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キョウコのキョウは恐怖の恐

  • 出版社:講談社
  • サイズ:20cm/283p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-06-212653-2

キョウコのキョウは恐怖の恐

諸星 大二郎 (著)

  • 全体の評価 3.53件のユーザーレビュー
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  • 税込価格:1,68048pt
  • 発行年月:2004.11
  • 発送可能日:1~3日

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商品説明- 「キョウコのキョウは恐怖の恐」

「キョウコさんだっけ? どういう字を書くの?」 女は、恐怖の恐と書く「恐子」と名乗る。「恐い思いをするのはあなたかもよ…」 「暗黒神話」など独特の作品世界を持つ漫画家が、日常に潜む「恐怖」を鮮やかに描く短編集。【「TRC MARC」の商品解説】

収録作品一覧- 「キョウコのキョウは恐怖の恐」

狂犬 7-97
秘仏 99-155
157-193

著者紹介- 「キョウコのキョウは恐怖の恐」

諸星 大二郎

略歴
〈諸星大二郎〉1949年生まれ。漫画家。「生物都市」で第7回手塚賞受賞。独特な作品世界で読者の支持を得る。主な作品に「暗黒神話」「孔子暗黒伝」「西遊妖猿伝」「失楽園」「私家版鳥類図譜」など多数。

ユーザーレビュー- 「キョウコのキョウは恐怖の恐」

全体の評価
3.5
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★★★★☆(1件)
★★★☆☆(2件)
★★☆☆☆(0件)
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2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2008/07/25 14:58

マンガと小説の違いを実感しました

投稿者:kokusuda(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

季節物という印象の強いホラー作品ですが、上質ならば
季節に関係無く楽しめます。
独特な世界観を持つマンガで知られる諸星氏が書いた
短篇集が本書です。
 
短篇ということもありますが紹介しにくい作風の
短篇ばかり5篇が収録されています。
農業試験場の職員が閉鎖直前の旧試験場で土地の迷信に
遭遇してしまう「狂犬」。オチが効果的です。
無名の古寺で観光客と死者が出会ってしまう「秘仏」。
恐怖を盛り上げる描写に凄みすら感じます。
バクが夢を食べるという言い伝えが実現する「獏」。
古典的な展開でありながら主人公が追い詰められていく様や
描写の技法が優れていて読み応えがあります。
中年サラリーマン山内さんが卵の産めない鶏の悪夢に
巻き込まれる「鶏小屋のある家」。
身近な生活の中にも存在する恐怖の境界線を描いています。
定年退職した須田さんが大雨の自宅の庭に古い記憶と
人生を見てしまう「濁流」。
恐怖の中にも様々な側面が見出せて奥の深い作品です。
 
どの作品も悲鳴を上げるようなストレートな怖さではなく
硬直した身体に染み込んでいくような怖さです。
和風「トワイライトゾーン」といった趣です。
装丁や挿画も上質で印象的な本に仕上がっています。
これらの作品を読んでいると横溝正史翁の作風を連想
してしまいました。人間の業や深層心理の感覚的な恐れ、
迷信の根深さなどに共通点があるのでしょうか?
「生物都市」の扉絵から持続する緊張感と比較すると
少し間延びしている感は否めません。
マンガと小説という表現方法の違いと共通点にも
改めて考えさせられる短篇集です。
 
装丁なども印象的で諸星ファン、ホラーファンだけでなく
物語が好きな方にはぜひ読んでほしい。

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7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2005/10/03 11:50

やっぱ漫画描きましょうよ,モロボシさん。

投稿者:SnakeHole(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 すわモロボシさんの新作漫画か,と注文したら漫画ではなく小説だった。題名から想像がつくように諸星風味の恐怖小説5編を収録した短編集。……なんだが,正直なところやっぱりこのヒトは漫画のヒトだなぁというのが感想。うまく伝わるかどうか分からないが,読んでいておそらくこれが漫画だったら気にならないんだろうがなぁ,と思う冗長さを感じる。
 ……なんつうかなぁ,漫画や映画だったらそこに無言の1カットがあってしかるべき場面だけれど,小説だとそれを地の文で書くくらいなら省いてしまった方がすっきりするし,却って読者の想像力を掻き立てる,みたいなことってあると思うのだ。この小説はそういう場面の多くを文章にしちゃってる感じなんである。くどい。それから,これは初出となった各掲載誌のほうの問題かも知れないけど,著者得意の考古学や民俗学関係のペダンティックなネタが一個もないのは残念だった。やっぱ漫画描きましょうよ,モロボシさん。

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4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2006/08/22 00:05

久しぶりに同心に帰るようなホラー話に巡り合えたな、って思いました

投稿者:どーなつ(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

これ、インパクト勝ちでしょう。
キョウコのキョウは恐怖の恐。
なんてタイトル(笑)これが本棚に並んでいたら、絶対手にとってしまう。
この中で登場するキョウコさんは、「恐子」だけでなく「狂子」「凶子」と3つの名前を使い分けてます。
名前ネタだけでも、スゴイですよね。
キョウの字は他に「叫・怯・脅」と何やら怖い話が浮かんできそうなものが多い。
昔、私の学校で「切り取りミシマさん(君?)」っていうホラー話が流行ったんですよ。
確か、返答云々によって腕とか足とか切り取られて最後はあの世につれていかれる、っていう。
それを防ぐ為に「ミシマのミは(忘れた)、ミシマのシは死人のシ、ミシマのマは魔物のマ」というような呪文を唱えなければならないんです。
このタイトルを見た瞬間、こんな子供騙しのヨタ話を懸命に信じていた、楽しかった小学生時代がフラッシュバックしてきてしまいました(笑)
ひょっとしたら、作者もこのミシマさんを知っていたのでは?
どこかで聞きかじったことがあって、今回のタイトルが思いついたのではないでしょうか(勝手に推測)
★★★
作者の諸星大二郎さん。
私はちょっと知らないんですが、マンガ家のようですね。
この作品がお初の小説になるそうです。
74年に「生物都市」で手塚賞、そしてファンに支持された「妖怪ハンター」、「西遊妖猿伝」で一般の人気を集めたのだそうです。どうやらコアなファンが多そうですね。
読んでて思ったのが、なんか一昔前に一世を風靡したであろう、ホラーマンガチックな内容だなってこと。
恐怖新聞のような、エコエコアザラクのような。
あの何ともいえない独特の世界が広がっていました。
途中に挿絵が何枚かありましたが、おそらく諸星さんの絵なのでしょうね。
後半2話はキョウコさんが登場しないので(ひょっとしたらそうかな?って思える人がいたのですが、結局名前は名乗らなかったんで違うと思うんですが)、あまりおもしろいと感じなかったんです。
でも最初の3編はオススメです。
特にさっき私が挙げた「恐怖新聞」「エコエコアザラク」が大好きな人なら、この本を手にとっても損はないのでは?って気がします。
最近ホラーといっても、結構近代的なものが多い気がするんで、久しぶりに同心に帰るようなホラー話に巡り合えたな、って思ってるので、キョウコさんで続編を出して下さい^^

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