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商品説明- 「精神分析学を学ぶ人のために」
精神分析のもつ破壊的な力はどこからくるのか。精神を構造化する「無」とは何か。精神分析の実践思想が究められるとき、「無意識」にひたされた人間の条件が露呈する…。「無意識」が動きだす瞬間を捉える精神分析学を解説。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介- 「精神分析学を学ぶ人のために」
新宮 一成
- 略歴
- 〈新宮〉1950年生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科教授。
〈鈴木〉1952年生まれ。名古屋大学医学部保健学科教授。
関連キーワード- 「精神分析学を学ぶ人のために」
ユーザーレビュー- 「精神分析学を学ぶ人のために」
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2009/09/16 20:17
なんとも言いようがない本だが、読み方を工夫すれば得るものはある。
投稿者:反形而上学者(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルにある、『精神分析学を学ぶ人のために』という言葉のように、本書は「精神分析学」を「学びたい人」に向けた入門的解説書である。
もちろんフロイトがその中心に据えられているが、ラカンについてもかなり頁を割いている。
本書は各章を分担で執筆しているので、トータル的にみると散漫な内容に終始していることは否めないが、これは「入門者」ではなくて中級者程度が読むと想定すると、まあ中身のぎっしりと詰った本と言うことはできると思われる。
何とも歯切れの悪い書評文であるが、そういう歯切れの悪くなる本であるということは事実なので、この微妙な言い回しに「注意」してもらいたい(笑)。
いや、私は何が言いたいのかというと、「日本の精神分析臨床」が陥っている危機的状況が引っかかっているからなのだ。日本で分析家として医者でない人が行う場合には、「臨床心理士」という民間資格を目指すことになる。しかし、日本には「精神分析臨床」を受けれるような土壌はない。つまり、専業の分析家として生計を立てることが極めて難しいという事実を言いたいのであう。
臨床心理士はカウンセラーとして、病院なんかで何人かは活躍しているのは知っている人も多いであろう。知り合いにもいたりするかもしれない。
しかし、そういうカウンセラーではなくて「分析家」をしている人をどれだけの人が知っているであろうか。
実際、「フロイト系の専業分析家」は日本では数えるほどしかいない。その数えるほどの人になれと、「兼業分析家」が本書で言うというのは何かおかしくはないだろうか。
そういう意味で、本書はどこを向いているのか、誰に語りかけているのかがまるっきり判然としない。
精神分析の置かれている、矛盾した実情に気づくことも、本書の読み方の一つなのかもしれないが、編者である新宮一成氏、鈴木國文氏、小川豊昭氏の三名には猛省を促したいと思う。
しっかりとプランを立てていれば、もっといい本になっていたであろうだけに、何とも残念な気がするのは私だけではあるまい。







