげていくことが大切。

2011/11/15 18:40

投稿元:ブクログ

いろいろ読みどころはあるが、極めつけはアクロバチックな三次元的軌道計算、「1ビット通信」、そして回路焼き切りのための数え切れないスイッチング司令。
日本の技術者の、これでもか、という通信回復の努力。
メタルカラーの感動は、執念が技術的困難を凌駕するときに生じる。
工学の世界を目指す人に読んで欲しい本の一つ。

2012/03/09 13:03

投稿元:ブクログ

本書が書かれた時点で、「はやぶさ」は旅の途中、「あかつき」の打ち上げはまだまだ先の話。
一方、読者としての私は「はやぶさ」の結末や「あかつき」の途中経過がわかっている。
そういう今だからこそ、本書で語られる「のぞみ」の経験が「はやぶさ」に生かされたこと、「あかつき」の状況など、過去と未来に思いを馳せながら読むことができる。

多くの人に読んでもらいたい良書。

サイト内検索

キーワードを入力