ゲーム理論を読みとく 戦略的理性の批判 (ちくま新書)
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- 税込価格:903円(25pt)
- 発行年月:2004.11
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ユーザーレビュー- 「ゲーム理論を読みとく 戦略的理性の批判」
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2006/02/15 04:01
万能な理論
投稿者:濱本 昇(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
「囚人のジレンマ」に代表されるゲーム理論。これは、国家間戦略、経済学、遺伝学、労働争議他あらゆる対立する関係に戦略的な思考を誘う万能な理論であると考えられている。著者は、その危険性を指摘し、ゲーム理論の限界を指摘すると「はしがき」で述べている。しかし、本書を読み終えて、その著者の意図は読み取れなかった。
ゲーム理論というのは、勉強すればするほど面白い。これを知らない人物との交渉においては、知っている人物が必ず勝利すると確信する。「囚人のジレンマ」においては、コンピュータにより複数対戦させ、どの戦略が一番強いかかが定説化されている。すなわち、「決して自分からは、裏切らないが、時々、裏切る行動に出る」というものである。私は、これを実践している。従って、当然と言えば、当然だか、対人関係、仕事上での交渉等、全て、自分の思うが侭に動くのである。この上無い、無常の喜びを感じて日々生活している。
本書においてゲーム理論が成り立たない行為というものも理解出来た。それは、すなわち「遊び」である。「遊び」は、それ自体が目的であり、行為自体を楽しむ為に、行為自体に目的が無いのである。しかし、私は、この「遊び」にもゲーム理論を適用出来るのでは?と考える。私は、学者では無いので、具体的に言う事は出来ないが、何となく、そう思うのである。
ゲーム理論との出会いは、映画「ビューティフル・マインド」ある。ジョン・ナッシュは、ゲーム理論における臨界点である「ナッシュ均衡」を定説化する。その業績に対し、ノーベル経済学賞が与えられている。しかし、ジョン・ナッシュは、精神的な難病に陥ってしまう。彼は、自分の力で、それを克服するが、その方法が学者らしい。起こった妄想に対して、自分で入手した情報を元に、一つづつ、現実であり得ないといちいち論破して、克服して行くのである。天才は、自分の病気への対処も凡人とは違う。
「将軍のパラドックス」という面白いゲーム理論の落とし穴も知った。本書は、ゲーム理論という興味有る分野をより深く理解させてくれ、楽しんで有意義に読めた書である。







