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奇想の系譜(ちくま学芸文庫)
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この著者の新着情報

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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2004.9
  • 出版社: 筑摩書房
  • レーベル: ちくま学芸文庫
  • サイズ:15cm/275p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-480-08877-6
  • 国内送料無料
文庫

紙の本

奇想の系譜 (ちくま学芸文庫)

著者 辻 惟雄 (著)

奇想の系譜 (ちくま学芸文庫)

1,404(税込)

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書店員レビュー

ジュンク堂書店池袋本店

岩佐又兵衛・狩野山雪・曾我蕭白・伊藤若冲・長沢蘆雪・歌川国芳を「再発見」

ジュンク堂書店池袋本店さん

岩佐又兵衛・狩野山雪・曾我蕭白・伊藤若冲・長沢蘆雪・歌川国芳を「再発見」した『奇想の系譜』から40年、白隠・葛飾北斎が新たに加わり、「新・奇想の系譜」とも呼べる内容で、平易な語り口で江戸絵画の愉しみを存分に伝える。

みんなのレビュー25件

みんなの評価4.5

評価内訳

  • 星 5 (13件)
  • 星 4 (8件)
  • 星 3 (1件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

2010/10/03 22:22

投稿元:ブクログ

 70年代にこの本を出したのは本当にすごいと思う。現在の若冲・蕭白ブームの立役者。(いいぞもっとやれ)
 あっさりすっきり地味にこぎれいにまとまって侘び寂びであることが特徴のように思われてしまいがちな日本美術ではありますが、決してそんなことはない! と判りやすく面白く導いてくれる入門書。

 そしてこれを読んだら、是非に是非に、近くの美術館へ出かけることを勧めたいのです。まったく違った世界がそこにはあるはずですから!

2004/10/20 18:12

投稿元:ブクログ

岩佐又兵衛、狩野山雪、伊藤若冲、曽我蕭白、長沢蘆雪、歌川国芳の作品紹介と評伝をまとめた本。1970年に、こうやって、このへんの画家をまとめて紹介したという功績は大きいだろうなと思う。俺が国芳とかを意識して見るようになった1982年くらいでも、まだ国芳の戯画のまとまった画集とかは無かったわけだし。若冲の入手しやすい画集なんて、未だに無いし、蕭白の画集も美術全集くらいしか見ない。しかし、この本に取り上げられている「奇想」の画家達に共通するのが、卓抜したテクニシャンであるというのが、何というか当たり前だけど面白い。「奇想」なんてものを形にするには、相当な技術が必要なのは当たり前というか前人未到に説得力を与えるのがテクニックというか、それを思い知らされる。日本画のイメージって、未だ固定的な気もするから、この本の役割はまだ終わってないのだと思う。

2007/01/24 02:52

投稿元:ブクログ

めくるめく江戸絵画ワールドへ人々を引きずりこみたくてたまらない辻先生の鼻息も荒い名著。でも実際、せっかく日本に生まれたのに元禄文化だの化政文化だのという言葉に騙されて蕭白や又兵衛を知らないのはやっぱり損してる。

2008/04/23 00:33

投稿元:ブクログ

最近ブームの奇想絵師達について。
以前に今を予見するような本が出ていたのですね。
山雪は絶対神経質だと思う。
好きだけど。

2006/11/22 16:23

投稿元:ブクログ

あまりにも有名な辻惟雄による美術書。ほとんどの作家を事前に展覧会などで見てからこの本に行き着いたわけだけれど、面白い。なんだか、これを読んでて思ったんですけど、この人は写真家みたいですね。あくまで表現者は奇想の画家達なわけであって。けれど、こうゆう切り取り方をすると本当に面白いという。やっぱり、ある種の表現者なんじゃないかな。

2007/10/05 15:19

投稿元:ブクログ

この本は歴史的な背景や位置づけをわかってないとホントの評価はできない。若冲などがすでに十分に再評価された現状においては、どの程度価値があるのか判断が難しい。
しかし解説を読むと、その価値は高そうだ。淡々と既知のことが書かれているように見えて、当時一般にはほとんど知られていなかったことであったりする。そこには著者と読者の知識に相当のギャップがあるのだろう。
自分には絵を見る目はないが、若冲の絵を見るにつけ、なぜかルソーを思い出していた。思いもかけず指摘された類似性に、案外的外れじゃなかったのかと嬉しくなったな。
あと、蕭白かっけぇ。
(2007/10/3)

2008/02/11 14:47

投稿元:ブクログ

まさに、奇想。おとなしく収まるなんて考えもしない人たちなんだろうな。自由なんていう言葉のないような時代に生きた自由な人たちだと思った。日本画への考え方が変わった。

2007/01/29 16:19

投稿元:ブクログ

伊藤若冲他、ナンジャコリャア!!な日本美術を紹介しています。こんなにエキセントリックな絵を、江戸時代に描いていた人がいたとは思わなかった。

2007/03/31 17:30

投稿元:ブクログ

NHKで曾我蕭白の特集を見てから読みたかった本。曾我蕭白の虎画、獅子画、龍画、鳥画なんかもう最高。

どうせ歴史的な部分は忘れてしまうだろうから(笑)、パラパラめくって画だけ見ても楽しいと思う。

伊藤若沖の鶏画も「オオッ!!」だけど(僕は動物画が好きみたい)、やっぱり蕭白が一番好き。

2007/07/08 17:48

投稿元:ブクログ

(2006.03.05読了)(2006.02.28購入)
この本の初版は、1970年3月に美術出版社から出版され、その後、1988年6月にぺりかん社から刊行され、2004年に文庫として出版された。
近年、長沢芦雪、岩佐又兵衛、曾我蕭白の絵を見たのだけれど、活字人間としては、本で読まないと落ち着かない面があるので、「ニューヨーク・バーク・コレクション展」の会場で販売していたこの本を入手して、読みました。
取り上げられている画家は、岩佐又兵衛、狩野山雪、伊藤若沖、曽我蕭白、長沢芦雪、歌川国芳の6名です。
図版も多数入っていますので、既に見たことのある人は、作品の確認になりますし、見たことのない人は、どんな絵を書いているのかを見ることができます。きっと本物を見てみたいと思うでしょう。

●岩佐又兵衛
岩佐又兵衛は、摂津伊丹城主荒木村重の子として1578年に生まれました。岩佐は、母方の姓です。
絵巻物「山中常盤」「堀江物語」「上瑠璃」について詳細な解説があります。
「山中常盤」は、現在MOA美術館に所蔵されているということですが、昭和3年にドイツ人の手に渡る寸前のところを、当時第一書房の長谷川巳之吉氏が、家を抵当にし、電話や浮世絵のコレクションなどを一切合財売り払って得た金で手に入れたということです。海外へ渡った作品もたくさんありますが、かろうじて日本に残ったものもあるということになります。
「山中常盤」の絵の凄さは、この文庫本の表紙をめくるとすぐカラーの図版が目に入りますので、是非本屋で見てください。きっと驚きのあまりすぐ本を閉じてしまうでしょう。心臓の弱い方は、この本を手に取る事は止めてください。危険です。
岩佐又兵衛は、千葉市美術館の展覧会で、絵巻物「山中常盤」「堀江物語」など、たくさん見せてもらいましたが、出光美術館などでも見ることができます。
●曾我蕭白
蕭白は、渋谷区松涛美術館で、「群仙図屏風」を見せてもらいました。日経「美の美」のコラムで見て以来、何年も本物を見てみたいと思い続けた屏風絵でした。一度見たら虜になってしまう絵です。「石橋図」は、今年、バーク・コレクション展で見ました。
北斎の富嶽百景もかなり大胆な構図を使いますが、これはもっと凄い。獅子の群れが崖を駆け上っている!絵の前であきれてしまいました。
●あとがき
日本のコレクター、専門家諸氏の大多数が、この本に出てくるような作品を、えげつないと袖にしている間に、それらがどんどん海外へ渡っているという現状であって、例えば、若冲、蕭白、芦雪、米山人など、魅力的な作品が古美術市場に現われると、アメリカの熱狂的なファンの手に帰してしまう。代表作を見たいのならどうぞアメリカへということになっても、やはり後々困りはしないかと思うのである。

著者 辻 惟雄(つじ のぶお)
1932年 名古屋市生まれ
1961年 東京大学大学院博士課程中退(美術史専攻)
MIHO MUSEUM館長

(「BOOK」データベースより)amazon
意表を突く構図、強烈な色、グロテスクなフォルム―近世絵画史において長く傍系とされてきた岩佐又兵衛、狩野山雪、伊藤若冲、曽我蕭白、長沢蘆雪、歌川国芳ら表現主義��傾向の画家たち。本書は、奇矯(エキセントリック)で幻想的(ファンタスティック)なイメージの表出を特徴とする彼らを「奇想」という言葉で定義して、“異端”ではなく“主流”の中での前衛と再評価する。刊行時、絵画史を書き換える画期的著作としてセンセーションを巻き起こし、若冲らの大規模な再評価の火付け役ともなった名著、待望の文庫化。大胆で斬新、度肝を抜かれる奇想画家の世界へようこそ!図版多数。

2009/04/07 20:19

投稿元:ブクログ

歴史の闇に消えた絵師たちに、再び光をあてた名著。
時間がながれても、その奇想の世界は今も私たちに衝撃をあたえる。

2011/06/07 23:23

投稿元:ブクログ

現在の奇想画家ブームの火付け役の本。
今や主流ではありますが。
美術史のように堅苦しいものではなく、画家本人についてのエピソードや絵の解説なので、少しでも興味のある方なら読みやすい本だと思います。
奇想画家がお好きな方は、是非一読をお勧めします。

2010/11/05 16:23

投稿元:ブクログ

いまひとつ体調がすぐれなかったり天気がグズついたりで、美術館へ足を運ぶのがなんとなく億劫な日に読むと、いいイベントを開催中の美術館へ行ったような気にさせてくれる近世日本画美術の傍流解説本です。
著者・辻さんご自身も文庫版あとがきで書いておられますが、まさか若冲なんぞがこんなメジャーになるとは、思いませんでした。

2010/08/08 18:03

投稿元:ブクログ

若冲や蕭白のブームの火付け役はこれが犯人。
あまりに奇怪でグロテスクで異端・・・そんな理由から疎まれ忘れられた(と言っても過言では無い)江戸時代の画家達に再評価を与えた。その後の長沢蘆雪や伊藤若冲や曾我蕭白の注目のされ方といったら、まるで手のひらを返した様。
著者の辻惟雄も、もはや日本美術史の大権威。
この本はそうした偉大な功績があるのです。

内容に触れてみますと、若冲も蕭白も研究がそれなりに進んだ現在になってみると、内容は普通のように思えなくもない。「あ、知ってるわー」みたいな。
しかし、繰り返しますがこの著書がこうした研究の端緒であるのです。(ちょっと盛ったかも)

確かに若冲は、まさにthe most eccentric artist in Japan!!yeah!!とでも評したくなるような本当に面白い画家だと個人的には思います。ってことはぼくも知らずのうちに多くこの著書の恩恵にあずかっているということでしょう。

2012/01/05 17:41

投稿元:ブクログ

 憂世と浮世。優美な古典絵巻を至上とする審美眼には卑俗でアクが強く反撥と嫌悪を感じさせ、現代美術の表現性に馴染んだ眼には興味深い、極彩色の特異な絵巻群が十七世紀前半の元和から寛永にかけて制作された。享楽的風俗画が、現世肯定の気風を漲らせた。狩野派大家の裏芸や無名の町絵師の職人仕事に混じって、岩佐又兵衛筆と言い伝えられる多くの画がある。

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