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商品説明- 「脳の中身が見えてきた」
記憶や学習といった脳の働きが、遺伝子の言葉で語れるようになってきました。人は物事をどのように学び、どう利用するのでしょうか。関係する遺伝子から、脳の回路網、制御のしくみまで、三人の脳科学者がやさしく語ります。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介- 「脳の中身が見えてきた」
甘利 俊一
- 略歴
- 〈甘利〉1936年生まれ。理化学研究所脳科学総合研究センター長。
〈伊藤〉1928年生まれ。理化学研究所脳科学総合研究センター特別顧問。
関連キーワード- 「脳の中身が見えてきた」
ユーザーレビュー- 「脳の中身が見えてきた」
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2006/07/07 02:16
参考文献を探すのが大変で、、、。
投稿者:kokusuda(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
人体の中で最も謎の器官「脳」。
2004年現在でどの程度に解明できているのか?
理化学研究所 脳科学総合研究センターでの研究結果が本書で紹介されています。
脳の研究は医学、生物学だけでなく物理学、科学、数学、情報科学、哲学など
様々な分野で行なわれてきました。
しかし、今後は個別の分野での限界を超え総合的に研究する時代を迎えているようです。
現在の脳科学総合研究センターでの研究目的は脳の構造と機能を解明する「脳を知る」。
脳の障害の原因解明と治療法、予防法などを開発する「脳を守る」。
脳のモデルを作成し原理を解明する「脳を創る」。
脳の健全な発達、教育、学習、認知機能について調べる「脳を育む」。
以上の4項目です。
人類の最大の特徴は「脳」です。
私たちが思い考え意識する源です。
本書は、脳についての概論「21世紀の脳科学」、
脳の機構を説明した「脳の設計図は読めるのか」、
記憶の機構を説明する「学習と記憶にせまる」、
理論と実験の協調によって脳の原理にせまる
「脳の理論を求めて」の4章で構成されています。
内容的には分子生物学的な化学反応、電気反応や統計モデル化など数学的手法、
様々な動物実験など広範囲にわたっています。
比較的に分かりやすく説明されますが、用語や条件など前提となる知識が
必要と思われる個所も少なくありません。
読み進んで疑問が出たら調べ直す必要があります。
参考文献が記載されていないので自力で探す必要がありますが、、、(笑
2004年における脳についての研究結果が紹介される本書ですが、
脳の機構(メカニズム)に片寄った印象です。
読んでいると、いくつもの「なぜ?」が出てきますが、知的好奇心を
かなり満足させてくれました。
将来的に多くの「なぜ?」が解明されたり、平和的に応用技術が開発されることを
願いつつ、、、。
現時点(2006年)では少し古くなった内容もありますし、
注釈や参考文献が無いのが残念ですが興味深い一冊です。
先に他の脳の入門書を読んでおいた方が良いようです(笑
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2005/03/06 08:07
脳の科学は人間を理解するための科学である
投稿者:未来自由(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の一人、甘利俊一は「脳の科学は人間を理解するための科学である」と主張する。
また脳の科学だけでなく、「そもそも科学技術は、われわれ人間のためにある」から「人間とはいったい何なのか」「われわれはいかなる存在であり、生活はいかにすればより快適になるのか」「社会はどうあったらよいのか」との「考えを発展させ、現代の諸問題、地球環境、エネルギー、情報化、さらに人間や社会の問題を解決していかなくてはなりません」と主張する。
科学技術が、儲け優先社会のもとで、いかに歪められているかの直接的論及はないが、人間と科学の関係を問う視点に共感することができる。
また、「21世紀の脳科学」を「まさに人間の科学」として位置づけることの重要性を語っている。重要な提起である。
脳の権威三人がそれぞれの専門領域から、脳の仕組み、記憶や学習のモデル、理論と実験の融合問題などを語っている。
専門的な内容もあり、すべてが理解できたわけではないが、脳のおおよその中身を知ることができるものになっている。
最も注目したのは、理論と実験の融合問題である。かつては脳の実際を知る技術に限界があるため、理論を提起してもそれを実験などによって裏付けることが困難であった。
しかし、科学技術の発展により、理論を実験によって裏付けることのできる分野が広がっている。今後は「理論と実験」が融合した研究ができるようになるとの展望が語られている。
今後の発展が楽しみである。そしてその成果は「人間が人間らしく生きるため」に活用されなくてはならない。「人間の学問」としての「脳の科学」の発展を期待したい。







