ネットストア

bk1とhontoがひとつのサイトになりました。

買い物カゴを見る
通販商品(計0点)
電子書籍(計0点)

bk1とhontoがひとつのサイトになりました。お買い物がさらにしやすく、便利に!

だいこん

  • 出版社:光文社
  • サイズ:20cm/482p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-334-92449-2

だいこん

山本 一力 (著)

  • 全体の評価 53件のユーザーレビュー
  • あなたの評価 この商品を評価して本棚に反映 評価しました! ×
  • 税込価格:1,89054pt
  • 発行年月:2005.1
  • 発送可能日:7~21日

国内送料無料

今なら本も電子書籍も全て【ポイント3倍】!!
hontoポイントスタート記念!文庫もコミックも電子書籍もCDもDVDも全てhontoポイントが3倍!

このセットに含まれる商品

前に戻る

  • 対象はありません

次に進む

おすすめ商品

この商品に興味のある人は、こんな商品にも興味があります。

前に戻る

  • 対象はありません

次に進む

商品説明- 「だいこん」

気風が良くて器量好し。みんなから愛されるつばきが一膳飯屋「だいこん」を舞台に繰り広げる、人情たっぷりの細腕繁盛記。『小説宝石』連載を単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介- 「だいこん」

山本 一力

略歴
〈山本一力〉1948年高知県生まれ。都立世田谷工業高等学校電子科卒業。会社員を経て、「蒼龍」で第77回オール讀物新人賞、「あかね空」で第126回直木賞を受賞。他の著書に「梅咲きぬ」など。

ユーザーレビュー- 「だいこん」

全体の評価
5.0
評価内訳 全て(3件)
★★★★★(3件)
★★★★☆(0件)
★★★☆☆(0件)
★★☆☆☆(0件)
★☆☆☆☆(0件)

この商品に関するあなたの感想やご意見をお寄せください。 レビューを書く

並び順を変更する :
評価の高い順
役に立った順
投稿日の新しい順
評価の低い順

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2005/04/16 21:28

この本と、『日暮らし』があれば、今年の時代小説はもういいかな、っていう感じ。ともに江戸時代の深川を扱うけれど、涙ならこの、だいこん、かな

投稿者:みーちゃん(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

作家にとって読者を泣かせる、ということは案外簡単なことらしい。大岡玲あたりが言ったか書いたかしたのを、聞いたか記憶がある。ただし、大岡はその誘惑に駆られるけれど自分はしない、と言っていた。で、それに果敢にチャレンジしたのが高橋三千綱で、それが確か『オンザティー』だった。正直、泣いた。最初から最後まで涙が止まらなかった。こんな男の手管に乗せられるなんて、そう思いながら泣いて、泣いて、泣いた。

でだ、山本一力にはそういう、泣かせてやろう、などという思いは絶対にないにちがいない。それは女の直観としかいいようがないけれど、絶対に間違いない。もしかすると、重松清には、ちょっとくらいそんなケレンミがあるかもしれない。だって『トワイライト』を読んでみなよ、あれって絶対に狙ってると思うもの。でも、泣く。そして重松の最高の一冊だと素直に認める。
うーむ、何を書いてんだか・・・。そう、山本一力。しかしだ、『だいこん』は違う。涙が止まらないのだ。電車に乗り、本を開く。活字が滲む。無論、大泣きさせるようなあざとさはない。山本はそういう作家ではない。しかし、ふとこぼした涙が乾かないうちに、小さな波がやってくる。それが繰り返される。涙を堪えるのが嫌になる。だから、途中でこらえるのはやめた。それが、少しも嫌ではない、そういう作品である。
装幀は川上成夫、装画は(財)アダチ伝統木版画財団。カバーの構成は『梅咲きぬ』に似ているけれど、こちらは英文字が混じる。でも、それが少しも厭味にならない。むしろ上手さという点では、こっちのほうが上かもしれない。ただし、版画のレベルは問題外といっていい。なんといっても相手は喜多川歌麿『立姿美人図』なのだから。
いやいや、いつもと違う紹介になってしまった。人物紹介といこう。主人公は「つばき」、勿論、花ではない。れっきとした女性である。ただし、話は彼女が三歳、明和三年(1766)から始まる。といっても、本当は寛政元年、つばき二十六歳の時の回想という形をとっている。
で、「つばき」には、その後「さくら」「かえで」という妹が生まれることになる。その父親が大工の安治で、母親は「みのぶ」という。両親の年齢ははっきりしないが、さくらは三つ年下、かえでは七つ年下ということになる。で、花の名前には因んでいる。
話の鍵となるのは、父親である安治の借金で、それを作る原因となったのが伸助、後年の武蔵、やくざだ。借金に追われる生活、そのために蕎麦屋で働くのがみのぶで、その凛々しい姿を見て自分も早く働きたいと思うのが、つばき、ということになる。そして七歳の少女はふとしたことでその飯炊きの才能を見出され、母みのぶを切歯扼腕させることになる。
それがタイトル『だいこん』にどう繋がっていくか、ハンカチ片手に読んでもらおう。ともかく、鍵は「涙」、これしかない。明治の薩長土肥がもたらした、がさつで暗い天皇のいる時代と比べて、江戸の下町は貧しくとも、火事があろうとも、濁流に呑まれようと、どこか優しい。それが人情というもので、そこに触れれば自然と目頭が熱くなる。
カバー折り返しの著者紹介に「作品は人情の機微を巧に表し、とりわけ家族愛の描写の細やかさは読み手の涙を誘う」とある。付け加えることは何もない。『梅咲きぬ』と似た描写、料理の工夫もある。例えば老人でも食べやすいようにと、沢庵を細く切るようなところは同じだし、小悪との対決も、恋もある。でも、溢れるのは愛。こんなに素直に家族愛を描けるというのも珍しい。
ある意味、宮部みゆき『日暮らし』に対抗できるのは、違う意味で『だいこん』かもしれない。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2007/11/17 20:56

一家を背負う、つばきちゃんは、えらい!苦難から立ち上がる姿が感動を呼ぶ。

投稿者:よし(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

浅草の一膳飯屋「だいこん」を15歳で興したつばき。そのひらめきは幼い頃からの経験によるものだった。飯を炊くことが誰よりも上手かったつばき。そのつばきが「だいこん」を切り盛りする中から生まれる、アイデア。決して苦難にひるむことなく、立ち向かってゆく。

つばきは幼い頃から、父の姿を見て育ち、父を教訓として一人で「だいこん」を立ち上げます。
人を見る目やものの考え方は、父に教わりながら。

次々といろんな困難がつばきにふりかかります。そうした時につばきのアイデアが窮地を救います。こうした困難に遭遇したときの対処の仕方を教わったような気がします。
つばきのように強くありたいなー。

前半はつばきの幼い頃の父の姿が丁寧に書かれています。これは、先にも書いたように幼い頃の経験が強くだいこんに反映されていくからです。酒と博打が好きで借金を返すことができない父と家族の姿は涙ものです。しかし、物見番の賄いとして通ううち自分の才能に目覚めていきます。

いい本というのはいつも思うのですが、中盤からぐっと加速させるものを持っていると思います。この「だいこん」もそう。
店をもつことを決意したつばきのりりしさに感動し、入り込んでいきました。父安治のだらしなさって、それはもう、最悪。しかし、どんなにだらしなくても父の優しさが大好きなんです。こういうところが山本一力さんなのですよね。
家族はどんな境遇であろうと温かいものなんです。

後半に向かうにつれ、だいこんをますます繁栄させていくつばきが書かれます。経営って難しいんですよね。
つばきの姿を読み、読者がどういう風に思うのか。これも山本さんの計算なんです。繁栄している現在に居座らず、さらに上をめざすつばきの姿にやっぱり元気をもらいました。
最後に言います。恋を成就させてあげてください。続編にも当然、期待します。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2005/03/05 14:15

日頃、心暖まる小説に飢えている人は本作を手に取ればいい。

投稿者:トラキチ(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

時代は江戸中期、天明・寛政の頃。
江戸浅草で一膳飯屋“だいこん”を営むつばき一家の物語である。

明日からは“もう少し頑張ってみよう!”と読者に必ず思わせてくれるところに直木賞作家の底力を垣間見た気がする。

なんと言ってもヒロインつばきのキャラが素晴らしい。
男性読者が読めば、必ず惚れ込む事間違いなし。

過去を遡れば、たとえば藤沢周平さんの『蝉しぐれ』の牧文四郎がとっても印象的であるが、本作のつばきも文四郎に負けず劣らず読者を引き付ける魅力的な人物だ。

いわば、読者が主人公に惚れる作品の典型的な例として語り継がれる作品だと言えそうだ。

とにかくヒロインつばきの“芯の強さ”を読者は見習わなければならない。
ただ単に、ひとつのサクセスストーリーとして読むのもいいのだろうが、やはりそのひたむきな性格と卓越した商売に対する才覚を実感しながら読むと、“読書って楽しくて有意義なものなんだな”と肌で感じることが出来る作品である。

もちろん、私たちが生きている現代は、この作品のように簡単には行かない。
しかし、少し物ごとに対して後ろ向きに考えがちな人(私も含めて)が手に取ったら、必ず主人公のつばきが読者の背中を押してくれるような気がするのである。
なぜなら、彼女のひたむきさは、現代小説の作中の人物では実感できないレベルだから…

少し物足りなく感じた点は、ヒロインつばきの恋模様の描写が少ない点であろうか…
山本さんはその宿題を続編にて応えてくれるであろうと切望したく思う。

少し余談となるが、タイトルともなっている“だいこん”。
安くて美味しい庶民的な食べ物の代表である。
このネーミングは、ヒロインつばきのイメージだけでなく、家族の情愛を描かせたら右に出るもののいない作者・山本さんの人柄をも彷彿させられたのは私だけであろうか?

“だいこん”を食べるように、お気軽に手にとって欲しい一冊である。

マイレコ

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

ユーザーレビュー一覧

この著者・アーティストの他の商品

前に戻る

  • 対象はありません

次に進む

Copyright (C) 2Dfacto,Inc.