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先生はえらい(ちくまプリマー新書)

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  • カテゴリ:中学生 高校生 一般
  • 発行年月:2005.1
  • 出版社: 筑摩書房
  • レーベル: ちくまプリマー新書
  • サイズ:18cm/175p
  • 利用対象:中学生 高校生 一般
  • ISBN:4-480-68702-5

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新書

紙の本

先生はえらい (ちくまプリマー新書)

著者 内田 樹 (著)

先生はえらい (ちくまプリマー新書)

842(税込)

先生はえらい

756(税込)

先生はえらい

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みんなのレビュー127件

みんなの評価4.1

評価内訳

紙の本

正しい「誤解」の仕方

2005/02/21 22:26

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Tabby - この投稿者のレビュー一覧を見る

この本のタイトルは『恋人はえらい』です。

あれ?『先生はえらい』じゃなかったっけ?と思ったアナタ!
これからアナタが取る道は二つあります。

その一:
先生でも恋人でも別にどっちでもいいや、ぷいっ、とこの本をスルーする。

その二:
もしかしたら、先生のみならず、恋人をゲットする方法も書いてあるのかも?という「謎」がむくむくとわき起こり、ふらりと寄った書店でぺらぺら立ち読みし、そのまま購入して家でむさぼり読むものの、やはり「謎」は解明されないまま……

それでいいのです。「謎」は「謎」ままで。でないと、この本の真意が損なわれますからね。
「その二」の道を取った人のみにこの本の真意を「誤解」する余地が残されているのです。

「はじめに」のなかにすでに書かれています。「先生の定義とは、うんぬん……」と。
そこから、先生にまつわる議論をひとまず脇に置いて、「恋人」について、「学び」について、「コミュニケーション」について、果ては「ゲームの規則」について読みやすい形で論じられる本書は寄り道だらけですが、それでいいのです。
つまるところ、どれでも本質はいっしょ、相手あってのものなのだから(と私は「誤解」しました)。

読む人によっては「最強の恋愛マニュアル」に思え、また他の人には「ゲーム必勝法」に思え、さらには「コミュニケーションの理想型」にも読めなくもないこの本は、まさに万華鏡のように、ころころとその相を変化させます。
つまり、答えが「開かれた」本なのです。
どう「誤解」しようと勝手、いや「誤解」そのものを読者に要請している本なのです。

私は、学びであれ、恋愛であれ、コミュニケーションであれ、ゲームであれ、とにかく「して楽しむもの」だと「誤解」しました。

さて、アナタはこの本をどう「誤解」されますか?
その「誤解」に、アナタの独創性が発揮されるのです。

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紙の本

秘伝書の中身をこれほどあけすけに語ってしまっていいのか

2005/03/22 13:59

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:オリオン - この投稿者のレビュー一覧を見る

 昨年の暮れ、『死と身体』と『他者と死者』を続けて読んで、すっかり内田節に魅了されてしまった。とりわけ『他者と死者』は私の年間ベスト、それどころかもしかすると生涯にわたるベスト作品の候補にノミネートするべき本かもしれないと思った。で、何度も何度も繰り返し玩味し、余韻を味わっていた。(そういえば、毎日新聞の「2004年この三冊」で養老孟司さんが本書をとりあげていたし、朝日新聞の「今年の3点」でも高橋源一郎さんが推挙していた。内田樹さんは養老孟司の評価がよほど嬉しかったのだろう。2004年12月20日付けのブログ「内田樹の研究室」参照)

 そうこうしているうちに、若い人たちを相手に「近所のおじさん、おばさん」が学校でも家庭でも学べない大事なことを教える、というコンセプトで創刊された「ちくまプリマー新書」に内田樹の『先生はえらい』がラインアップされていた。で、さっそく入手し一気読みして、こんなに難解でひねくれて謎に満ちた書物を「若い人」に読ませるのはとんでもないと思った。もったいない。秘伝書の中身をこれほどあけすけに語ってしまっていいのか。いいんです、そこに慈愛があれば。内田樹ほど「近所のおじさん」にぴったりの慈愛の人はいない。

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紙の本

日ごろ教師に対して不平タラタラの長女に読ませたら、フツーだねといって本を返してきた。そうか、きみもそう思うか。でも、奇抜ではないからこそ説得力もあるんじゃないかな

2005/04/03 19:40

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

「先生はえらい」のです。
たとえ何一つ教えてくれなくても。
「えらい」と思いさえすれば学びの道はひらかれる。
だれもが幸福になれる、常識破りの教育論。

というのが、カバーに出ている紹介文。で、この論を読み解くカギとなるのが著者略歴だろう。ま、こっちが勝手に金田一耕助するだけの話だから、どこからも文句はこない。内田は1950年生まれ、東大仏文科卒、現在、神戸女学院大学文学部総合文化学科教授。さらに手がかりを書けば、おもな著書が『「おじさんてき」思考』『ためらいの倫理学』『レヴィナスと愛の現象』『寝ながら学べる構造主義』『私の体は頭がいい』『他者と死者』などである。

見えてくるでしょ、なんとなく。つまり団塊の世代の最後、いや塊に乗り遅れた最初の世代とでもいったらいい。だから、哲学、といったものに幻想を抱く最後の世代。さらにいえば、巨匠の文学に引き摺られる最後の世代。ちなみに、この本の中にも漱石、太宰といった名前が殆ど無条件に名作とイコールになっている。勿論、東大仏文とその世代とくればラカンなんていうのもよく分る。

で、著書を見れば、全て世の中を斜に見て、皮肉というよりはどこか軽い受け狙いふうのタイトルのオンパレード。うふふ、時代の枠組みを超えられないのかね、先生!てなことになるのは、私の東大出・団塊の世代・哲学大嫌いの言わせる技であって、けっしてこの本の評価ではないのでお間違え無く。

そう、その志はともかく、この本、ある教師像を見事なまでに明らかにしているのである。それは著者の言と矛盾するほどで、無論、それが悪いことではないので引用しておこう。内田は、明快な文章、誰にでもわかる論旨というものを、それだけのものとして斬り捨て

「古典といわれるほどの書物は、小説であれ哲学書であれ、読者に「すみからすみまで理解できた」と決して言わせないような謎めいたパッセージを含んでいます。これはもう必ずそうです。構造的にそうなんです。」と繰り返し説く。

その伝で行けば、誤解のしようのないほどに明快で簡単な論旨のこの本は、読むにも値しないものとなってしまう。そう、この本は驚くほどにはっきりした内容の本であり、寄り道こそ多いけれど、それが決して韜晦にならず、私たちが抱く「偉い先生に出会いたい」という夢を打ち砕き、むしろ、先生は私たちが望めばどこにでもいるという、新しい見方と夢を与えてくれる。

ただし、これが常識破りの教師論かといえば、少なくとも我が家では娘二人に小学生時代から、こう教えているし、少なくとも現在、世にいる教師を見る限り、それにとやかく言って無駄な時間を過ごすくらいなら、さっさと彼らに見切りをつけ、自分でさがそう、反面教師もまた教師と思っている。

むしろ今、気づいたのだけれど、その「教師」というところに「官僚」でも「政治家」でも、「芸術」でもいいから当て嵌めてよくよく考えてみれば、これって結局のところ体制擁護、責任放棄でもあるわけで、豊かな日本だからこそ許される議論なんだろうなあ、でもその向こうには荒涼とした風景が見えるなあ、とわが身を反省してしまう。そういう本である。

ちなみに、この本を見かけた長女が、いいねえと思わず手を伸ばしてきた装幀はクラフト・エヴィング商会。その名のとおりの手作りの着物の柄を思わせる品のよさである。

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紙の本

期待はずれの一冊

2006/07/06 21:44

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:GTO - この投稿者のレビュー一覧を見る

内田樹の本の中では、駄作である。大切なことが書いてある。しかし、こんな筆致の文章を中高生が読むわけがない。読むのは相当にひねくれた生徒だけである。となれば、こんなこと言われなくても分かっているメンバーか、どれだけ言っても心に届かないメンバーかのどちらかである。だから、書いた意味がない。

 さらに、この本を手にするようなメンバーなら、最初の10〜20ページも読めば著者が何を言わんとしているか分かるだろう。これ程の紙数を費やす必要はなかった。それに、中高生相手ということでやたらと恋愛を引き合いに出しているのが失敗である。恋愛の話をすれば若者がのってくると思うのは大きな間違いで、受けねらいをして媚びている姿はみっともない。

 あえて、この本の良いところをあげれば、最後に出てくる『張良』の話くらいである。先生がなぜえらいか、何が大事か知るには、148ページ以降を読めば充分です。若者にはこれを読むより、春日武彦との対談『健全な肉体に狂気は宿る』を読むことを勧めます。

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2005/12/27 02:39

投稿元:ブクログ

恋愛とは概して「私だけがこの人の本当の良さをしっているわ」という勘違いから生じる、と言い切る内田先生。そして、<人生の師匠>との出会いもそのような錯覚から起こる、という部分にひどく共感!あたしもそう思ってたよ!恋愛なんて勘違いから起こるモノなのです。非常に読みやすい、高校生向けの新書。学びたい、でも小難しい本はちょっと・・・ってな人にうってつけの、ちくまプリマー新書からの発刊もうれしい☆

2005/05/25 17:04

投稿元:ブクログ

さすが内田樹。極論をまぁ、よくここまで流暢に信じ込ませられるもんだと感心しながらも、内田教の信者としては面白く読みつつ信じるわけですよ。救われるかもね。◆生徒側が先生を採点するなんてのはおかしいんでないの?みたいな話です。というよりも、採点されてる時点で、それは生徒をある一定のレベルに製造する作業員みたいなもんだということですね。そんなこと書いてないけど。◆教える教えられるってのは、もっと根源的なものだということですかね。いい学校に合格させるとかじゃなくてよ。そういうのは職業として教えてる予備校の先生の方が有利だもんな。勉強だけならば。そこにしか価値を見いだしてないから、先生というか教師と呼べる偉い人は見つからなくなったってことです。うん。◆あとコミュニケーションね。内田さんは哲学の人だから、よく話題に出るけども、コミュニケーションなしに成立するような関係ってのはないわけで、教師と生徒という関係性においても当然かかわってきますよね。そういうのも書いてあります。

2008/02/16 15:24

投稿元:ブクログ

小一時間で読了。まず、私はこの人の人生に惚れた。どこぞの週刊誌で読んだんだけどね。すんごい。こういうのを見ると励まされるね。っていうか自分はまだまだって思うし。
それで先生って自分でいいと思った人なんだわ。そこら辺の学校の先生がみんなえらいんじゃないんだよ。

2005/05/29 07:55

投稿元:ブクログ

ついに内田樹の登場ですね。この人の舌鋒の鋭さといったら、右に出るものはそういないかと思います。とにかく明快。私はこの人の本を読むときは、ただひたすら「だまされないように」することを心がけています。「そうですよね?」ととわれれば「確かに。」と、いとも容易く首を縦に振らせる力が、この人にはあります。さてこの本は「ちくまプリマー文庫」なのですが、これは中高生をターゲットにしたもので、なるほど随所に飽きさせない工夫をしてあります。装丁もかわいいし。内田樹の主論であるところの「コミュ二ケーション論」には、感銘。

2012/06/25 21:28

投稿元:ブクログ

最近、ハズレの新書が多かったので、ちくまプリマー新書は良いかも、と淡い期待がわいてきた。内田樹さんが好きなだけかもしれないけど。

2007/05/04 18:15

投稿元:ブクログ

教育論かと思って手に取ったら,コミュニケーション論だった。
もういっぺんちゃんと読まないと,もやもやして終わってしまった。

2014/02/19 21:35

投稿元:ブクログ

中高生向けに書いた新書で、型破りの教育論?~誤解がなければコミュニケーションは成立しない。夏目漱石のこころと三四郎に出てくる先生はその典型だし、もっと端的には能楽の張良・・・勝手に解釈して新しい気付きを得られれば良い~よくわからないものを交換するのが無言交易で、交換することに意義がある。言葉の交換もそうだし・・・貨幣がもっとも価値の解らないもの。自分が何を考えているかを、自分が語り終えたそのことばをつうじて知る・私たちが語っているとき、その語りを導くのは、聞き手の欲望(と私たちがみなしているもの)だ。誤読する自由。コミュニケーションはつねに誤解の余地を確保するように構造化されている。自分の馬鹿さ加減が解っているだけで先生の資格あり。人は知っている者の立場に立たされている間はつねに十分に知っている。(ラカン)

2010/03/29 20:24

投稿元:ブクログ

2010.03.23. おもしろかった!今まで読んだ内田さんの著書の中で、1番わかりやすく、脳みそにするする入ってくる。最後の煙に巻かれた感じもよろしい。後半が特に、よく考えながら読む必要があって、こういう風にいつも使わない頭を使うのは、新鮮な感じだった。沓を落とす、あの話はどこかで読んだことがあったけど、そういう風によくよく考えて解釈を導き出すことって、大切なのだなぁ。

2006/05/04 15:40

投稿元:ブクログ

「私たちが『あなたはそうすることによって、私に何を伝えたいのか?」という問いを発することのできる相手がいる限り、私たちは学びに対して無限に開かれてい」るらしい。

2007/05/08 20:07

投稿元:ブクログ

初めての内田樹。当たり前だと思っていることにメスを入れる人だな、と感じた。
「恋愛というのは客観的判断の断固たる無視の上にしか成り立たない」
うーん、確かに。

2012/03/08 11:08

投稿元:ブクログ

大事なことが凝縮されている!発見があり思考が拡がった!と思ったのは、私の学びの構えができていたからですね。コミュニケーションのある授業をしたいものです。

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