- 出版社:新潮社
- サイズ:16cm/231p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-10-116471-1
春の数えかた (新潮文庫)
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- 税込価格:452円(12pt)
- 発行年月:2005.2
- 発送可能日:24時間
- 本
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商品説明- 「春の数えかた」
【日本エッセイスト・クラブ賞(第50回)】【「TRC MARC」の商品解説】
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ユーザーレビュー- 「春の数えかた」
6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2009/03/27 00:33
身近に在る者たちへの疑問
投稿者:helmet-books(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本エッセイイスト・クラブ賞受賞作
動物行動学者
日高敏隆のエッセイ
自然に潜む素朴な疑問を
突き詰めていった作品
三寒四温を積算し
季節を計る、鳥や昆虫や植物のなぞ
外灯に集まる蟲のなぞ
人のロジックと
他の生物のロジックを戦わせながら
共存していくという人里論
人の行動も不可解な面があるが
それは他の生物だってそうなのである
そういう無意識にでるパターン化された
行動というものは、その種全体を守るために
遺伝子が操作しているもであるだろう言う、
リチャード・ドーキンスのアイディアの引用もあった
ということは環境問題ブームも
人間が人間という種を絶やさないための
遺伝子からの操作によるものという考えになるのだろう
以前どこかで、聞いた話なのだが
人間の及ぼす自然破壊規模というものは
たかがしれているらしく、自然自身が及ぼす
例えば地震や土砂災害なんかの比ではないらしい
そして、人間が及ぼす自然破壊は長期的に見て
人間にしか被害を及ぼさないような考えも出来るのである
その長期的という意味は
人間規模の破壊程度だと、自然は時が経てさえすれば
回復可能な程度なのだと言う
ということは
自分だけが助かりたいが為に
いまのエコブームがあると思うと
一見滑稽だが、
とても大事な必要なことなのだと思う
helmet-books
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2008/04/04 20:34
人間と自然の関わり方
投稿者:Azuma(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
「どうして」「なぜ」、そういう言葉が所々に出てくる本。
この本を読み終え、そのような印象を受けた。
著者の日高敏隆氏は動物行動学者であり、「どうして花や虫は春を知るのだろう」というような疑問を、本書では専門家としての分析なども交えつつ、書いている。
専門家として、と書いたけれども決してそれが難しくなることはなく、素人である自分も楽しんで読むことができた。
著者は作中で、自然は果てしないシェア争いの場であり、調和のとれた場所では無いと述べている。
よく「共生」という言葉を聞くが、それについても言及してあり、人工的な自然への嫌悪感も読み取れた。
人間が自然を征服してしまってはいけないし、だからといって人間が自然を作り上げてしまってもいけない。
数年前に書かれた本ではあるけれども古さを感じないのは、この問題は今でも真剣に考え、取り組んでいくべき問題だからだろう。
また、本書で印象に残っているのが「街のハヤブサ」の話だ。
ハヤブサが、人工の孤島と断崖絶壁、そして餌のあったニューヨークに住み着いたと言うことに関する話である。
動物たちがきちんと条件さえ整ってさえいれば街の中でも住んでいけるという話は興味深かった。
案外動物たちは人間のことなんてどうでも良いと思っているのかもしれない。
また同時に、アメンボにとっての表面張力のような、「それぞれの動物にとってのこのキー・ポイントは侵してはならない」という言葉の重みを感じることができた。
ここでも人間と自然との共生について考えることができる。
柔らかく、読みやすい文章で語られるこの本には、私たちが考えねばならないことがしっかりと書かれてあると、そう思った。







