- 出版社:講談社
- サイズ:20cm/274p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-06-212568-4
好き好き大好き超愛してる。
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- 税込価格:1,575円(45pt)
- 発行年月:2004.7
- 発送可能日:1~3日
- 本
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商品説明- 「好き好き大好き超愛してる。」
【大学読書人大賞(2009)】愛は祈りだ。僕は祈る−。「ゼロの波の新人」が放つ、恋愛と小説をめぐるラブストーリー。『群像』掲載の表題作と、『ファウスト』掲載「ドリルホール・イン・マイ・ブレイン」と併せ、この2作品のイラストギャラリーも収録。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧- 「好き好き大好き超愛してる。」
| 好き好き大好き超愛してる。 | 5-184 | |
|---|---|---|
| Illust gallery | 185-200 | |
| ドリルホール・イン・マイ・ブレイン | 201-274 |
著者紹介- 「好き好き大好き超愛してる。」
舞城 王太郎
- 略歴
- 〈舞城王太郎〉1973年福井県生まれ。2001年「煙か土か食い物」で第19回メフィスト賞を受賞しデビュー。「阿修羅ガール」で第16回三島由紀夫賞を受賞。
ユーザーレビュー- 「好き好き大好き超愛してる。」
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2004/08/30 00:43
「愛は祈りだ。僕は祈る」この本を読み終わったとき、この台詞は読む前の100倍深いものになっているだろう。
投稿者:yama-a(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
舞城王太郎作品は僕はまだ3作目で、この手のジャンルについては舞城以外に馴染みがないのだが、なんかすごくない? すごいよ、これ! 外側はハチャメチャに見えても内側は濃縮した純愛小説。しかも、かなりの名作。涙が出そうなほど、いや、冗談じゃなく。
『好き好き…』と『ドリルホール・イン・マイ・ブレイン』の2作が収められていて、前者はさらにいくつかの短編に分かれていて、柿緒っていう女の子と一人称で語られる治の2人を巡る3部作と、それとは別の話が交互に配されている。それぞれの話は、例えばASMAっていう訳の解らない病気が出てきたり夢の修理屋が出てきたり、神と戦うっていう設定自体がよく見えない話であったりで、ついて行くのが辛くてもおかしくないのに、何故かスルスル読めてズルズル引き込まれて、結構ウルウル来たりしてしまう。柿緒のシリーズも下手すると昼メロに出てきそうな「難病+純愛もの」なのに決してそんなレベルに堕ちない。
それは破天荒な話の中に愛の真理に触れた良い言葉が星のように散りばめられているからである。いや、ここではそれらの言葉を引用することはしない。平場でその台詞を見てもただ白けるだけである。このワケわかんない文体のワケわかんないストーリーの中でこれらの言葉に出会うからこそ、この言葉は輝くのである。
『ドリルホール…』のほうは、文字通り頭にプラスドライバーを突き刺された少年が、自分の脳内の別の世界に入り込んで世界を守る村木誠と言う別人格になる話で、ちょっと村上春樹の『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』を思い起こしてしまったけれど、それよりはるかにスリリングかもしれない。シュールなんてありきたりな言葉では片付けられないものすごい話なのだが、いつもながらのどこへ飛んでゆくか油断がならないストーリーの中に計算し尽くされたような硬い芯が埋め込まれた構成で、読みながら思わず唸ってしまう。
ともかく、なんかすごくない? すごいよ、これ! 言葉で言いつくせない。引用しないと書いたけれど1箇所だけ引用しよう。本の帯にもこれが引用してあったし、本の冒頭の文でもあるので、まあ良いだろう。──「愛は祈りだ。僕は祈る」
そして、この本を読み終わったとき、この台詞は読む前の100倍深いものになっているだろう。
by yama-a 賢い言葉のWeb
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2004/08/16 11:04
ピュアになれ
投稿者:メル(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
舞城王太郎はピュアである。いつだって純粋な物語を語っていたのだと思う。
本作『好き好き大好き超愛してる。』は、ストレートな純愛物語である。
登場人物の言葉づかいは、ちょっと下品だ。そのことによって、舞城のピュアな心を見えにくくしているかもしれない。
だけど、そんな表面上にごまかされてはいけない。『好き好き大好き超愛してる。』の登場人物たちは、みんなピュアなのだから。彼らには、少しも嘘やごまかしなどない。愛する人を疑うことなど微塵もない。だから「愛し過ぎるほど愛してみせる」というストレートな言葉が、かっこいい。
わたしたちも、この作品を純粋に読めばいい。そうすれば、きっとこの作品も「好き」になるはずだ。
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2004/10/15 22:20
ピンクのカバーに驚くなかれ!書体もだけれど、使った紙をここまで書くか、である。うーむ、本フェチにはたまりませんなあ、このディテールへの拘り。
投稿者:みーちゃん(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
俗なピンク色だなあ、と思う。なんだか、新潮社のR-18本を連想させるような下品さである。おまけに、字がキラキラしているのである。それは、あの怪作『九十九十九』の圧倒的なキラキラ文字と同じである。舞城王太郎は、これが好きなんだなあ、とつくづく思うのである。でも『九十九十九』のカバーは、小学生の女の子が穿く綿のパンツのような清潔な白を基調とした愛らしいデザインだったのに、今回はピンクの大技1本である。むー、まちっと何とかならんのですか? ま、凄い存在感ではあるんですが…。装丁Veia斉藤昭+兼田弥生、フォントディレクション紺野慎一(凸版印刷)、舞城マークに、イラストレーションは舞城自身。
でだ、先日、京極夏彦『百器徒然袋 風』の注に、組版レイアウト=京極夏彦、使用フォント明朝W3+游築五号W3、ヒラギノ明朝W3+ヒラギノ行書W8、ヒラギノ角ゴW6とあり、「うーむ、京極はこんなことまでやっているのか」と書いてしまったのだけれど、一体、講談社というのは何を考えているのか、この本でも、似た記載があるからボーゼンである。書いておくと
本文使用書体 「好き好き大好き超愛してる」かな部分:游築五号仮名StdW2 漢字部分:ヒラギノ明朝ProW2。「ドリルホール・イン・マイ・ブレイン」かな部分:游築36ポ仮名StdW4 漢字部分:ヒラギノ明朝StdW5。本文印刷用紙 「好き好き大好き超愛してる」オペラホワイトバルキー。「LOVE LOVE LOVE YOU,I LOVE YOU & THE DRILLHOLE IN MY BRAIN」ILUSUT GALLERY OK嵩百合クリーム。「ドリルホール・イン・マイ・ブレイン」オペラクリームバルキー。
である。書体もだけれど、紙をここまで書くか、である。うーむ、本フェチにはたまりませんなあ、このディテールへの拘り。しかもだ、舞城直筆のカラー挿絵が沢山なのだ。表紙を開いた見返しの(遊び紙)、(きき紙)は、クレヨン、ペン、マーカー、水彩などでザクっと描いた絵が満載なのである。しかもそれをLOVE LOVE LOVE YOU,I LOVE YOUの文字で枠取りするのだ。
長女の友人の石井ユミに言わせると、舞城はこれらの絵を殆ど発作的に描くと言うのだが、たしかに、パワーあふれるものである。それが、今度は本文中にILUSUT GALLERYとしてさらに大きな絵として纏まって出てくる。これに勝てるのは、『アバラット』のクライヴ・バーカーくらいのものではないか。
いやあ、何でこんなに小説の中身以外のことを書くのか? そう、書き難いのである。どれも性と暴力に溢れる小説である、とは言える。しかし、それは今までの舞城作品全てに言えることであって、この『好き好き大好き超愛してる』だけのことではない。確かに視点の変化はある。
タイトルにもなっている「好き好き大好き超愛してる」では、僕が柿緒、佐々木妙子、ニオモなどのことを代わる代わる語っていく。智依子を襲う奇病、すごいなあ、SFかなと思っていると、それはいつの間にか小説とモデルの話になっている。
次は、舞城の即興的絵筆が冴える「LOVE LOVE LOVE YOU,I LOVE YOU & THE DRILLHOLE IN MY BRAIN」ILUSUT GALLERY。紙面から暴力的な何かが溢れ出すようではないか。でも、個人的には最後の、プロレスの技のような名前の「ドリルホール・イン・マイ・ブレイン」が好きである。ちょっとした前振りかな、と思っていたのがメインの話になっていく。衝動的な殺人事件が、なんだか脳のなかの幻想談になってしまうのである。
それって本当に、最初から考えていた展開? もしかして全く違う話になっていない? そう思わせる話である。どれも再読可能、というよりは何度か繰り返し読んで、それでも舞城の描こうとしたものを理解できない、でも決してそれが不快ではない、そういう、まさに会話が成立しない現代の若者を見るような話である。
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2004/07/22 16:57
内容紹介
投稿者:bk1(不明|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
これぞ舞城王太郎の王道にして最前線! 『群像』に一挙掲載された表題作と『ファウスト』第1号の巻頭を飾った「ドリルホール・イン・マイ・ブレイン」を収録。







